薬剤部
最新情報
- 2023年03月01日
- 簡易懸濁法データベース(PDF:894KB)を更新しました
- 2022年11月18日
- 【保険薬局の皆様へ】トレーシングレポートのオンライン受付について (PDF : 80KB)
- 2022年10月17日
- 【製薬企業の皆様へ】東京医療センターにおける医薬品情報活動について (お願い)
- 2022年09月01日
- 簡易懸濁法データベース(PDF:894KB)を更新しました
- 2021年07月14日
- 後発医薬品及び一般名処方の変更調剤に係るFAX報告の取り扱いについて(PDF : 346KB)
保険薬局の皆様へ
製薬企業の皆様へ
東京医療センターにおける医薬品情報活動について、リンク先に掲載している内容をご確認ください。
薬剤部の紹介
国立病院機構東京医療センター薬剤部は、2021年度目標と取り組む具体的事項を下記として薬剤業務を展開しています。
- 患者ケアの向上につながる安全で質の高い医療を提供する
- 薬剤管理指導、処方・診療支援、プレアボイド・副作用報告等の積極的な促進
- 規則、手順を守り、見直し、医療過誤・事故の防止
- 高度・急性期病院として地域医療に貢献する
- がん治療センター、救命救急センター、入退院支援センター等の業務機能の向上
- 勤務環境、業務内容、行動基準を見直す
- 勤務時間管理意識を持ち、業務の効率的標準化(曜日、時間帯による業務のバラツキの改善等)の促進
- 共同薬物療法管理業務(CDTM:Collaborative Drug Therapy Management)によるタスク・シフト/シェアへ対応
- 臨床研究、教育研修への積極的参加
調剤、製剤、医薬品管理、無菌製剤調製、医薬品情報管理、病棟薬剤業務はもとより、教育・研修業務やCOVID-19ワクチン担当業務、各種チーム医療、がん治療センター、救命救急センター、手術室、臨床研究・治験推進室、薬剤師外来、入退院支援センターなどのさまざまな場面や部門に薬剤師が参加し、多様化する薬剤業務の変化に柔軟に対応し、「安全で質の高い、患者さんに寄り添う医療の提供」に努めています。
薬剤部長 谷地 豊
スタッフ
薬剤師 55名(薬剤部長1名 副薬剤部長2名 主任薬剤師9名 マネージャー2名)
薬剤助手3名

資格・認定薬剤師等(延べ数)認定施設
資格・認定薬剤師等
- 日本医療薬学会 専門薬剤師 1名
- 日本医療薬学会 がん専門薬剤師 4名
- 日本病院薬剤師会 がん薬物療法認定薬剤師 4名
- 日本臨床腫瘍薬学会 外来がん治療認定薬剤師 3名
- 日本緩和医療薬学会 緩和医療暫定指導薬剤師 1名
- 日本緩和医療薬学会 緩和薬物療法認定薬剤師 3名
- 日本病院薬剤師会 精神科薬物療法認定薬剤師 1名
- 日本病院薬剤師会 感染制御専門薬剤師 1名
- 日本病院薬剤師会 感染制御認定薬剤師 2名
- 日本化学療法学会 抗菌化学療法認定薬剤師 4名
- 日本病院薬剤師会 HIV感染症専門薬剤師 1名
- 日本病院薬剤師会 HIV感染症薬物療法認定薬剤師 1名
- 日本くすりと糖尿病学会 糖尿病薬物療法認定薬剤師 1名
- 日本糖尿病療養指導士 13名
- 日本臨床栄養代謝学会 NST専門療法士 4名
- 日本リウマチ財団リウマチ登録薬剤師 1名
- 日本臨床薬理学会 認定 CRC 2名
- 日本臨床救急医学会 救急認定薬剤師 2名
- 日本DMAT隊員 1名
- 日本DMATロジスティックチーム隊員 1名
- 東京DMAT隊員 2名
- 日本薬剤師研修センター 認定実務実習指導薬剤師 8名
- 日本アンチ・ドーピング機構 公認スポーツファーマシスト 1名
認定施設
- 日本病院薬剤師会・がん薬物療法認定薬剤師研修施設
- 日本病院薬剤師会・プレアボイド報告施設
- 日本臨床腫瘍薬学会・がん診療病院連携研修認定病院
- 日本緩和医療薬学会・緩和医療専門薬剤師研修施設
- 日本病院薬剤師会・薬学長期実務実習受入施設
- 病院・薬局実務実習関東地区調整機構・実務研修生受入登録施設
2021年10月1日現在
主な業務実績
項目 | 2018年 | 2019年 | 2020年 | |
---|---|---|---|---|
注射処方箋枚数 | 入院 | 166,997 | 161,953 | 150,222 |
外来 | 43,796 | 45,000 | 40,321 | |
処方箋枚数 | 入院 | 137,522 | 133,236 | 128,564 |
外来院内 | 24,089 | 22,899 | 18,625 | |
外来院外 | 146,789 | 138,911 | 118,688 | |
院外処方せん発行率 | 85.90% | 85.80% | 86.40% | |
薬剤管理指導料(件) | 22,173 | 23,212 | 21,831 | |
病棟薬剤業務実施加算1(件) | 34,831 | 33,817 | 29,375 | |
病棟薬剤業務実施加算2※1(件) | 8,595 | 8,051 | 7,179 | |
無菌製剤処理料1(抗がん剤)(件) | 14,437 | 15,433 | 14,645 | |
無菌製剤処理料2(1以外のもの)(件) | 341 | 218 | 560 | |
外来化学療法加算1(件) | 5,807 | 6,138 | 6,064 | |
がん患者指導管理料ハ※2(件) | 156 | 160 | 149 | |
医薬品安全性情報報告件数 | 5 | 5 | 5 | |
プレアボイド報告数 | 314 | 401 | 242 |
学会発表等
原著論文
2020年度
- Yasukata Ohashi, Megumi Yatabe, Daisuke Niijima, Kentaro Tani, Chiaki Ogawa, Yutaka Yachi, Toshiya Kagoo, Saigen Boku, Hironori Ueno, Takahiro Yano, Koji Higai, Akihiro Yokoyama, Safety and effectiveness of ixazomib dose-escalating strategy in ixazomib-lenalidomide-dexamethasone treatment for relapsed/refractory multiple myeloma In Vivo 34:5,2821 – 2828,2020.
