平成27年度 独立行政法人国立病院機構　東京医療センター 病院指標

医療法における病院等の広告規制について（厚生労働省）
  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等（診療科別患者数上位３位まで）
  3. 初発の５大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞のICD10別患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等（診療科別患者数上位３位まで）
  7. その他（ＤＩＣ、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率）
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0～ 10～ 20～ 30～ 40～ 50～ 60～ 70～ 80～ 90～
患者数 933 242 469 838 1329 1685 2938 4154 3278 729
【１】　定義
●集計期間に退院した患者さんを集計の対象としています。(ただし、入院から退院まで精神病棟に入院していた患者さんは除きます。）
●年齢は、入院した時点の年齢で集計しています。
●年齢階級は「0歳代」は「0歳以上10歳未満」を指し、10歳ごとの階級になっています。

【２】　解説
60歳以降の患者の割合が全体の6割を超え、地域社会の高齢化を反映しています。
また0歳以上10歳未満の患者数が比較的高くなっています。このうちの約３割が周産期に発生した病態および先天性の疾患によるもので
す。これは、東京都周産期連携病院および母体救命搬送対応医療施設としてリスクのある妊婦を受け入れていること、 そしてNICU（新生児特別集中治療室）の認定施設およびNICUの後方病床も稼働しており、新生児の入院に対応していることを示しています。
診断群分類別患者数等（診療科別患者数上位３位まで）ファイルをダウンロード
内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
040080X099X0XX 肺炎，急性気管支炎，急性細気管支炎（１５歳以上）　手術なし　処置２なし 146 10.74 14.34 1.37% 77.12
110310XX99XXXX 腎臓または尿路の感染症　手術なし 121 12.50 12.60 0.83% 69.35
040081XX99X00X 誤嚥性肺炎　手術なし　処置２なし　定義副傷病なし 106 19.60 21.69 10.38% 85.82
総合内科で対応している二次救急診療などの救急経由の入院が多く、肺炎・脳血管障害・感染症・喘息・糖尿病などの一般的な内科疾患で侵襲的な専門治療を必要としない症例を横断的に診療しております。また地域の医療機関と連携しながら高齢者医療にも力を入れています。
腎臓内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
110280XX99000X 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全　手術なし　処置１なし　処置２なし　定義副傷病なし 29 12.17 13.64 - 70.34
110280XX99010X 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全　手術なし　処置１なし　処置２＿１あり　定義副傷病なし 16 9.81 15.39 12.50% 71.25
180040XX02X0XX 手術・処置等の合併症　内シャント血栓除去術等　処置２なし 14 4.71 3.40 - 75.50
蛋白尿や慢性腎臓病の患者さんを多く診療しています。急性の腎障害や慢性腎臓病は積極的に腎生検を行い、診断の結果次第でステロイドや免疫抑制剤を使った治療を行っております。
また透析が必要となった患者さんへの透析療法の導入（血液及び腹膜透析）を行っています。
血液内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
130060XX99X4XX 骨髄異形成症候群　手術なし　処置２＿４あり 62 7.97 11.17 - 75.85
130030XX99X40X 非ホジキンリンパ腫　手術なし　処置２＿４あり　定義副傷病なし 52 10.98 17.69 - 67.31
130010XX97X2XX 急性白血病　手術あり　処置２＿２あり 24 61.33 43.59 - 55.67
再生不良性貧血、骨髄異形成症候群などの各種貧血、急性・慢性白血病、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫などの造血器悪性腫瘍、慢性骨髄増殖性など広範囲の血液疾患の治療を行っています。
入院患者の75％以上を造血器悪性腫瘍が占めており、できるだけ標準的な治療を採用しています。新しい分子標的薬剤の使用も積極的に行っており、患者さんの状態に合わせた治療を心がけています。造血幹細胞移植も行っています。（自家移植、同種移植）
リウマチ内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
070560XX99X0XX 全身性臓器障害を伴う自己免疫性疾患　手術なし　処置２なし 28 10.68 18.15 3.57% 56.79
040080X099X0XX 肺炎，急性気管支炎，急性細気管支炎（１５歳以上）　手術なし　処置２なし - - 14.34 - -
070470XX99X0XX 関節リウマチ　手術なし　処置２なし - - 14.90 - -
当科では関節リウマチや膠原病全般の治療を行っています。
上位疾患は全身エリテマトーデスやシェーグレン症候群などの全身自己免疫疾患となっております。全身自己免疫疾患は、呼吸器、腎臓、消化器、神経、循環器、皮膚、眼など様々な臓器が障害されることがあり、各専門科と協力し診療を行っています。
