ロボット手術センター
最新情報
- 2025年01月07日
- 当院にDaVinciサージカルシステム(Si)に代わり、DaVinciサージカルシステム(SP)が導入されました [ロボット手術センター(泌尿器科)]
- 2025年01月01日
- 2025年1月よりdaVinci SPが導入されました [ロボット手術センター(婦人科)]
- 2023年11月01日
- 2023年11月よりdaVinci Xiが導入されました [ロボット手術センター(婦人科)]
- 2023年11月01日
- 当院にdaVinciサージカルシステム(Xi)が導入され、ロボット2台体制での運用となりました [ロボット手術センター(泌尿器科)]
- 2022年09月21日
- 当院泌尿器科服部盛也医師が日本ロボット外科学会公認 Robo-Doc Pilot 国内A級を取得しました [ロボット手術センター(泌尿器科)]
- 2022年09月21日
- 当院泌尿器科所属医師すべてが、ダビンチのConsole Surgeon(執刀医資格)を取得いたしました [ロボット手術センター(泌尿器科)]
- 2022年06月03日
- ロボット支援腎部分切除術が計100例を突破 [ロボット手術センター(泌尿器科)]
- 2022年06月03日
- ロボット支援膀胱全摘除術が計30例に到達 [ロボット手術センター(泌尿器科)]
- 2022年04月01日
- 4月よりロボット支援下仙骨腟固定術(K865-2)が保険診療として実施可能となりました [ロボット手術センター(婦人科)]
- 2022年03月01日
- 当院産婦人科所属医師すべてが、ダビンチのConsole Surgeon(執刀医資格)またはFirst Assistant(第一助手資格)を取得いたしました。(Console Surgeon 5人 First Assistant 6人) [ロボット手術センター(婦人科)]
- 2021年02月01日
- 当院産婦人科大木慎也医師が日本ロボット外科学会公認 Robo-Doc Pilot 国内B級を取得しました [ロボット手術センター(婦人科)]
- 2020年12月01日
- 当院産婦人科山下博医師が日本ロボット外科学会公認 Robo-Doc Pilot 国内B級を取得しました [ロボット手術センター(婦人科)]
- 2020年09月01日
- ロボット支援腎盂形成術を開始 [ロボット手術センター(泌尿器科)]
ロボット手術センター概要
ロボット支援手術とは、手術支援ロボットを用いた腹腔鏡下手術を指します。 本邦では2012年よりロボット支援下前立腺全摘除術が保険収載となりました。 当院では2013年10月にロボット支援下前立腺全摘除術を導入致しました。 その後保険適用の拡大に併せて順次術式を導入し、現在「前立腺がん」「腎細胞がん(部分切除)」「膀胱がん」「腎盂尿管移行部狭窄症」「胃がん」「直腸がん」「子宮体がん」「子宮の良性疾患」「骨盤臓器脱」「腎細胞がん(全摘)」「尿管がん」「結腸がん」「肺がん」に関して厚生労働省の定める施設基準を満たしております。
手術件数も増加の一途を辿っており、科横断的に手術枠を管理・調整することで迅速に治療が行えるようロボット手術センターを立ち上げました。ロボット支援手術特有の課題や技術、有用な知見を複数科で共有する事で、 より質の高い治療を提供することも併せて目標としています。
ロボット支援腹腔鏡下手術の特徴
低侵襲性・機能性の向上が期待できます。
低侵襲性
ロボット支援下腹腔鏡手術では、鉗子を挿入する小さな穴を数か所開けるだけです。開腹手術に比べ手術痕も目立たず、術後の痛みも軽くなります。また炭酸ガスで腹腔内を膨らませる(気腹)ため、開腹手術に比べて出血が少なくなります。
機能性の向上
従来の腹腔鏡手術の場合、体内に入れる器具(鉗子)には一般に関節があっても一つであり、特に運針やハサミの動き等に限界がありました。ロボットの鉗子には多数の関節がある為複雑な動作が可能で、また術者の手ぶれも防止されます。カメラの解像度も高く、細かな状況判断が可能です。口の中やお腹の奥、骨盤の中などの狭い空間でも、スムーズかつ込み入った動作が可能です。