2019年度
- C Ogawa, M Inoue, M Yatabe, Y Nagayama, H Gomi, K Nakadate, S Adachi, Y Yachi, T Itoh.Analysis of inline-filter blockage with trastuzumab formulation using scanning-electron microscopy. Biomedicine & Pharmacotherapy. 2019 Apr;112:108711.
2018年度
- C Ogawa, M Yatabe, M Inoue, S Hirose, Y Ohashi, Y Yachi, S Adachi, Tomoo Itoh. Comparison of Chemical Behavior of Original and Generic Docetaxel Formulations as Non-alcoholic Preparations: Discussion about Diluent Solvents for Docetaxel. Yakugaku Zasshi.2018;138(7):973 – 984.
学会発表(シンポジウム,依頼講演は除く)
2020年度
- Takahiro Ohta, Shino Takeuchi, Takehiko Furuno, Mitsunori Hiyama, Yutaka Yachi. Outcomes of clinical pharmacists collaboration with psychiatry team in Japan. American Society of Health-System Pharmacists MIDYEAR2020, web開催, 2020.12.8.
- 田島 彩子,谷 健太郎,秋山 律,三宅 利佳,石田 史哉,大口 友里,武内 偲乃,小松崎 祥, 大塚 健太郎,森 達也,石垣 千絵,谷地 豊. 東京医療センターにおける処方せん疑義紹介内容の分析. 第74回国立病院総合医学会, web開催, 2020.10.17-11.14.
- 三浦 裕美子,三宅 利佳,太田 貴洋,矢田部 恵,石垣 千絵,森 達也,谷地 豊.薬剤師外来におけるリウマチ患者への取り組み. 第74回国立病院総合医学会, web開催, 2020.10.17-11.14.
- 長山 佳之,大橋 養賢,大里 洋一,今村 有那,五味 緩子,大塚 健太郎,武内 偲乃,谷地 豊. 高齢造血器腫瘍患者における処方薬剤数および処方内容の複雑性に関する検討. 第74回国立病院総合医学会, web開催, 2020.10.17-11.14.
- 白鳥 隼人,中島 美和,笠原 孝宣,早崎 沙希,太田 貴洋,石垣 千絵,森 達也,谷地 豊. 当院における定数配置薬の管理状況の見直しについて. 第74回国立病院総合医学会, web開催, 2020.10.17-11.14.
- 太田 貴洋,鈴木 真也,篠原 旭,大橋 養賢,植木 大介,小沼 大祐,龍島 靖明,宇田川 涼子,川﨑 敏克,山口 正和. がん専門病院以外の施設を対象としたがん薬物療法レジメン確認項目の実態調査. 第74回国立病院総合医学会, web開催, 2020.10.17-11.14.
- 太田 貴洋,小俣 裕之,吉野 景子,石垣 千絵,森 達也,石原 亮太,前川 恵,杉原 正子,中野 友貴,新福 正機,古野 毅彦,樋山 光教,谷地 豊. 精神科を対象とした薬剤師の定期処方同席に係るアウトカムの評価. 第74回国立病院総合医学会, web開催, 2020.10.17-11.14.
- 武内 偲乃,五味 緩子,木下 友里,渡部 智貴,石垣 千絵,森 達也,谷地 豊. バンコマイシンにおける個別化医療推進のための職種間連携に関する検討~初回投与量の適正化に向けた取り組み~. 第74回国立病院総合医学会, web開催, 2020.10.17-11.14.
- 小松崎 祥,太田 貴洋,工藤 浩史,森 達也,石垣 千絵,杉崎 けい子,谷地 豊. 看護師に向けた勉強会の題材評価とニーズ調査について. 第74回国立病院総合医学会, web開催, 2020.10.17-11.14.