神経内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
010230XX99X00X てんかん　手術なし　処置２なし　定義副傷病なし 51 5.57 7.03 3.92% 53.37
010060X099030X 脳梗塞（ＪＣＳ１０未満）　手術なし　処置１なし　処置２＿３あり　定義副傷病なし 43 19.86 18.08 20.93% 68.91
010060X099000X 脳梗塞（ＪＣＳ１０未満）　手術なし　処置１なし　処置２なし　定義副傷病なし 27 11.11 15.80 - 69.33
てんかんや脳梗塞など神経内科対象疾患を全般的に扱っています。入院では検査および急性期治療が中心です。慢性期の治療や通院困難な状況の診療については、病病連携・病診連携を重視しています。
呼吸器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
040080X099X0XX 肺炎，急性気管支炎，急性細気管支炎（１５歳以上）　手術なし　処置２なし 118 13.24 14.34 0.85% 74.64
040040XX9904XX 肺の悪性腫瘍　手術なし　処置１なし　処置２＿４あり 56 12.63 13.38 - 72.29
040040XX9900XX 肺の悪性腫瘍　手術なし　処置１なし　処置２なし 43 12.26 15.00 4.65% 74.23
上位の肺炎、急性気管支炎、細気管支炎の他にも誤嚥性肺炎、間質性肺炎等、年間 211 症例を治療しています。肺癌の症例も多く、呼吸器内科だけでも年間 253 症例の治療を行っております。抗癌剤治療の症例は 172 件。肺癌症例の 68 ％で化学療法を行っております。呼吸器外科と協力しあらゆる成人呼吸器疾患の治療を行っています。（入院を要する肺結核患者を除く）入院診療、外来診療、検査、カンファレンス、回診を外科系医師と内科系医師で共同で行っており、手術の適応の有無にかかわらずあらゆる症例で一貫して、診断から治療までを行っております。共同で治療を行っているため手術の適応のある患者では遅滞なく手術が可能な体制となっています。
消化器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
060340XX03X00X 胆管（肝内外）結石，胆管炎　限局性腹腔膿瘍手術等　処置２なし　定義副傷病なし 69 12.30 10.93 1.45% 75.93
060102XX99XXXX 穿孔または膿瘍を伴わない憩室性疾患　手術なし 58 7.36 7.91 - 62.84
060020XX04X0XX 胃の悪性腫瘍　内視鏡的胃，十二指腸ポリープ・粘膜切除術　処置２なし 57 7.82 9.20 - 72.30 内視鏡的大腸ポリペクトミー(1泊2日)
内視鏡的大腸ポリペクトミー(2泊3日)
２７年度消化器内科では延べ入院患者数１５０２人であり、上位３位について平均年齢６５歳以上と高齢者が多いことがわかります。当科が担当する領域は食道、胃、小腸、大腸から肝臓、胆道、膵臓疾患全般と広範囲にわたり専門的治療を行っております。また他科、他職種とも連携をとりあったチーム医療を行っております。
循環器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
050070XX01X0XX 頻脈性不整脈　経皮的カテーテル心筋焼灼術　処置２なし 223 4.26 5.68 - 65.93
050130XX99000X 心不全　手術なし　処置１なし　処置２なし　定義副傷病なし 163 14.57 18.30 - 80.15
050050XX99100X 狭心症，慢性虚血性心疾患　手術なし　処置等１＿１あり　処置２なし　定義副傷病なし 133 3.38 3.07 - 68.08
心房細動や心不全また狭心症などが多く、平均年齢について６５歳以上と高齢者の患者さんが多いことがわかります。また当科では東京都CCUネットワークに加入しており、急性心筋梗塞症例では経皮的冠動脈形成術(カテーテルによる治療)を積極的かつ迅速に行っております。一方カテーテル検査だけでなく、非侵襲的検査のエコー、心筋シンチやホルター心電図にも力を入れています。
心臓血管外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
050210XX97000X 徐脈性不整脈　手術あり　処置等１＿なし，１，３あり　処置２なし　定義副傷病なし 24 3.58 11.76 - 84.92
050050XX0111XX 狭心症，慢性虚血性心疾患　心室瘤切除術（梗塞切除を含む）　単独のもの等　処置等１＿１，２あり　処置２＿１あり 19 22.63 28.59 5.26% 68.84
050161XX97X10X 解離性大動脈瘤　その他の手術あり　処置２＿１あり　定義副傷病なし 14 33.93 29.80 35.71% 71.79
050210XX97000Xの徐脈性不整脈について２４件となっていますが、当院はチーム医療を推進しており循環器内科また総合内科を含むと計63件の実績があります。診療体系としては、心臓、大動脈、末梢血管を専門とする心臓血管外科医師と循環器内科医師、レジデントの他、救命救急医師、麻酔科医師、放射線科医師、看護師、臨床工学技士、生理機能等に関する各種検査技師のほか、栄養士や各種医療支援から構成されるチーム医療を実践しています。
小児科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
040080X1XXX0XX 肺炎，急性気管支炎，急性細気管支炎（１５歳未満）　処置２なし 171 6.49 5.72 - 3.26
