救命救急センター
概要・基本方針
当院の救命救急センターでは救急科をはじめとして、各専門診療科が連携をとって診療を行っています。重症患者さんを中心に診療しており、救急隊あるいは医師が命にかかわるような重症と判断した方のみが救命救急センターに搬送され入院となります。従って、患者の皆様の御希望による受診はできません。
診療の特徴
総合病院併設型救命救急センターの利点を生かして、チーム医療で重症患者さんを総合的に治療しています。中でも生命に直接関わる外傷・心臓・脳神経領域は専門診療科との緊密な連携によって365日昼夜・休日を問わず、均質で高いレベルの救急医療を提供すべく努力しています。
通常の診療では救命不可能な最重症の救急患者に24時間体制で対応しております。全身状態が不安定な患者さんは基本的に救急科が入院診療を担当します。比較的全身状態が安定し、各専門診療科による直接診療が患者さんにとってメリットが高いと判断された場合には、各専門診療科が最初からもしくは救急科から診療を引き継いで入院診療を担当します。
救命救急センターでは将来の救急医療を支える、若い医師、医学生、看護学生、救急救命士などの教育・実習も受け入れています。ベテランの指導医の指導下に研修が行われていますので御理解・御協力をお願いします。
救命救急センターへ搬送・入院された患者さん・御家族へ
当院救命救急センターでは、あらゆる疾患・状態に対応するように努力しておりますが、そのために受診時には診療・検査に長時間を要することもあります。複数の患者さんの重症度・緊急度を考慮して診療を行うため、搬入順の診療とならない場合も多くあります。また、外来受診時には診断がつかず入院もしくは外来で継続して診療することにより病態が明らかになることもあります。何卒、御理解と御協力をお願い致します。
診療実績
1. 救急車台数
2023年度の救急車台数は合計7469台、そのうち最重症の患者さんを搬送する三次対応は1364台でした。二次・三次ともに、コロナ禍以前の状況に戻り、過去10年で最多となっております。
2. 救急車応需率
二次・三次ともに受け入れ数は増えておりますが、それ以上に要請数が多く、応需率は低下しております。
入院患者総数・内訳
2023年度救命救急センター全体では延べ2025名の患者さんが入院されました。このうち、1493名の患者さんは救急科で診療を担当しております。
症状 | 件数 |
---|---|
心肺停止 | 342 |
外傷 | 281 |
中毒 | 134 |
脳神経疾患 | 197 |
循環器疾患 | 304 |
消化器疾患 | 137 |
呼吸器疾患 | 253 |
重篤な代謝疾患 | 96 |
その他内科疾患 | 240 |
その他外科疾患 | 18 |
その他 | 23 |
合計 | 2025 |