- 笠原 孝宣, 工藤 浩史, 谷地 豊. 糖尿病患者を対象としたペン型注入用注射針の変更に伴うアンケート調査. 第74回国立病院総合医学会,web開催, 2020.10.17-11.14.
- 渡部 智貴. トキソプラズマ脳症に対するピリメタミンおよびトリメトプリム‐スルファメトキサゾール併用療法の効果と安全性:メタ解析. 第67回日本化学療法学会東日本支部総会 第74回日本感染症学会東日本地方会学術集会 合同学会,東京, 2020.10.23.
- 小俣 裕之, 谷 健太郎, 工藤 浩史, 古沢 紗綾香, 秋山 律, 森 達也, 石垣 千絵, 谷地 豊. 「医療用麻薬に対する認識の変化」について. 日本病院薬剤師会関東ブロック第50回学術大会, web開催, 2020.10.31.
2019年度
- Ohta T, Nakamura M, Miwata T, Suzuki S, Kaneko A, Mishima S, Kotani D, Taniguchi H, Bando H, Matsui R, Yamaguchi M, Yoshino T, Kawasaki T. Clinical utility of the press through pack seal-type adherence support tool for locally advanced rectal cancer patients receiving capecitabine-based chemoradiotherapy. International Symposium on Oncology Pharmacy Practice, England, 2019.10.12.
- 大橋 養賢,小川 千晶,矢田部 恵,新島 大輔,谷 健太郎,大里 洋一,龍尾 壽哉,横山 明弘,朴 載源,上野 博則,矢野 尊啓,谷地 豊. IMiDs含有レジメンで外来治療中の多発性骨髄腫患者の服薬アドヒアランスにおける薬剤師の貢献.第11回日本がん薬剤学会学術大会, 東京, 2019.5.12.
- 古沢 紗綾香,工藤 浩史,宮田 千恵子,前田 有紀,品田 沙希,小俣 裕之,谷地 豊.ナルデメジンの効果的な使用方法に関する研究.第24回日本緩和医療学会学術大会, 神奈川, 2019.6.21.
- 片桐 梓,鈴木 亮,足立 茂,小松崎 祥,森 達也,山本 太平, 太田 慧, 菊野 孝明, 谷地 豊. ガスクロマトグラフ質量分析計(GC-MS)による薬毒物分析が確定診断に寄与した一例, 第41回日本中毒学会総会・学術集会,埼玉,2019.7.20.
- 秋山 律,工藤 浩史,品田 沙希,谷 健太郎,吉野 景子,小俣 裕之,古沢 紗綾香,石垣 千絵,森 達也,谷地 豊.オピオイドレスキュー薬の自己管理に関して患者希望を叶えた一例.日本病院薬剤師会関東ブロック第49回学術大会,山梨,2019.8.24.
- 大塚 健太郎,新島 大輔,矢田部 恵,小川 千晶,石垣 千絵,森 達也,谷地 豊.当院における注入ポンプ変更に伴う5-FU持続投与時間の実態調査.日本病院薬剤師会関東ブロック第49回学術大会,山梨,2019.8.24.
- 大口 友里,新島 大輔,笠原 孝宣,矢田部 恵,谷 健太郎,石垣 千絵,森 達也,谷地 豊.当院における「持参薬外来(泌尿器)」の現状と課題.日本病院薬剤師会関東ブロック第49回学術大会,山梨,2019.8.24.
- 品田 沙希,工藤 浩史,吉野 景子,石垣 千絵,森 達也,谷地 豊.東京医療センターにおける外来インスリン導入の現状.第8回日本くすりと糖尿病学会学術集会,北海道,2019.9.7.
- 大里 洋一,飯原 大稔,陶山 久司,守田 亮,河添 仁.チームサイエンスによる革新的ながん医療~社会感受性の育成と協働による効果について~. 第57回日本癌治療学会学術集会,神戸,2019.10.25.
- 谷 健太郎,岡本 一人,石垣 千絵,谷地 豊. 調剤支援システム導入による薬剤師業務への影響と運用の問題点について.第73回国立病院総合医学会, 愛知, 2019.11.8.
- 川邊 元子,谷 健太郎,宮野 孝彬,石垣 千絵,森 達也,谷地 豊.調剤業務に係る新規インシデント対策導入の効果. 第73回国立病院総合医学会, 愛知, 2019.11.9.
- 長山 佳之,大塚 健太郎,新島 大輔,山田 愛梨,菊池 真大,谷地 豊.肝臓病教室受講者を対象とした受講後アンケート解析とニーズの抽出.日本総合健診医学会 第48回大会,東京,2020.2.7.
- 太田 貴洋,中村 真穂,鈴木 真也,三輪田 徹,金子 明日美,三島 沙織,小谷 大輔,谷口 浩也,坂東 英明,松井 礼子,山口 正和,吉野 孝之,川﨑 敏克.PTPシート貼付型新規服薬支援ツールの有用性の検討.日本臨床腫瘍薬学会学術大会2020,福岡,2020.3.21.
