臨床疫学研究室
研究室紹介
「臨床疫学」という研究領域は、特別なこと、もしくは医学の先端的なことを扱う領域ではありません。ただ、臨床のなかで得られる患者さん一人ひとりのデータを集積することで、特定の診断や治療、ケアなどの医療サービスが、実際にどれほど有効なのか、有害な問題がないのか、本当の意味で患者さんの健康利益に役に立っているか、ということを検証していく学問です。そのようなタイプの研究、すなわち、臨床疫学という研究手法を用いて行う研究を、一般に「臨床研究」と呼びます。
当臨床研究センターの臨床疫学研究室では、標準的な医療の推進と医療の質向上に直接資する根拠(エビデンス)を提示する臨床研究とともに、昨今大きな問題となっている医療の社会的な側面をテーマにした調査研究を行っています。また、当臨床研究センターや他施設で行う臨床研究に関しての研究計画企画、データ管理等の支援を行っています。