心臓血管外科
外来担当医表
診察場所 | 初診/再診 | 診察時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 |
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診察室1 | 午前 | 〇大迫(初診・依頼) | 〇大迫(初診・依頼) | ||||
午後 | 〇大迫(再診) | 〇大迫(再診) | |||||
診察室2 | 午前 | 吉武(初診・依頼) | 吉武(初診・依頼) | ||||
午後 | 吉武(再診) | 後藤 |
◇印は副院長
〇印は医長
概要・基本方針
2013(平成23年)より新チームとして、2015(平成27)年7月1日より心血管・不整脈センターを開設、心血管・不整脈センターにおける手術外科部門としてボーダレスな医療を目指し、心臓血管外科領域疾患(心臓;冠動脈疾患、弁膜症、不整脈、腫瘍等、血管;動脈、静脈)全般にわたり、機能回復を目的とした、過不足のない、集学的でより質の高いテーラーメイドな医療の提供を行っています。
対象患者の高齢化、疾患の多様化・複雑化から、基本的医療からより高度な医療においてより質の高い技術が必要であり、また心臓血管外科領域では侵襲度の高い手術が多いため、その改善を図ることが重要であり、確立された手術の低侵襲化、 より手術低侵襲な手術や新たな術式、デバイスや内視鏡の 効果的利用、カテーテル治療とのハイブリッド治療、また人工心肺装置その他の補助手段装置を有効かつ必要最小限に活用することに取り組んでいます。今後もこれらの基本概念を礎にさらに安全性の発展と、それらの標準化を目指していきます。
初回受診については、かかりつけ医,近隣の診療所(クリニック、病院等)からの紹介状を持って受診していただくか、当院の地域医療連携室にご連絡いただき、外来の予約を取って頂いたうえで受診していただく様お願いいたします。もちろん急を要する場合はその段取りには及びません、直接連絡を頂き状態に応じた対応をいたします(心臓血管外科ダイレクトコール:080-8040-8131)。
診療期間について、急性期治療(周術期、入院診療)と慢性期治療(外来診療)に分かれますが、専門的精密検査結果により治療計画が確定し、手術後必要とされる機能・運動量を達成目標とし、入院・外来医療を行います。急性期治療について、入院期間は手術前の準備に必要な数日(1~2日)と術後のリハビリがすすみ急性期治療が安定するのにかかる5~14日の期間(手術内容により異なります)となります。外来通院期間は術後急性期から回復期を過ぎ、基本的日常診療の範囲となった時点で近隣の先生方にお返しさせていただきます。術後の経過、心機能回復の程度により、外来通院でのリハビリや、専門的検査・診療・指導を行うようにしておりますので、近隣の先生方にお返しさせていただいた後も、継続的に診療・バックアップを行います。
ここ数年の動向としましては、患者年齢層が高くなっており、社会的背景として独り暮らしの方やご家族がおられていてもサポートが得られない方、対象患者さんがご家族の中心となっている方が多くなっています。外科医といえども手術後の社会復帰までを考慮する必要があり、十分な医療を提供していくには、地域医療としてさらなる密な連携をとっていくことが重要であると思います。
診療の特徴
2018年4月より新たに診療看護師(JNP; Japan Nurse Practitioner)を加え、2021年4月現在心臓血管外科専門医が3名、修練医1名、専攻医1名、診療看護師1名で診療に当たっています。
診療科体系は、心臓血管外科、血管外科(診療科外科)と循環器内科、救命救急科、麻酔科、放射線科の他、看護師、診療看護師(JNP)、理学療法士、 臨床工学技士、生理機能をはじめとする各種検査技師のほか、栄養科や各種医療支援から構成されるチーム医療を実施しています。
また、他疾患を有する方、当科精査中に他臓器に問題が発見された方は、該当する 専門医師と連携し安全に治療を遂行します。 心臓血管外科は他領域に比べ侵襲度の高い手術でありますが、充実したチームにより、集学的で質の高いテーラーメイドな医療を提供することを可能にします。手術のみならずこの様な診療がよりよい長期成績に寄与し、より運動耐容能を改善し、生活の質改善・向上につながるものと考えております。
診療内容
心臓および血管疾患(心臓血管外科領域)全般にわたり、水準と質の高い医療を提供します。従来の定型的手術に加え、低侵襲治療・新しい術式を取り入れています。
特に最新医療として;
- 人工弁を用いずに行う弁膜症手術;大動脈弁自己弁温存、大動脈弁形成術、僧房弁形成術、とくにIEにおける自己弁温存による弁形成術
- MICS(低侵襲小開胸手術;弁膜症手術、心臓腫瘍等)
- 内視鏡下左心耳切除術(不整脈治療の一つ)
- 大動脈低侵襲手術;オープンステントグラフトを用いた全弓部置換術、open surgeryとendovascular surgeryの効率的な組み合わせによるハイブリッド手術
- 冠動脈バイパス手術の低侵襲化と良質なバイパスグラフトによる良好な手術成績
- 心不全に対する補助循環装置の導入、重症心不全症例における外科的介入
*詳細はホームページでも見ることが出来ます。
週間予定表
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | |
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朝 | リハカンファレンス | 血管カンファレンス | 手術カンファレンス リハカンファレンス |
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午前 | 手術 | 外来 | 手術 | 外来 | |
一診(初診・再診); 大迫 二診;浅原(問診・術後再診) |