- 長山 佳之,大橋 養賢,大里 洋一,今村 有那,五味 緩子,大塚 健太郎,武内 偲乃,谷地 豊.多発性骨髄腫患者における処方薬剤数および処方内容の複雑性に関する検討,日本臨床腫瘍薬学会学術大会2020,福岡,2020.3.22.
2018年度
- 廣瀬 祥子,森 伸晃,小澤 夏美,木村 有揮,青木 泰子.当院におけるAST活動の内容報告と評価. 第92回日本感染症学会学術講演会.第66回日本化学療法学会総会 合同学会, 岡山, 2018.6.1.
- 工藤 浩史,宮田 知恵子,前田 有紀,吉山 晶,岩﨑 多津代,酢谷 真也,澤田 将文,森岡秀夫,萬 篤憲,谷地 豊.緩和ケアチームが骨転移カンファレンスにおいて担う役割.第23回日本緩和医療学会学術大会,神戸,2018.6.15.
- 大橋 養賢,小川 千晶,矢田部 恵,谷 健太郎,大里 洋一,新島 大輔,横山 明弘,上野 博則,矢野 尊啓,籠尾 壽哉、岡部 崇志,朴 載源,谷地 豊.IMiDs含有レジメンで外来通院治療中の多発性骨髄腫患者に対する薬剤師の診療支援の取り組み, 第16回日本臨床腫瘍学会学術集会, 2018.7.19.
- 大里 洋一,五味 緩子,長山 佳之,大塚 健太郎,武内偲乃,大橋養賢,藤田進也,岡部崇志, 籠尾壽哉,横山 明弘,朴 載源,上野 博則,矢野 尊啓,谷地 豊.IMiDs 含有レジメン使用患者における処方薬剤数実態調査 –悪性リンパ腫および骨髄異形成症候群との比較-.第16回日本臨床腫瘍学会,神戸,2018.7.20.
- 工藤 浩史,穴井 えりも,井上 富士子,大久保 悦子,大野 耕平,尾崎 浩美,北脇 麻衣,太幡 亜子,布施谷 由加里.施設を超えた糖尿病医療チームの連携について.第7回日本くすりと糖尿病学会学術集会,名古屋,2018.10.13.
- 品田 沙希,工藤 浩史,吉野 景子,加納 茉里,田中 央,石垣 千絵,軍司 剛宏,谷地 豊.東京医療センターにおける自己注射手技指導の現状と今後の課題.第7回日本くすりと糖尿病学会学術集会,愛知,2018.10.13-14.
- 大塚 健太郎,加納 茉里,谷 健太郎,荒 義昭,軍司 剛宏,石垣 千絵,谷地 豊.処方監査システム導入による業務変化と取り組みについて. 第72回国立病院総合医学会, 神戸,2018.11.9.
- 廣瀬 祥子,森 伸晃,青木 泰子,小澤 夏美,五味 緩子,木村 有揮,石垣 千絵,軍司 剛宏, 谷地 豊.当院ASTによる特定抗菌薬長期使用例に対する適性使用評価の効果と問題点. 第72回国立病院総合医学会, 神戸, 2018.11.10.
- 新島 大輔,矢田部 恵,小川 千晶,軍司 剛宏,松井 哲,青儀 健二郎,谷地 豊.当院における抗がん薬調製環境の調査結果とその考察 –国立病院機構ネットワーク共同研究に参加して-.第28回日本医療薬学会年会,神戸,2018.11.24.
- 武内 偲乃,大里 洋一,五味 緩子,長山 佳之,大塚 健太郎,大橋 養賢,谷地 豊.造血器腫瘍患者における使用薬剤の内容から見た相互作用の可能性に関する疾患毎の比較検討.第28回日本医療薬学会年会,神戸,2018.11.24.
- 矢田部 恵,小川 千晶,井上 元基,長山 佳之,五味 緩子,中舘 和彦,足立 茂,伊藤 智夫,谷地 豊.液状抗体製剤投与時におけるフィルタ閉塞に関する要因分析.日本医療薬学会年会,神戸,2018.11.24.
- 谷 健太郎,小川 千晶,畑山 賢輔,矢田部 恵,井上 元基,谷地 豊.注入軟膏の先発および後発医薬品におけるレオロジー特性についての比較検討.日本医療薬学会年回,神戸,2018.11.25.
- 大里 洋一,谷地 豊.Myers-Briggs Type Indicator (MBTI) を用いた研修による職場コミュニケーション向上への取り組み.第28回日本医療薬学会年会,神戸,2018.11.25.
- 長山 佳之,矢田部 恵,小川 千晶,井上 元基,五味 緩子,中舘 和彦,足立 茂,伊藤 智夫,谷地 豊.Bevacizumab 点滴静注の安定性に影響を及ぼす紫外線の検討.日本薬学会 第139年会,千葉,2019.3.21.
