医療機器中央管理室
1. 業務内容
医療機器中央管理室は、麻酔科医長以下16名のスタッフで構成されており、おもに生命維持管理装置の操作および管理を行っています。業務内容は、血液浄化業務、体外循環業務(人工心肺、補助循環)、人工呼吸管理業務、心臓カテーテル検査業務(CAG、PCI、アブレーション)、ペースメーカ関連業務、手術室業務、医療機器中央管理業務に分かれ、生命維持管理装置だけではなく、高度医療を支える様々な医療機器を安心して使用できるよう保守点検を行い、安全性確保と医療の質の向上に貢献しています。また、部門の業務を相互に行えるようにローテーションを組み、連携して業務を行っています。
1) 血液浄化業務
人工透析室では、新規透析導入や入院時の血液透析(HD)、血液透析濾過療法(HDF)の機器操作や保守点検を行っています。人工透析に必要な透析液の作成や管理も臨床工学技士の重要な業務です。人工透析室の他にも、集中治療室(ICU)や救急病棟で行う出張透析、持続的血液透析濾過療法(CHDF)を中心とした急性血液浄化療法(血漿交換、吸着療法)の機器操作や保守点検を行っています。
2) 体外循環業務
心臓血管外科手術で使用する人工心肺装置、心筋保護液装置、自己血回収装置の操作・管理と術中の記録等を行っています。術後管理や救急領域において、経皮的心肺補助装置や大動脈バルーンパンピング装置の補助循環装置の操作・管理を行っています。
3) 人工呼吸管理業務
集中治療室や病棟で使用している人工呼吸器が正常に作動しているか、1日数回のラウンドを行い、医師、看護師、診療看護師(JNP)と共に安全な呼吸管理に努めています。また、2012年7月に呼吸サポートチーム(RST)、2015年4月に(ERST)の活動に参加し、院内スタッフ向けに年4回のセミナーも実施しています。
4) 心臓カテーテル検査業務
診断、治療におけるポリグラフの操作、Rotablator駆動装置の操作やアブレーション業務も行っています。
5) ペースメーカ関連業務
ペースメーカ外来・新規植え込み・電池交換、ICD・CRT-P/CRT-D等に立ち会いプログラマの操作を行っています。
6) 手術室業務
麻酔器や電気メスや内視鏡システム等、手術の際に使用する医療機器の保守点検・管理や機器使用時のトラブル対応を行っています。
また、脳外科においてナビゲーションシステム、心臓血管外科・整形外科においてMEP、外科・婦人科・泌尿器科においてda Vinciの準備等などの臨床支援を行っています。
7) 医療機器中央管理業務
医療機器中央管理室では、生命維持管理装置、輸液ポンプ、シリンジポンプやエアマットレスなど約1300台の機器を管理しており、日常点検、定期点検や修理業務を行っています。