140010X199X00X 妊娠期間短縮，低出産体重に関連する障害（出生時体重２５００ｇ以上）　手術なし　処置２なし　定義副傷病なし 128 7.48 6.17 3.13% 0.00
040100XXXXX00X 喘息　処置２なし　定義副傷病なし 72 6.68 6.31 - 3.47
当科の一般小児では肺炎・急性気管支炎が１９．７％と約２割を占めています。また当院で生まれた新生児患者に対して生後２４時間以内と退院前(生後４日目)にそれぞれ小児科医が診察を行い、新生児疾患の早期発見に努めているほか、リスクの高い分娩には小児科医が立会い、出生直後の以上に迅速に対応できるようにしています。
外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
060035XX0100XX 結腸（虫垂を含む）の悪性腫瘍　結腸切除術　全切除，亜全切除又は悪性腫瘍手術等　処置１なし　処置２なし 88 16.21 17.41 - 69.94
060150XX03XX0X 虫垂炎　虫垂切除術　虫垂周囲膿瘍を伴わないもの等　定義副傷病なし 59 5.49 5.56 - 36.54
060330XX02XXXX 胆嚢疾患（胆嚢結石など）　腹腔鏡下胆嚢摘出術等 55 6.05 6.96 - 58.58
外科で取り扱う疾患は頭頸部から四肢まで多岐にわたり、治療内容も様々です。上位の結腸悪性腫瘍は直腸の悪性腫瘍と合わせると年間２５０症例となります。虫垂炎に関する症例も年間１１９件あり、ほぼ全例で腹部CTが撮影されており、正確な術前診断を行っています。
胆嚢疾患（胆嚢結石など）や、胃・食道等、消化器系の悪性腫瘍の治療も数多く行っています。治療内容も腹腔鏡下手術や手術支援ロボットの治療もおこなわれており、症状緩和には緩和ケアチーム、栄養管理には栄養サポートチームなどチーム医療も充実しています。
乳腺外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
090010XX03X0XX 乳房の悪性腫瘍　乳腺悪性腫瘍手術　乳房部分切除術（腋窩部郭清を伴わないもの）　処置２なし 131 6.40 6.79 - 58.40
090010XX02X0XX 乳房の悪性腫瘍　乳腺悪性腫瘍手術　単純乳房切除術（乳腺全摘術）等　処置２なし 63 13.48 10.37 - 62.22
090010XX01X0XX 乳房の悪性腫瘍　乳腺悪性腫瘍手術　乳房部分切除術（腋窩部郭清を伴うもの（内視鏡下によるものを含む））等　処置２なし 43 13.67 11.63 - 58.42
乳腺外科では乳腺・甲状腺疾患を取り扱っており、乳癌は年間４０１症例に及びます。
多くの患者さんには乳房温存術を実施していますが、全摘症例に対しては積極的に乳房再建術を行い、形成外科医との協力で全摘と再建の同時実施も多くなっています。
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
07040XXX01XX0X 股関節骨頭壊死，股関節症（変形性を含む）　人工関節再置換術等　定義副傷病なし 145 17.92 24.95 8.97% 64.46
070230XX01XXXX 膝関節症（変形性を含む）　人工関節再置換術等 81 26.72 27.21 8.64% 74.30
160800XX01XXXX 股関節大腿近位骨折　人工骨頭挿入術　肩，股等 80 25.90 28.70 63.75% 80.93
当科では平成２５年１０月１日より人口関節センター(院内標榜)を開設以来、股関節症の患者さんが多くみられます。また当院は急性期病院であるため外傷関連の上肢及び下肢の骨折の疾患が多く、その他では脊椎・脊髄疾患にも力をいれております。
形成外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
020230XX97X0XX 眼瞼下垂　手術あり　処置２なし 33 3.03 3.54 - 68.42
070010XX010X0X 骨軟部の良性腫瘍（脊椎脊髄を除く）　四肢・躯幹軟部腫瘍摘出術等　処置１なし　定義副傷病なし 11 4.45 6.14 - 58.73
020320XX97XXXX 眼瞼，涙器，眼窩の疾患　手術あり 10 4.00 3.43 - 42.50
形成外科では主として体表の先天性及び後天性の変形、組織欠損に対して治療を行い、患者の形態的、機能的そして精神的な再建をお手伝いします。代表的治療疾患は皮膚腫瘍(専門医)、表在性の先天異常、眼瞼下垂など幅広く多岐にわたっています。最近は眼瞼関連の患者が多く、特に眼瞼下垂症は先天性、後天性ともに治療を行っております。眼科との協力体制が整っており、術後の眼表面や視機能変化へも適切に対応致します。
　また、このほかに自費診療であざやほくろ、しみの治療も行っています。皮膚科の先生と協力し、最善の治療を受けていただけるよう心がけています。
脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
160100XX97X00X 頭蓋・頭蓋内損傷　その他の手術あり　処置２なし　定義副傷病なし 62 10.08 10.02 4.84% 77.11
160100XX99X00X 頭蓋・頭蓋内損傷　手術なし　処置２なし　定義副傷病なし 26 6.42 7.52 3.85% 54.62
010010XX99050X 脳腫瘍　手術なし　処置１なし　処置２＿５あり　定義副傷病なし 13 6.08 13.91 - 55.00
脳神経外科疾患全般（頭部外傷、脳卒中、脳腫瘍）の診療を行っています。
救命救急センターが併設され重症例中心の三次救急まで対応しています。頭蓋・頭蓋内損傷は手術なし等も含め年間１１４症例の診療を行っています。
脳腫瘍は手術や化学療法、放射線治療など幅広く行っており年間６０症例を治療しています。
他にも、くも膜下出血、破裂脳動脈瘤症例や脳血管障害の治療にも取り組んでおります。
呼吸器外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