- 小川 千晶,矢田部 恵,井上 元基,谷地 豊,足立 茂,伊藤 智夫.ドセタキセル非アルコール製剤における先発医薬品,後発医薬品の化学的挙動の比較検討-ドセタキセルの希釈用溶媒の考察.日本薬学会第139年会,千葉,2019.3.23.
- 五味 緩子,大里 洋一,長山 佳之,大塚 健太郎,武内 偲乃,大橋 養賢,籠尾 壽哉,横山 明弘,朴 載源,上野 博則,矢野 尊啓,谷地 豊.腫瘍崩壊症候群診療ガイダンスをもとにした腫瘍崩壊症候群予防対策の実態調査. 日本臨床腫瘍薬学会学術大会, 札幌, 2019.3.24.
2021年10月1日現在
薬剤部の業務
調剤業務
調剤室では、入院及び外来患者さんの処方箋調剤を行っています(外来処方箋枚数:約80枚/日、入院処方箋枚数:約540枚/日、院外処方処方箋発行率:86.4%(2020年度実績))。 薬剤師は、医師から処方された内容について、用法・用量や相互作用、重複薬の有無を確認した上で調剤します。 処方箋の内容に疑義があれば医師に照会し、問題がある場合には処方変更を依頼します。
調剤時には、計数調剤監査システムを用いて薬剤名や規格等の医薬品の間違いを防止する取り組みを行っており、安全な調剤につなげています。 最終監査では、別の薬剤師が取り揃えた医薬品に間違いがないかを確認します。 また入院患者さんについては、病棟担当薬剤師と連携・情報共有をしながら医薬品の適正使用に努めています。


注射業務
注射室では、医師の発行する注射処方箋にもとづき、病棟・外来などへ払出しを行っています(外来注射処方箋168枚/日、入院処方箋625枚/日(2020年度実績))。 注射処方箋の監査では、投与経路、投与速度、配合変化などについて処方内容を検討し、複数名の薬剤師で確認します。 疑問な点がある時は、処方医に問い合わせ確認しています。
当院では、注射薬自動払い出しシステム(アンプルピッカー)を2台導入しており、患者さんの個人セットを効率的に取り揃えることが出来ます。 今年度はアンプルピッカーの配置変更を行い、より効率的に業務が行えるよう日々検討しています。 また、手術室担当者と連携して手術室で使用された医薬品の補充業務なども行っています。


手術室業務
当院では、2013年から手術室に薬剤師1名を常駐し、医薬品管理を行っています。
手術室には麻薬や筋弛緩薬、向精神薬などハイリスクな医薬品も多数配置しており、紛失や盗難防止、適正使用の観点からも薬剤師が管理を行うことは重要です。
主な業務内容としては、術中に使用する医薬品の払出し、術後に使用した医薬品の受領、使用医薬品の請求漏れや過請求の修正、アレルギーがある場合の代替薬の提案をしています。
また、2016年から麻酔科医の業務負担軽減の取り組みの一環として、これまで麻酔科医が行っていたIV-PCAポンプ及び硬膜外PCAポンプの調製を薬剤部がサポートしています。


医薬品管理業務
当院における採用医薬品は、約1600品目(内服薬:約700品目、外用薬:約250品目、注射薬:約650品目)です。 医薬品管理室では、これらの医薬品について、適正な在庫管理と品質管理を行っています。患者さんへ適切に治療が行われるよう、日々の在庫数量の動向確認のほか、医薬品の流通状況について卸業者と製薬会社から情報収集を行っています。
また、医薬品を保管する際には、法的規則に従って保管を行う必要があり、薬剤部以外の部署でも適切に保管されているか定期的にチェックしています。


医薬品情報管理業務
医薬品情報管理室では、薬物療法を適正に行うために各種情報を製薬会社、公的機関、文献検索などから収集し管理しています。 収集した情報は、病院内LANシステムの掲示板などにより関係部署に随時提供しています。 医薬品の回収、緊急安全性情報などの緊急性を要する情報については、病棟及び診療科担当薬剤師を通じて迅速に情報提供を行っています。また、医師・看護師などからの問い合わせに文献などに基づいて回答するとともに、病棟担当薬剤師への情報支援活動も行っています。 その他、保険薬局からのトレーシングレポートへの対応、電子カルテの医薬品マスタなどの管理、部署内の教育研修や学生実習のとりまとめなども行っています。

製剤業務

製剤室では、院内製剤の調製及び予製を行っています。院内製剤とは、診療上必要である医薬品が製造されていなかったり、患者さんに適した剤形が市販されていなかったりする場合に、医師の依頼に基づき、院内で薬剤師が調製するものです。 当院では、調剤の効率化を図るための予製を含めると約50種類の院内製剤を取り扱っています。 院内製剤には、擂潰機(らいかいき:電動乳鉢装置)やオートクレーブ(高圧蒸気滅菌機)を使用するものや、クリーンベンチで調製するものもあります。これらの機器や製剤室の環境管理を行い、安全な院内製剤を患者さんに届けることができるよう努めています。