最新機種の積極的な導入:Davinci Xiシステム/DaVinci SPシステム
2023年11月中旬、DaVinciサージカルシステム(Xi)を導入し、以降はそれまでに稼働していたDaVinciサージカルシステム(Si)との2台体制で手術を行って参りました。2024年末をもってDaVinciサージカルシステム(Si)の運用を終了し、2025年初頭よりDaVinciサージカルシステム(SP)の運用を開始致します。
DaVinciサージカルシステム(SP)は、実績あるDaVinciシステムの中でも他のシステムと異なり、単孔式手術を行う事を目的として開発されました。一つの穴から鉗子3本とカメラが入る様に設計されています。これにより体に開ける穴の数を大幅に削減出来る為、患者さんの術後の疼痛や侵襲を低減させる事が期待できます。例えば前立腺の手術では従来の方法では6個の穴を開けていたのが、SPシステムを用いることで1~2か所の穴で施行可能となります。またシステムの特性上狭い空間での操作に適しており、これまでの多孔式手術では難しかった経路で手術を行う事が可能になります。システム自体が高額であること、操作性に関しては従来のXiシステムの方が優れているため1台目としてSPシステムを導入することは難しいことなどがネックとなり、日本での導入施設は2025年初頭時点で10施設程度となっております。
ダビンチSP | ダビンチXi | |
---|---|---|
切開創 | 1~2か所 | 5~6か所 |
カメラ | 軟性鏡(関節機能があり屈曲可能) 角度・方向の自由度が高い。 | 硬性鏡(真っすぐなカメラ) どのアームにもカメラを接続できる。 |
診療実績
当院では科毎に時期の差こそあれ、積極的に低侵襲手術を導入し、その数を増やしてきました(図)。各科の術式ごとの細かな症例数に関しては各科ホームページをご参照ください。
よくある質問
Q:ロボットが手術を進めるのですか?
A:現時点ではロボットが自動で手術をするわけではありません。認定を受けた医師が操作するロボットアームが体の中で手術を行います。
Q:ロボット手術の利点はなんですか?
A:このページ上部にも書かれていますが、まとめると 「小さな傷で、綺麗な視野で、細かく精密な作業をブレなく行えること」です。例えば前立腺がんの手術では、従来の腹腔鏡手術に比べて尿失禁が減る、社会復帰が早いなどの利点が報告されています。このような手術成績の向上は、正確な手術操作の結果生じるものです。
Q:ロボット手術を希望すれば誰でもお願いできるのですか?
A:病気の種類、これまでの手術歴、病気の位置など様々な要因により、場合によってはロボット支援手術の適応とならない場合があります。ロボットセンタースタッフが診察時に判断を行います。
Q:ロボット手術の適応疾患を教えてください。
A:2025年1月現在、当院で行っているロボット支援下腹腔鏡下手術の適応疾患は、現在「前立腺がん」「腎細胞がん(部分切除)」「膀胱がん」「腎盂尿管移行部狭窄症」「胃がん」「直腸がん」「子宮体がん」「子宮の良性疾患」「骨盤臓器脱」「腎細胞がん(全摘)」「尿管がん」「結腸がん」「肺がん」です。
Q:ロボット支援腹腔鏡下手術を受ける場合、一般の手術に比べ費用負担が増えますか?
A:費用全体に関しては患者さんの年齢により、負担割合が異なります。当院で施行している手術は保険適応の手術術式になりますので、健康保険が効きます。高額療養費制度を利用すると所得に応じて実際の負担額は減額されます。全国共通の制度のため、他の医療機関と負担額が大きく変わることはありません。
殆どの場合、高額療養費制度の対象となるため一般の手術とロボット支援腹腔鏡下手術で負担額に差は出ません。詳細に関しては各主治医、あるいは入退院支援センターにお尋ねください。
ロボット支援手術を受けるためには(外来早見表はこちら)
月曜日 | 火曜日 | 水曜日 | 木曜日 | 金曜日 | |
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泌尿器科 | 西山 服部 中村 |
西山 矢木 中村 金子 |
矢木 金子 |
服部 | |
一般消化器外科 | 浦上(肝胆膵) | 下田(肝胆膵) 坂本(大腸) |
