五感と知識に基づく判断力を持ち、患者さんの命と人生を看る人に。
看護部長
『 看護を支えるもの 』

看護の「看」という文字は、「手」と「目」で形作られています。手と目で人を守ることが、看護の原点です。それはどんなに医療技術が進み、医療機器が導入されようと変わらないもの。そのうえで、私たちが大切にしているのは、現場での判断を支える知識と考える力です。判断材料となる知識とあらゆる情報を総動員し、しっかりした思考の過程を踏んで判断できる。今その看護を提供することは、この状態の患者さんにとって本当にプラスになるのか、倫理的な視点を持ち合わせて、瞬時に考えられる人こそが、チーム医療に貢献でき、「あなたに看てほしい」と思っていただける看護師なのだと思います。看護に求められる役割が広がっていく時代だからこそ、基本を大事にしたいと考えています。

『 生きる力を看る人 』

「看護って何だろう?」いつもその視点に、立ち返ることを大切にしています。確かな医療知識に基づく病態の理解は、看護師として当たり前に必要です。あわせて、患者さん自身がどう治療に向き合っていきたいのか、どう生きたいのかを受け止めて初めてスタートラインに立てると考えています。患者さんのために何かをして差し上げたい、その気持ちはとても大切です。ただ、患者さんの持つ力を見極め、最大限に引き出し、真にその患者さんのメリットになるように動けるのが、看護の専門性なのです。患者さんが自分で進みたい方向へ、看護者として充分な知識と判断力と、自分自身がベストな状態で寄り添っていく。そのために私たち看護師は、謙虚な姿勢で学び続けなければなりません。

『 思考の質を考える 』

物事を正しく理解でき、伝えることのできる、思考の質を育てていきたいと考えます。それが、質の高いチーム、質の高い看護に繋がるからです。思考の質は、一人ひとりが優れた能力を持っているだけでは向上しません。お互いの関係性が良好になって初めて、物事が正しく伝わり、考えることができるのです。よりよい関係性が、思考の質を高め、質の高いチームを作り、そこに参加する一人ひとりの行動の質につながっていく。この好循環を回していくことがとても重要です。関係性の質を高め、一人ひとりの思考を育てるOJTを目指しています。

『 私たちのチャレンジ 』

新人看護師のみなさんにお伝えしたいことは「結果を急がないでください」ということ。
初めのうちはできなくても、あなたが劣っているのではありません。至らない部分を自覚することが看護師としてのスタートです。
医療従事者としての使命を意識しながら、一つひとつのケアに真摯に取り組む。その姿勢を忘れないでください。
自分自身の目標を持ちながら、チームでどんな看護を展開していくか。そして、どんな東京医療センターにしていくのか。
それがみなさんの、そして私たちのチャレンジです。患者さんの人生に向き合う仕事は、自分自身に向き合うことでもあります。
安心・安全な医療のために、正直にこつこつと。共に、謙虚に学んでいきましょう。

看護部長 近藤 才子

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