040040XX97X0XX 肺の悪性腫瘍　手術あり　処置２なし 55 16.29 13.03 - 71.13 開胸・胸腔鏡下手術(区域切除以上)
胸腔鏡下手術(部分、生検)
040040XX9904XX 肺の悪性腫瘍　手術なし　処置１なし　処置２＿４あり 53 12.11 13.38 - 70.30
040040XX9907XX 肺の悪性腫瘍　手術なし　処置１なし　処置２＿７あり 22 11.77 12.92 - 69.41
上位３疾患全てが肺癌で、年間症例は呼吸器外科だけで１７９症例になります。
気胸や肺炎、縦隔の疾患など、呼吸器内科と協力しあらゆる成人呼吸器疾患の治療を行っています。（入院を要する肺結核患者を除く）入院診療、外来診療、検査、カンファレンス、回診を外科系医師と内科系医師で共同で行っており、手術の適応の有無にかかわらずあらゆる症例で一貫して、診断から治療までを行っております。
皮膚科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
080011XX99XXXX 急性膿皮症　手術なし 39 12.62 11.97 2.56% 64.33
080020XXXXXXXX 帯状疱疹 35 7.54 8.97 - 65.03
080007XX010XXX 皮膚の良性新生物　皮膚，皮下腫瘍摘出術（露出部）等　処置１なし 11 5.00 4.38 - 47.36
当科では蜂窩織炎や帯状疱疹、良性・悪性腫瘍など皮膚のトラブル全般が対象となりますが、内臓の病気が皮膚の表面に症状をあらわしてきたり、さまざまなケースがあります。このように病気の原因がほかの診療科の専門分野に関連する場合には、適切な専門科と横断的治療を行っております。
泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
110080XX9903XX 前立腺の悪性腫瘍　手術なし　処置１なし　処置２＿３あり 269 4.06 4.30 - 67.55
110070XX0200XX 膀胱腫瘍　膀胱悪性腫瘍手術　経尿道的手術　処置１なし　処置２なし 124 6.72 7.59 0.81% 75.16 経尿道的膀胱腫瘍切除術
110080XX01X0XX 前立腺の悪性腫瘍　前立腺悪性腫瘍手術等　処置２なし 72 10.97 14.03 - 67.97 根治前立腺的全摘術
前立腺癌治療においては全国屈指の症例数を誇り、小線源治療は年間２７０症例を超えます。また手術支援ロボットによる治療も積極的に行っています。その他にもホルモン療法や外照射療法など幅広い治療を行っております。
膀胱癌や尿管がん等の尿路上皮癌や腎がん等の悪性疾患の治療も数多く行っております。
産婦人科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
120060XX02XXXX 子宮の良性腫瘍　腹腔鏡下腟式子宮全摘術等 119 6.01 6.34 - 42.23
120070XX02XXXX 卵巣の良性腫瘍　卵巣部分切除術（腟式を含む）　腹腔鏡によるもの等 118 5.97 6.50 - 41.14
12002XXX99X40X 子宮頸・体部の悪性腫瘍　手術なし　処置２＿４あり　定義副傷病なし 61 4.90 5.33 - 56.11
婦人科では子宮筋腫で入院される患者さんや卵巣の良性腫瘍を腹腔鏡で摘出する患者さんが多く、開設以来、婦人科悪性腫瘍に力を注いでおり、手術や化学療法にも重点を置いています。また周産期管理にも重点をおき、東京都周産期連携病院および母体救命搬送対応医療施設に設定されており、地域のニーズに応じられるよう病院連携を中心に、地域医療に根ざした診療を心がけております。
眼科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
020200XX9710XX 黄斑，後極変性　手術あり　処置１あり　処置２なし 85 4.55 7.99 - 67.16
020160XX97XXX0 網膜剥離　手術あり　片眼 75 5.40 11.08 - 52.15
020280XX97XXXX 角膜の障害　手術あり 40 5.80 11.68 - 67.63
当科では延べ患者１,５２６人となっており、黄班、後極変性や網膜剥離また角膜の障害など手術目的による入院患者が多くみられます。
※また集計対象外である短期滞在手術等基本料を算定されている患者さん(延べ1125人「73.7%」)について、この集計表には含まれておりません。
耳鼻咽喉科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
030400XX99XXXX 前庭機能障害　手術なし 328 4.98 5.31 - 63.45
030230XXXXXXXX 扁桃，アデノイドの慢性疾患 60 7.70 8.20 - 28.05
030350XXXXXXXX 慢性副鼻腔炎 51 5.90 7.76 - 50.20
当科では、感覚器疾患と悪性腫瘍疾患を中心としてQOL向上を目指した最新の治療を行っています。末梢性めまい症の患者さんが多くみられ、口蓋扁桃手術(摘出)やアデノイド切除術なども多く行っています。
救急科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
161070XXXXX00X 薬物中毒（その他の中毒）　処置２なし　定義副傷病なし 45 1.82 3.58 11.11% 38.49
160100XX97X00X 頭蓋・頭蓋内損傷　その他の手術あり　処置２なし　定義副傷病なし 19 4.11 10.02 10.53% 59.05
160100XX99X00X 頭蓋・頭蓋内損傷　手術なし　処置２なし　定義副傷病なし 19 6.79 7.52 21.05% 53.42
薬物中毒について９．８％の実績のほか、外科・外傷・心臓・脳神経領域は専門診療科との緊密な連携によって救急医療を提供しています。