島田(大腸) | 川口(胃) 平田(胃) |
浦上(肝胆膵) |
産婦人科 | 栗原 | 山下 | 家谷(1.3.5週) 大野(2.4週) |
真壁 | |
呼吸器外科 | 小山 | 大竹 | 小山 大竹 |
受診に当たっては前医療機関での紹介状の手配が必要です。当日の診察の流れについては外来受診のご案内「外来受診のご案内 - 独立行政法人国立病院機構 東京医療センター」をご参照ください。
※症例によってはダビンチ手術の適応外となる場合もありますがご了承ください。
スタッフ紹介
泌尿器科
- 氏名
- 門間 哲雄 (もんま てつお)
- 職名
- ロボットセンター長
- 資格
- 日本泌尿器科学会専門医・指導医、日本癌治療認定医機構認定医、手術支援ロボットダビンチ資格認定
- 専門領域
- 泌尿器悪性腫瘍
- 氏名
- 西山 徹 (にしやま とおる)
- 職名
- ロボットセンター医員
- 資格
- 日本泌尿器科学会専門医・指導医、手術支援ロボットダビンチ資格認定
- 専門領域
- 泌尿器悪性腫瘍、女性骨盤手術
- 氏名
- 矢木 康人 (やぎ やすと)
- 職名
- ロボットセンター医員
- 資格
- 日本泌尿器科学会専門医・指導医、日本癌治療認定医機構認定医、日本ロボット外科学会Robo-Doc pilot国内A級、手術支援ロボットダビンチ資格認定、ロボット支援手術プロクター認定医(手術指導医)
- 専門領域
- 泌尿器悪性腫瘍
- 氏名
- 服部 盛也 (はっとり せいや)
- 職名
- ロボットセンター医員
- 資格
- 日本泌尿器科学会専門医・指導医、日本癌治療認定医機構認定医、日本ロボット外科学会Robo-Doc pilot国内A級、手術支援ロボットダビンチ資格認定、ロボット支援手術プロクター認定医(手術指導医)、泌尿器腹腔鏡技術認定医、日本内視鏡外科学会技術認定医(泌尿器腹腔鏡)
- 専門領域
- 泌尿器悪性腫瘍
- 氏名
- 中村 憲 (なかむら けん)
- 職名
- ロボットセンター医員
- 資格
- 日本泌尿器科学会専門医・指導医、手術支援ロボットダビンチ資格認定、日本ロボット外科学会国内B級認定医
- 専門領域
- 泌尿器悪性腫瘍
- 氏名
- 金子 雄太 (かねこ ゆうた)
- 職名
- ロボットセンター医員
- 資格
- 日本泌尿器科学会専門医、手術支援ロボットダビンチ資格認定
- 専門領域
- 泌尿器悪性腫瘍
一般消化器外科
- 氏名
- 浦上 秀次郎 (うらかみ ひでじろう)
- 職名
- ロボットセンター副センター長
- 資格
- 日本外科学会外科専門医・指導医、日本消化器外科学会消化器外科専門医・指導医・消化器がん外科治療認定医、日本肝胆膵外科学会評議員・高度技能指導医、日本胆道学会指導医、日本腹部救急医学会腹部救急認定医、日本内視鏡外科学会技術認定(胆道)・ロボット支援手術プロクター認定(胃)、日本ロボット外科学会Robo-Doc pilot国内B級、手術支援ロボットダビンチ資格認定
- 専門領域
- 肝胆膵外科、胃外科
- 氏名
- 川口 義樹 (かわぐち よしき)
- 職名
- ロボットセンター医員
- 資格
- 日本外科学会外科専門医、日本消化器外科学会消化器外科専門医・消化器がん外科治療認定医、日本がん治療認定医機構がん治療認定医、日本内視鏡外科学会技術認定(胆道)、手術支援ロボットダビンチ資格認定
- 専門領域
- 胃外科
- 氏名
- 島田 岳洋 (しまだ たけひろ)
- 職名
- ロボットセンター医員
- 資格
- 日本外科学会外科専門医、日本がん治療認定医機構がん治療認定医、日本消化器外科学会消化器外科専門医・消化器がん外科治療認定医、日本大腸肛門病学会大腸肛門病専門医、日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医、日本腹部救急医学会腹部救急認定医、日本内視鏡外科学会評議員・技術認定(大腸)・ロボット支援手術プロクター認定(大腸)、日本ロボット外科学会Robo-Doc pilot国内B級、手術支援ロボットダビンチ資格認定
- 専門領域
- 大腸外科、肛門外科
- 氏名
- 下田 啓文 (しもだ ひろふみ)
- 職名
- ロボットセンター医員
- 資格