薬剤師外来業務
調剤室内にある薬剤師外来ブースでは、薬物治療が適切に実施されるよう外来患者さんへの様々なサポートを行っています。
- 服用方法が煩雑な経口抗がん薬や、副作用マネジメントが重要となる抗がん薬を開始される患者さんに対し、服薬状況や副作用について確認し、安心して治療が継続できるように支援しています。
- 手術予定の患者さんに対し、常用薬やサプリメントなどの服用状況を聴取し、手術前に休薬すべき薬剤がないか確認を行っています。
- 自己注射製剤(インスリンや抗リウマチ薬など)や吸入薬などが開始となる場合や、手技に不安がある患者さんに対し、薬剤についての説明だけでなく、手技の説明や確認を行っています。
外来化学療法業務
がん治療センター(外来化学療法室)には、がん薬物療法に精通した薬剤師が常駐しており、医師・看護師とともに安全で効果的ながん薬物療法の実施に努めています。 薬剤師は、外来で抗がん薬の点滴治療を行う患者さんに対して面談を行い、治療内容の説明(治療スケジュールや注意すべき副作用とその発現時期や対応方法など)や、治療に伴う副作用のモニタリング、副作用に応じた適切な薬剤の提案などを行っています。 また治療についての情報を、院外の保険薬局とも共有し連携を図ることで、より質の高い外来がん治療を提供できるよう務めています。
無菌製剤調製業務
無菌調製室では、主に通院治療センターや病棟で投与される抗がん剤や高カロリー輸液を無菌的に調製しています。 室内には安全キャビネット2台とクリーンベンチ2台を設置し、微生物や有害物質による汚染を防いでいます。 抗がん剤の調製には注射薬混注監査システムを導入し、正確な抗がん剤調製を担保しています。また、抗がん剤による被曝を防止するため、閉鎖式薬物移送システム(CSTD)を用いて、患者さんや医療従事者に安全な医療を提供しています。 抗がん剤調製は医師からの調製確定指示に基づいて行っていますが、薬剤師も調製開始前に電子カルテから採血などの結果をダブルチェックする体制をとり、安全に治療が継続できるよう支援しています。 なお、当院で運用している抗がん剤レジメン一覧は、がん治療センターのページから閲覧することができます。

試験検査等業務
試験検査室では、主に薬毒物中毒患者さんの胃液、血液、尿などの試料を分析することで、どのような薬物をどれくらいの量を服用(摂取)したか推定するなどして、より精度の高い薬物療法を支援しています。また、地下鉄サリン事件や和歌山ヒ素カレー事件など平成10年以降に多発した中毒事件を契機に、医療現場における迅速な中毒原因物質の特定に対するニーズが高まり、当時の厚生省が全国73か所の病院に分析機器を配備しました。 当院もその一つであり、1998年にガスクロマトグラフ質量分析計や高速液体クロマトグラフなどの分析機器が配備され、2019年には東京都からの助成を受けて、一部機器の更新を行っています。
入退院支援業務
入退院支援センターには薬剤師が終日常駐し、入院予定の患者さんを対象に現在使用されている医薬品、過去に生じた医薬品に関連する副作用やアレルギー歴の確認、市販薬・サプリメントなどの使用状況、医薬品のご自宅あるいは施設での管理状況を確認しています。また、手術および検査を予定している患者さんには事前に中止すべき医薬品があるかを確認し,必要に応じて説明を行っています。 退院まで安心して療養生活を送ることができるよう薬物療法の専門家として診療部、看護部、栄養管理室と連携し入院前から患者さんへの支援を行っています。
病棟支援業務
薬剤師を病棟に配置し、精神科病棟を含めた全ての一般病棟で病棟薬剤業務実施加算1を、救命救急センターや集中治療室においては病棟薬剤業務実施加算2を算定して活動しています。 病棟で薬剤師は、患者さんが入院する際に持参薬の鑑別を行い、医師と協働し、入院後の薬物療法を支援します。また、カンファレンスや回診への参加を通し、多職種でチームとなり患者さんへ医療を提供しています。 入院中に開始する医薬品の説明及び退院後の服薬説明を行います。退院後も入院中の薬物療法を継続出来るよう、必要に応じてかかりつけの保険薬局に向けた薬剤管理サマリーを作成しお渡ししています。
研究部門
薬剤師が行う臨床研究の質を高める目的で、2021年度より当部門が設立されました。活動内容は薬剤師が主任研究者となる研究に係るIRB申請資料の事前レビューや研究経験が浅い薬剤師を対象に講義および個別指導型「臨床研究塾」を設立し企画、開催しております。 研究経験には個人差が大きいですが、臨床の場で着目すべきポイントや研究シーズの見つけ方、臨床研究の着想段階から倫理審査委員会へ研究計画書提出及び成果発表まで支援体制を構築しています。 より多くのエビデンスを薬剤部から生み出していきたいと思っています。
薬剤部内チーム
前述の業務以外に、薬剤部の業務が円滑に進むよう以下のチーム活動もしています。