※入院後２４時間以内に死亡した患者さんついて集計から除外しております。
初発の５大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準（※）		 版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 91 30 22 51 - 24 UICC 7版
大腸癌 66 57 79 63 10 58 癌取扱い規約 7版
乳癌 172 131 40 23 - 47 UICC 7版
肺癌 38 26 42 150 - 128 UICC 7版
肝癌 - 10 14 13 - 48 癌取扱い規約 5版
※ 1：UICC TNM分類，2：癌取扱い規約
【１】　定義
●集計期間に退院した患者さんを対象にしています。延べ患者数の為、1人でも場合によっては複数回（入院回数）のカウントとなっています。
●10症例に満たない場合は、ハイフン（－）で表記しています。
●日本で罹患数の多い５つの癌のうち、胃癌・乳癌・肺癌は国際基準であるUICC（国際対がん連合監修）に基づいて、大腸癌・肝癌は日本独自の取扱い規約に基づいて進行度をStage別に分類したものです。進行度のStage分類は、腫瘍の大きさや広がり、リンパ節転移の有無とその範囲、遠隔転移の有無によって決定します。
●「初発」は癌と判明して最初に計画された治療の為の入院がすべて含まれます。「再発」は初回治療終了後や、再発・転移をきたしたものです。

【２】　解説
患者数としては、早期発見が可能な胃癌や乳癌の初期StageIが多くみられます。また、StageII・III・IVの治療も幅広く行っていることがわかります。
当院は地域がん診療連携拠点病院に指定されており、手術療法、化学療法、放射線治療法をはじめとした幅広い治療を行っています。また、積極的な治療だけでなく患者さんのQOL（生活の質）を大切にし、患者さんの苦痛を和らげる緩和ケア、がん相談支援、栄養サポート等もチームで参加して患者さんに寄り添う医療を提供しています。
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数		 平均年齢
重症度 0 62 8.29 56.10
重症度 1 84 14.14 77.96
重症度 2 94 15.24 84.04
重症度 3 60 24.12 83.78
重症度 4 22 24.86 88.59
重症度 5 - - -
不明 - - -
【１】　定義
●集計期間に退院した患者さんを対象にしています。(ただし、入院から退院まで精神病棟に入院していた患者さんは除きます。)
●この集計での成人とは、20歳以上の患者さんを指します。
●市中肺炎とは、普段の生活の中で罹患した肺炎を指します。
●入院契機傷病名および最も医療資源を投入した傷病名が、『肺炎、急性気管支炎、急性細気管支炎
（DPCコード040080）』であるものが対象です。インフルエンザ等のウイルス性肺炎(DPCコード040070)、
　誤嚥性肺炎(DPCコード040081)、入院後発症の肺炎は対象外となります。
●重症度は、日本呼吸器学会による「市中肺炎ガイドライン」の重症度システム（A‐DROP）に基づき分類
　しています。これは、年齢、血中尿素窒素、動脈血酸素飽和度、意識障害、血圧の５つの項目に対し、
　それぞれの基準値に該当する項目数の合算により評価をするものです。重症度が0は軽症、1~2は中等度、
　３は重症、4~5は超重症となります。５つの項目のうち、１つでも不明の評価があると、重症度は不明と
　なります。

【２】　解説
　症例数を見ると中等度~超重症度の割合が多く、全体の8割を超えています。年齢が高くなるほど重症度が高くなり、平均在院日数も長くなる傾向にあります。
　肺炎の治療は、適切な抗生剤の使用や酸素投与などの支持療法が重要です。また長期入院に伴う廃用性の筋力・体力低下を防ぐため、なるべく早期の理学療法導入を心がけております。
脳梗塞のICD10別患者数等ファイルをダウンロード
ICD10 傷病名 発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
G45$ 一過性脳虚血発作及び関連症候群 - 55 6.02 71.93 -
G46$ 脳血管疾患における脳の血管(性)症候群 - - - - -
I63$ 脳梗塞 3日以内 263 29.97 74.89 31.91%
その他 41 21.63 72.66 4.28%
I65$ 脳実質外動脈の閉塞及び狭窄，脳梗塞に至らなかったもの - 16 5.44 74.94 -
I66$ 脳動脈の閉塞及び狭窄，脳梗塞に至らなかったもの - - - - -
I675 もやもや病<ウイリス動脈輪閉塞症> - - - - -
I679 脳血管疾患，詳細不明 - - - - -
【１】　定義
●集計期間に退院した患者さんのうち、医療資源を最も投入した傷病名が脳の虚血性疾患の患者さんを
　対象しています。
●傷病名をＩＣＤ10別に集計しています。
　※ＩＣＤ１０とは、死亡や疾病のデータの体系的な分析・解釈および比較を行うために
　　　WHO（世界保健機関）により１９９０年に採択された国際基準です。
●10症例に満たない場合は、ハイフン（‐）で表記しています。
●「転院」については、退院先が「他の医療機関への転院(入院)」の患者をカウントしています。
　【転院患者数／本指標のＩＣＤ10別患者数】を転院率としています。

【２】　解説
　I63＄の脳梗塞症例が、全体の約８0％を占めています。そのうち、発症から３日以内に治療を開始した症例は263件(86.5％)です。迅速に治療を開始することで早期離床に繋がり、リハビリテーションを開始することが出来ます。
　当院は東京都の脳卒中急性期医療機関に指定されており、発症4.5時間以内の超急性期脳梗塞患者に対するｔＰＡ静注療法（血栓溶解療法）も19件実施しました。