一診(初診・再診);大迫 二診;ICD/CRT(第1週)・林(問診・術後再診) |
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午後 | 手術 | 外来 | 手術 | 病棟カンファレンス | 外来 |
一診(初診・再診); 大迫 二診;ペースメーカー・浅原(問診・術後再診) |
一診(初診・再診); 大迫 二診;後藤・林(問診・術後再診) |
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夕 | 循環器カンファレンス |
診療実績
心大血管手術major surgeryとしての症例は2016年、2017年は減少傾向でしたが、2018年以降徐々に増加傾向にあります。新型コロナウイルス感染拡大の影響もありましたが、適正な感染対策により救急医療体制や集中治療室機能を維持する事ができ、当科手術実施運用を維持することが出来ました。
昨年度心大血管手術症例は119例、詳細内訳は、弁膜症(IE 2);DVR 3 / AVR 18 / MVP 6 / TAP 3、不整脈疾患;メイズ手術1 / PVI 3 / LAAR 9(内、単独LAAR 2)、その他の心疾患;心臓腫瘍3 / 収縮性心外膜炎1、大動脈疾患-胸部~胸腹部;急性大動脈解離20 / 慢性解離5 / 大動脈基部3 / 胸部真性瘤15例 (胸部ステントグラフト11、オープンステント5)。手術成績は、手術死亡例2例(1.7%)、在院死亡例は2例(1.7%)でした。
*詳細はホームページでも見ることが出来ます。
年度 | 手術件数 |
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2020年度 | 7 |
2019年度 | 16 |
2018年度 | 14 |
2017年度 | 15 |
2016年度 | 18 |
2015年度 | 37 |
2014年度 | 39 |
2013年度 | 34 |
年度 | 手術件数 |
---|---|
2020年度 | 13 |
2019年度 | 5 |
2018年度 | 7 |
2017年度 | 6 |
2016年度 | 4 |
2015年度 | 5 |
2014年度 | 10 |
2013年度 | 7 |
年度 | 手術件数 |
---|---|
2020年度 | 31 |
2019年度 | 18 |
2018年度 | 21 |
2017年度 | 19 |
2016年度 | 20 |
2015年度 | 25 |
2014年度 | 24 |
2013年度 | 24 |
年度 | 手術件数 |
---|---|
2020年度 | 14 |
2019年度 | 3 |
2018年度 | 8 |
2017年度 | 4 |
2016年度 | 4 |
2015年度 | 7 |
2014年度 | 10 |
2013年度 | 8 |
年度 | 手術件数 |
---|---|
2020年度 | 10 |
2019年度 | 9 |
2018年度 | 10 |
2017年度 | 16 |
2016年度 | 11 |
2015年度 | 3 |
2014年度 | 1 |
2013年度 | 4 |
年度 | 手術件数 |
---|---|
2020年度 | 48 |
2019年度 | 42 |
2018年度 | 43 |
2017年度 | 41 |
2016年度 | 45 |
2015年度 | 42 |
2014年度 | 43 |
2013年度 | 25 |
年度 | 手術件数 |
---|---|
2020年度 | 31 |
2019年度 | 37 |
2018年度 | 39 |
2017年度 | 15 |
2016年度 | 27 |
2015年度 | 19 |
2014年度 | 26 |
2013年度 | 24 |
年度 | 手術件数 |
---|---|
2020年度 | 18 |
2019年度 | 24 |
2018年度 | 15 |
2017年度 | 22 |
2016年度 | 23 |
2015年度 | 22 |
2014年度 | 17 |
2013年度 | 9 |
年度 | 手術件数 |
---|---|
2020年度 | 251 |
2019年度 | 261 |
2018年度 | 95 |
2017年度 | 102 |
2016年度 | 128 |
2015年度 | 145 |
2014年度 | 124 |
2013年度 | 103 |
年度 | 手術件数 |
---|---|
2020年度 | 90 |
2019年度 | 62 |
2018年度 | 75 |
2017年度 | 120 |
2016年度 | 89 |
2015年度 | 97 |
2014年度 | 100 |
2013年度 | 91 |
スタッフ紹介
- 氏名
- 大迫 茂登彦 (おおさこ もとひこ)
- 職名
- 科長、集中治療室長併任
- 卒業年度
- 1988年卒
- 資格
- 医学博士、 心臓血管外科専門医、日本胸部外科学会指導医、日本外科学会専門医・指導医、日本ペースメーカー電気整理学会 (不整脈学会) 評議員、東京医療保健大学 大学院 看護研究科 臨床教授、 慶応義塾大学 心臓血管外科 非常勤講師
- 専門分野
- 心大血管・末梢血管疾患
- 氏名
- 吉武 秀一郎 (よしたけ しゅういちろう)
- 職名
- 医長
- 卒業年度
- 2004年卒
- 資格
- 心臓血管外科専門医、日本外科学会専門医
- 専門分野
- 心大血管・末梢血管疾患
- 氏名
- 後藤 哲哉 (ごとう てつや)
- 職名
- 副医長
- 卒業年度
- 1988年卒
- 資格
- 医学博士、日本外科学会専門医
- 氏名
- 黒田 智之 (くろだ ともゆき)
- 職名
- レジデント
- 卒業年度
- 2019年卒
- 氏名
- 青木 瑞智子 (あおき みちこ)
- 職名
- 診療看護師
- 卒業年度
- 2016年卒
- 資格
- クリティカルケア認定看護師、NP資格認定看護師