- 日本外科学会外科専門医、日本消化器外科学会消化器外科専門医・消化器がん外科治療認定医
- 専門領域
- 肝胆膵外科
- 氏名
- 平田 雄紀 (ひらた ゆうき)
- 職名
- ロボットセンター医員
- 資格
- 医学博士、外科専門医、消化器外科専門医、日本食道学会食道科認定医、がん治療認定医機構認定医、消化器がん外科治療認定医
- 専門分野
- 食道外科、食道がん集学的治療、胃外科、上部消化管内視鏡検査・治療
- 氏名
- 坂本 恭子 (さかもと きょうこ)
- 職名
- ロボットセンター医員
- 資格
- 外科専門医
- 専門分野
- 大腸外科、肛門外科、下部消化管内視鏡検査・治療
産婦人科
- 氏名
- 山下 博 (やました ひろし)
- 職名
- ロボットセンター副センター長
- 資格
- 日本産婦人科学会専門医、日本婦人科腫瘍学会専門医、日本癌治療認定医機構認定医、日本産婦人科内視鏡学会腹腔鏡技術認定医、日本ロボット外科学会Robo-Doc pilot国内B級、手術支援ロボットダビンチ資格認定
- 専門領域
- 婦人科悪性腫瘍
- 氏名
- 大野 暁子 (おおの あきこ)
- 職名
- ロボットセンター医員
- 資格
- 日本産科婦人科学会専門医、医学博士、日本臨床細胞学会細胞診専門医、日本がん治療認定医機構認定医、日本産科婦人科内視鏡学会腹腔鏡技術認定医、手術支援ロボットダビンチ資格認定
- 専門分野
- 婦人科悪性腫瘍、ロボット手術、腹腔鏡手術、産科
- 氏名
- 栗原 みずき (くりはら みずき)
- 職名
- ロボットセンター医員
- 資格
- 日本産科婦人科学会専門医、日本がん治療認定医機構認定医、日本産科婦人科内視鏡学会腹腔鏡技術認定医、母体保護指定医
- 専門分野
- 婦人科悪性腫瘍、腹腔鏡手術、産科
- 氏名
- 真壁 健 (まかべ たけし)
- 職名
- ロボットセンター医員
- 資格
- 日本産科婦人科学会専門医、医学博士、日本臨床細胞学会細胞診専門医、日本人類遺伝学会臨床遺伝専門医、日本抗加齢医学会専門医、日本がん治療認定医機構認定医、手術支援ロボットダビンチ資格認定
- 専門分野
- 婦人科腫瘍、遺伝性腫瘍、産科
- 氏名
- 家谷 佳那 (いえたに かな)
- 職名
- ロボットセンター医員
- 資格
- 日本産科婦人科学会専門医、日本がん治療認定医機構認定医、手術支援ロボットダビンチ資格認定
- 氏名
- 大木 慎也 (おおき しんや)
- 職名
- ロボットセンター医員(非常勤)
- 資格
- 日本産科婦人科学会専門医、医学博士、日本臨床細胞学会細胞診専門医、日本婦人科腫瘍学会専門医、日本人類遺伝学会臨床遺伝専門医、日本遺伝性腫瘍学会遺伝性腫瘍専門医、日本がん治療認定医機構認定医、母体保護指定医、手術支援ロボットダビンチ資格認定
- 専門分野
- 婦人科悪性腫瘍、骨盤臓器脱
呼吸器外科
- 氏名
- 小山 孝彦
- 職名
- ロボットセンター医員
- 資格
- 博士(医学)、日本外科学会外科専門医・指導医、呼吸器外科専門医合同委員会呼吸器外科専門医、日本呼吸器内視鏡学会気管支鏡専門医・指導医、がん治療認定医
- 専門領域
- 呼吸器外科
- 氏名
- 大竹 宗太郎 (おおたけ そうたろう)
- 職名
- ロボットセンター医員
- 資格
- 日本外科学会外科専門医、呼吸器外科専門医合同委員会呼吸器外科専門医、日本呼吸器内視鏡学会気管支鏡専門医
- 専門分野
- 呼吸器外科
耳鼻咽喉科
- 氏名
- 南 修司郎 (みなみ しゅうじろう)
- 職名
- ロボットセンター医員
- 資格
- 日本耳鼻咽喉科学会専門医・指導医、耳科手術暫定指導医、日本人類遺伝学会臨床遺伝専門医、補聴器適合判定医、頭頸部がん専門医・指導医、補聴器相談医
- 専門分野
- 耳鼻咽喉科
乳腺外科
- 氏名
- 木下 貴之 (きのした たかゆき)
- 職名
- ロボットセンター医員
- 資格
- 外科専門医・指導医,乳腺専門医・指導医・認定医,マンモグラフィー読影認定医(A),乳房再建エキスパンダー責任医師,がん治療認定機構暫定教育医・認定医,米国臨床腫瘍学会アクティブメンバー,米国NCI Investigator,UICCエキスパートパネル,医学博士
- 専門領域
- 乳腺外科