　当院での治療後は、重症度に応じて自宅退院、回復期リハビリテーション専門病院等への転院へ移行することになりますが、転院の際には地域の医療機関と連携し、継ぎ目のない医療を実現するために地域医療連携室・医療福祉相談室を中心に退院の調整を行っています。
診療科別主要手術別患者数等（診療科別患者数上位３位まで）ファイルをダウンロード
内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数		 平均
術後日数		 転院率 平均年齢 患者用パス
K664 胃瘻造設術（経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む） 17 36.59 36.65 - 78.47
K386 気管切開術 11 14.18 87.09 - 79.00
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 11 6.91 28.09 - 78.64
内科ではあるが、二次救急の対応や高齢者の受入を積極的に行っている結果上記のような胃瘻造設術や気管切開等の手術が多く行われている。各診療科との連携で、速やかな手術が行われる体制が整っている。
腎臓内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数		 平均
術後日数		 転院率 平均年齢 患者用パス
K610-3 内シャント設置術 29 12.76 23.66 6.90% 73.48
K616-4 経皮的シャント拡張術・血栓除去術 21 2.05 4.14 4.76% 76.14
K635-3 連続携行式腹膜灌流用カテーテル腹腔内留置術 - - - - -
内科ではありますが、透析導入の患者さんを治療している観点から、透析導入時の内シャント設置術や、透析継続中の患者さんの血栓除去術などを行い、患者さんの利便性を高めています。
消化器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数		 平均
術後日数		 転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的結腸ポリープ・粘膜切除術（長径２ｃｍ未満） 200 1.32 1.66 - 73.66 内視鏡的大腸ポリペクトミー(1泊2日)
内視鏡的大腸ポリペクトミー(2泊3日)
K6532 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術（早期悪性腫瘍粘膜下層） 63 1.38 5.90 - 70.98 胃内視鏡治療（ESD）
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 61 4.84 14.59 1.64% 77.92
２７年消化器科では延べ入院患者数１５０２人であり、上位３位について平均年齢70歳以上と高齢者が多いことがわかる。当科が担当する領域は食道、胃、小腸、大腸から肝臓、胆道、膵臓疾患全般と広範囲にわたり専門的治療を行っております。また他科、他職種とも連携をとりあったチーム医療を行っております。
循環器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数		 平均
術後日数		 転院率 平均年齢 患者用パス
K5951 経皮的カテーテル心筋焼灼術（心房中隔穿刺、心外膜アプローチ） 183 1.10 2.35 1.09% 66.68
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術（その他） 70 1.69 5.83 2.86% 68.99
K5491 経皮的冠動脈ステント留置術（急性心筋梗塞） 53 0.00 11.94 1.89% 68.32
心房細動や心不全また狭心症などが多く、平均年齢について６５歳以上と高齢者の患者さんが多いことがわかる。また当科では東京都CCUネットワークに加入しており、急性心筋梗塞症例では経皮的冠動脈ステント留置術など迅速に行っております。一方カテーテル検査だけでなく、非侵襲的検査のエコー、心筋シンチやホルター心電図にも力を入れています。
心臓血管外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数		 平均
術後日数		 転院率 平均年齢 患者用パス
K552-22 冠動脈、大動脈バイパス移植術（人工心肺不使用）（２吻合以上） 30 7.77 25.43 10.00% 68.13
K597-2 ペースメーカー交換術 22 1.00 1.23 - 85.82
K5601ニ 大動脈瘤切除術（上行）（その他） 18 0.00 47.17 50.00% 75.11
当院はチーム医療を推進しています。診療体系としては、心臓、大動脈、末梢血管を専門とする心臓血管外科医師と循環器内科医師、レジデントの他、救命救急医師、麻酔科医師、放射線科医師、看護師、臨床工学技士、生理機能等に関する各種検査技師のほか、栄養士や各種医療支援から構成されるチーム医療を実践しています。
小児科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数		 平均
術後日数		 転院率 平均年齢 患者用パス
K300 鼓膜切開術 12 2.00 5.92 - 1.00
K9131 新生児仮死蘇生術（仮死第１度） 11 0.00 12.18 - 0.00
K9132 新生児仮死蘇生術（仮死第２度） - - - - -
当院で生まれた新生児患者に対して生後２４時間以内と退院前(生後４日目)にそれぞれ小児科医が診察を行い、新生児疾患の早期発見に努めているほか、リスクの高い分娩には小児科医が立会い、出生直後の以上に迅速に対応できるようにしています。
外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数		 平均