簡易懸濁チーム
当院では、内服薬を経管投与する際に錠剤の粉砕やカプセルの開封をせずに、温湯に崩壊懸濁させて経管投与する簡易懸濁法を推奨しています。 簡易懸濁チームは、実際に簡易懸濁法で懸濁させた医薬品と経管チューブを用いて、通過試験を年2回実施し、データベースを更新しています。 本データベースは、当院ホームページへ掲載し無料で一般公開しています。

疑義照会チーム
調剤を行う際に、薬学的な観点から医師に確認を必要と判断する疑義照会があります。これは医薬品の適正使用に役立ち、また副作用などの健康被害を防ぐ上で欠かせないものです。疑義照会チームでは、実際の疑義照会事例を毎月収集・分析し、薬剤部内で共有するとともに転任者や若手薬剤師の研鑽につなげています。
患者指導等資材管理チーム
医薬品を適正に使用するために、服薬指導、自己注射での手技説明を通して患者さんの理解につなげることが大切です。患者指導等資材管理チームでは、服薬指導や患者への説明で用いる製薬会社から提供される説明文書や自己注射製剤などの練習キットを管理しています。また患者指導等資材管理チームにおいても患者さんへの説明文書を作成しています。これらには服用方法や副作用、注意すべき内容について、患者さんに十分理解してもらえるような表現で必要な情報を盛り込んでいます。
医療安全推進チーム
医療安全推進チームでは、安全・安心な医療を提供するために、薬剤部内で発生したインシデント・アクシデント事例及びヒヤリ・ハット事例を集計し、毎月薬剤部員に周知するとともに、今後同じようなことが起こらないための対策を検討しています。また、検討した内容を薬剤部内や関連部署と共有することで医療安全に貢献しています。今年度は「持参薬鑑別時の患者誤認防止の手順を守ろう」という目標を立て取り組んでいます。

実務実習チーム
実務実習チームでは、改訂モデル・コアカリキュラムに基づき、実習スケジュールの作成、評価を行っており、実習生1人に対し1人の指導薬剤師が担当する体制をとっています。評価は、実習期間中に複数回、実習生と指導薬剤師が面談を行い、実習の進捗状況を確認するとともに、次の段階へ到達するためのアドバイスなどを行っています。
薬剤部ICT(薬剤部感染対策チーム)
様々な感染症をはじめ、昨今の新型コロナウイルス感染症の感染拡大が長期化している現状において、薬剤部内での感染者やアウトブレイクを発生させないため、より適切な感染対策に取り組んでいく必要があるものと考え、薬剤部感染対策チームを設置しました。主な活動内容としては、薬剤部内や各病棟チームにおける感染制御・健康管理、病棟業務で実践するための感染対策スキルについて、教育・啓発活動を行っています。また、各病棟チームに感染対策リンク薬剤師(ICLP:Infection Control Link Pharmacist)を配置し、月1回の定例ミーティングを開催し、感染領域におけるトピックスを一つ設定し、勉強会を通じて情報共有を行っています。
チーム医療について
がんサポート/心不全緩和ケアチーム
薬剤師は、毎日行われるチーム回診に参加し、医療用麻薬を中心とする薬剤の情報提供や適正使用に努め、各患者さんを担当する薬剤師とも連携し薬物療法をサポートする役割を担っています。 また、週1回行われる多職種カンファレンスへの参加、緩和ケア外来での診療サポート、院内外に向けた緩和ケアの啓発の為の各種研修会や勉強会、市民公開講座などの企画・運営などの活動も行っています。

がんチーム
がんチームは、高度化するがん診療に対応するため、がん関連の学会認定取得者を中心に編成されています。各スタッフは、普段はそれぞれ病棟及び外来でがん患者さんを中心に業務展開しつつ、無菌調製などのセントラル業務も兼務しています。その上で、がん薬物療法に関わる多岐にわたる諸問題への対応の際に、チームスタッフで意見を出し合いながら解決策を検討しています。具体的には新規レジメン登録の際の内容精査や、保険薬局との連携体制の構築などです。
また、当院は日本臨床腫瘍薬学会の「がん診療病院連携研修病院」として認定されました。がん診療病院連携研修とは、主に保険薬局に勤務する薬剤師を対象に、がんの専門的な薬学管理に加え、医療機関と連携して対応できる薬剤師を養成することにより、外来がん治療を安全に施行するとともに、地域がん医療において、患者とその家族をトータルサポートできることを目的としています。地域の保険薬局とも連携し、安全ながん化学療法を提供できるように日々努めています。
糖尿病チーム
糖尿病療養指導士の資格を有する薬剤師がメンバーとして、毎週のカンファレンスと回診に参加しています。療養上の問題点を共有、今後の治療計画などを協議し、その結果を病棟薬剤師へフィードバックし糖尿病患者さんの薬物療法をサポートしています。