術後日数		 転院率 平均年齢 患者用パス
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 104 1.21 5.16 - 59.62
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術（両側） 77 1.03 2.66 - 66.43
K7211 内視鏡的結腸ポリープ・粘膜切除術（長径２ｃｍ未満） 72 0.40 1.90 - 71.79
外科での手術は多岐にわたり、上位術式は腹腔鏡下によるものと、内視鏡による低侵襲な術式となっています。また手術支援ロボットでの胃癌手術（自費）も行われています。腹腔鏡下で行われた手術は４４４件。内視鏡で行われた手術は１２６件です。外科では２４時間緊急手術が可能な体制を取っております。
乳腺外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数		 平均
術後日数		 転院率 平均年齢 患者用パス
K4762 乳腺悪性腫瘍手術（乳房部分切除術（腋窩部郭清を伴わない）） 131 1.78 3.62 - 58.40
K4763 乳腺悪性腫瘍手術（乳房切除術（腋窩部郭清を伴わない）） 62 2.02 10.42 - 63.21
K4742 乳腺腫瘍摘出術（長径５ｃｍ以上） 33 0.52 1.09 - 48.61
年間２３０件以上の乳癌の手術を施行しています。
乳がんの手術は通常、前日入院となり、術後の入院期間も短めです。
形成外科との連携で乳房全摘の場合は切除と再建を同時に行うことも多くなってます。
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数		 平均
術後日数		 転院率 平均年齢 患者用パス
K0821 人工関節置換術（股） 238 1.76 19.44 9.66% 68.32
K0461 骨折観血的手術（大腿） 88 2.14 18.00 44.32% 66.88
K0462 骨折観血的手術（前腕） 48 1.56 11.27 4.17% 49.38
当科では平成２５年１０月１日より人口関節センター(院内標榜)を開設以来、股関節症の患者さんが多くみられる。また当院は急性期病院であるため外傷関連の上肢及び下肢の骨折の疾患が多く、その他では脊椎・脊髄疾患にも力をいれております。
形成外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数		 平均
術後日数		 転院率 平均年齢 患者用パス
K2191 眼瞼下垂症手術（眼瞼挙筋前転法） 30 0.70 1.33 - 68.30
K476-4 ゲル充填人工乳房を用いた乳房再建術（乳房切除後） 27 1.00 2.96 - 51.93
K0301 四肢・躯幹軟部腫瘍摘出術（躯幹） 12 1.00 2.42 - 55.00
眼瞼下垂症切除術は先天性、後天性ともに治療行い、侵襲を小さくするよう術式を工夫し、修正や様々な変形に対して治療を行ってます。眼科との協力体制も整っていますので術後も適切な対応を行えてます。
乳房再建術は乳腺外科と連携し、エキスパンダー/シリコンインプラント、筋皮弁等の保険適応治療から、自費対応の遊離脂肪移植などによる再建方法があり、選択肢の中から適した再建方法を提案させていただいております。
脳神経外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数		 平均
術後日数		 転院率 平均年齢 患者用パス
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 61 3.93 11.75 11.48% 79.95
K1692 頭蓋内腫瘍摘出術（その他） 18 9.67 60.89 22.22% 58.22
K1771 脳動脈瘤頸部クリッピング（１箇所） 14 1.36 38.36 28.57% 64.36
頭蓋・頭蓋内損傷の症例が多いため、救急対応の慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術が多くなっております。
手術支援ナビゲーションシステム、蛍光色素対応手術用顕微鏡の導入による脳腫瘍手術も積極的に取り組んでいます。神経内視鏡による低侵襲脳内血腫除去術も実施しています。破裂動脈瘤、未破裂動脈瘤、血管奇形に対する脳血管内手術（カテーテル治療）を行っております。
呼吸器外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数		 平均
術後日数		 転院率 平均年齢 患者用パス
K5143 肺悪性腫瘍手術（肺葉切除又は１肺葉を超える） 27 4.07 14.78 - 69.59 開胸・胸腔鏡下手術(区域切除以上)
K5131 胸腔鏡下肺切除術（肺嚢胞手術（楔状部分切除）） 17 6.71 4.35 - 41.71 胸腔鏡下手術(部分、生検)
K514-23 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術（肺葉切除又は１肺葉を超える） 16 3.50 10.88 - 72.81 開胸・胸腔鏡下手術(区域切除以上)
肺の悪性腫瘍手術が５８件。うち胸腔鏡下による手術が２４件です。
ほとんどの手術の症例では前日入院となっています。
皮膚科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数		 平均
術後日数		 転院率 平均年齢 患者用パス
K0072 皮膚悪性腫瘍切除術（単純切除） 18 0.94 7.72 5.56% 75.72
K0063 皮膚、皮下腫瘍摘出術（露出部以外）（長径６ｃｍ以上） - - - - -
K0053 皮膚、皮下腫瘍摘出術（露出部）（長径４ｃｍ以上） - - - - -
当科では、入院手術に関しては悪性腫瘍などの手術の割合が多くみられます。
泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数		 平均
術後日数		 転院率 平均年齢 患者用パス
K8036ロ 膀胱悪性腫瘍手術（経尿道的手術）（その他） 127 1.56 4.73 0.79% 75.48 経尿道的膀胱腫瘍切除術
K843 前立腺悪性腫瘍手術 72 1.17 8.81 - 67.97 根治的前立腺全摘術
K007-2 経皮的放射線治療用金属マーカー留置術 36 0.19 1.00 - 72.06
泌尿器科の手術件数は年間500件以上行われており、中でも膀胱癌の手術は142件、
前立腺癌の切除術においては、ほぼ手術支援ロボット(daVinci)にて行われています。手術支援ロボットによる治療は傷も小さく副作用も少ないため、平均術前日数1日、平均術後日数は1.17日と短くなっており患者さんの負担も少なくなってます。
小線源治療以外にも放射線の外照射も行っており、事前に1泊2日でマーカー留置術を施行しています。
産婦人科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数		 平均
術後日数		 転院率 平均年齢 患者用パス
K8882 子宮附属器腫瘍摘出術（両側）（腹腔鏡） 118 1.03 4.03 - 41.10
K877-2 腹腔鏡下腟式子宮全摘術 75 0.99 4.05 - 46.88
K872-2 腹腔鏡下子宮筋腫摘出（核出）術 54 1.00 4.02 - 36.85
婦人科では子宮筋腫で入院される患者さんや卵巣の良性腫瘍を腹腔鏡で摘出する患者さんが多く、開設以来、婦人科悪性腫瘍に力を注いでおり、手術や化学療法にもにも重点を置いています。また周産期管理にも重点をおき、東京都周産期連携病院および母体救命搬送対応医療施設に設定されており、地域のニーズに応じられるよう病院連携を中心に、地域医療に根ざした診療を心がけております。
眼科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数		 平均
術後日数		 転院率 平均年齢 患者用パス
K2821ロ 水晶体再建術（眼内レンズを挿入する場合）（その他） 1103 0.03 1.01 - 75.98
K2801 硝子体茎顕微鏡下離断術（網膜付着組織を含む） 212 0.80 3.13 - 65.45
K259 角膜移植術 37 1.03 3.92 - 67.78
当科では白内障による水晶体再建術（眼内レンズを挿入する場合）（その他）が72.2%と最も多く行っており、黄班、後極変性や網膜剥離また角膜の障害など手術目的による入院患者が多くみられる。
耳鼻咽喉科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数		 平均
術後日数		 転院率 平均年齢 患者用パス
K3772 口蓋扁桃手術（摘出） 65 1.20 5.57 - 27.43
K328 人工内耳植込術 49 1.84 6.57 - 17.31
K340-5 内視鏡下鼻・副鼻腔手術３型（選択的（複数洞）副鼻腔手術） 41 1.17 4.12 - 47.98
当科では、感覚器疾患と悪性腫瘍疾患を中心としてQOL向上を目指した最新の治療を行っています。口蓋扁桃手術(摘出)やアデノイド切除術なども多く行っており、また人工内耳植込術は小児難聴の患者さんも多く平均年齢が１７．３％となっています。
救急科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数		 平均
術後日数		 転院率 平均年齢 患者用パス
K386 気管切開術 20 10.10 46.05 45.00% 76.95
K6151 血管塞栓術（頭部、胸腔、腹腔内血管等）（止血術） - - - - -
K654 内視鏡的消化管止血術 - - - - -
気管切開術が多く、外科・外傷・心臓・脳神経領域は専門診療科との緊密な連携によって開頭手術、血管内手術、内視鏡手術など個々の患者に最適な治療を行っており救急医療を提供しています
※入院後２４時間以内に死亡した患者さんついて集計から除外しております。
その他（ＤＩＣ、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率）ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 14 0.08%
異なる 23 0.14%
180010 敗血症 同一 78 0.47%
異なる 63 0.38%
180035 その他の真菌感染症 同一 - -
異なる - -
180040 手術・処置等の合併症 同一 148 0.89%
異なる 13 0.08%
【１】　定義
●ＤＩＣとは、播種性血管内凝固（Disseminated Intravascular Coagulation）の略です。
●症例は、最も医療資源を投入した傷病名が『播種性血管内凝固（DPCコード130100）、敗血症
　（DPCコード180010）、その他の真菌症（DPCコード180035）、手術・術後の合併症
　（DPCコード180040） 』であるものが対象です。入院の契機となった傷病名と最も医療資源を投入
　　した傷病名が同一かどうか区別してカウントしています。
●発生率は、『（症例数）／（一般病棟に入院した全退院患者数）』で表しています。
●10症例に満たない場合は、ハイフン（‐）で表記しています。

【２】　解説
　　これらは重篤な主疾患の合併症として発症しているケースが多いため、臨床上ゼロにはなりえないものですが、少しでも改善できるよう努めています。
更新履歴
H28.09.29
病院情報の公表ページ開設
指標1)から指標7)を掲載
H28.09.30
指標2)および6)のリンク設定を追加
H29.11.09
患者用パスを更新
R02.01.20
病院ホームページリニューアルに伴い環境依存文字を修正