また、糖尿病教室や勉強会の講師も務め、患者さんやご家族のみならず、医療従事者に対しても啓発活動を行っています。
NST
NST(栄養サポートチーム)は、治療効果の向上や合併症の予防のために、患者さんに合わせた最良の栄養療法を提供することを目的に活動しています。薬剤師は、栄養剤の量、種類及び投与経路の選択、現在使用している医薬品の副作用や相互作用の確認、嚥下の状態や最適な投与経路に応じた薬物療法の提案、栄養輸液の処方設計の支援などを通して、栄養療法に貢献しています。
褥瘡チーム
形成外科および皮膚科医師・皮膚排泄ケア認定看護師・管理栄養士・薬剤師で構成し活動しています。薬剤師は、毎週行われる褥瘡回診に参加し、内服薬・注射薬・外用剤・創傷被覆材の使用状況の確認を行い、必要な医薬品の情報提供を行っています。
災害チーム
有事の際に、薬剤部員が安全かつ適切な行動が行えることを目的に、災害マニュアルやアクションカードの整備を行っています。当院は災害拠点病院として、毎年10月に、近隣の医師会、薬剤師会と連携して災害訓練を実施し地域との医療連携体制の構築を図っています。残念ながら昨年度はコロナ禍により実施できませんでしたが、院内での新しい取り組みとしてエマージェンシーコール、BCProtalを導入しソーシャルディスタンスを保った災害訓練を実施しました。また、DMAT指定医療機関でもあることから、薬剤部に日本DMAT、東京DMAT隊員が所属しており、年に1回政府訓練に参加しています。
ICT(感染対策)
病院全体及び地域の感染管理を担う実践的組織として、組織横断的に活動(感染対策の立案・評価・院内ラウンド・サーベイランス・教育啓発活動など)をしています。新型コロナウイルス感染症の感染拡大により、感染症を取り巻く環境は劇的に変化しました。職員が安心して働ける環境を作り、患者さんが安心して医療を受けられる体制を確保していけるよう、日々感染症に関わる支援を行っています。
AST(抗菌薬適正使用支援)
ASTは、感染症に関する知識を持つ医師や看護師をはじめ、薬剤師、臨床検査技師など多職種の医療従事者で構成されており、感染症の診療並びに抗菌薬の適正使用に関する診療支援を行うチームです。毎日、チーム活動を行っており、広域抗菌薬や抗MRSA薬などの長期使用症例・血液培養陽性症例・薬剤耐性菌検出症例・感染症診療におけるコンサルテーション症例への治療支援や、抗菌薬適正使用推進のための教育・啓発活動などを実践しています。
精神科リエゾンチーム
一般病棟に入院している際に、せん妄や抑うつになった患者さんを対象として、精神科医師、看護師と薬剤師で回診を行い、非薬物療法および薬物療法の提案を行っています。
また、精神疾患を抱える患者さんが身体疾患で入院した際には、他診療科医師の依頼のもと、薬物療法の専門家として精神症状を確認し、現在あるいは過去に使用している医薬品を把握し評価しています。適切に医薬品を使用することで、療養生活を安心して送れるよう携わっています。また、新型コロナ感染症による重症患者さんの、不安、せん妄および不眠などの改善を図るために、医師へ薬物療法の提案を行っています。
倫理サポートチーム
担当医療チームと患者さん及びその家族との間で行われる対話や意思決定の支援を目的とした多職種チームで、医師・看護師・ソーシャルワーカー・心理士・事務と共に活動しています。支援の方法として倫理カンファレンスを開催していますが、薬剤師がその場で何をするのだろうか?と疑問に感じる方もいるでしょう。職種による視点の違いは本当に大きく、薬剤師が参加することで新たな知見を得ることがあります。患者さんを取り巻く各職種が参加することで、より良い推奨を提示できるよう活動しています。
リウマチケアチーム
リウマチケアチームは、膠原病内科医師、整形外科医師、看護師、薬剤師、理学療法士、作業療法士、ソーシャルワーカーなどの多職種でリウマチ患者さんの包括的ケアに取り組んでいます。
薬剤師は生物学的製剤を導入する患者さんの指導を行っています。自己注射の手技指導や副作用の予防方法及び発現時の対策、日常生活の注意点などの情報を提供し、患者さんの不安を軽減しアドヒアランスの向上に努めています。
外来患者さんについても薬剤部内のブースで指導を行っています。可能であればご家族にも同席してもらい、薬剤や自己注射手技・副作用などについて理解してもらっています。
口腔ケアチーム
歯科口腔外科医師、臨床腫瘍科医師、放射線治療科医師、歯科衛生士、看護師、薬剤師で構成され、口腔管理が必要な患者さんに対して適切な口腔管理を行い、誤嚥性肺炎の予防や化学療法・放射線治療などの際の口内炎を軽減させることなどにより、患者さんの生活の質(QOL)を向上させるために活動しています。
薬剤師は化学療法について熟知しており、化学療法による口内炎の発現頻度や好発時期について医師へ情報提供をしています。また含嗽薬の提案も行っています。