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概要・基本方針

概要・基本方針

形成外科では主として体表の先天性及び後天性の変形、組織欠損に対して治療を行い、患者の形態的、機能的そして精神的な再建をお手伝いします。医長含め医師3名と後期研修医1名で、非常勤医師の協力のもと、総合病院ならではの他科・他職種との横断的連携を活かした診療を行っております。侵襲が少なく、かつ効果的な治療方法を提案するとともに、先端の治療も取り込み併用いたします。適切に診療情報を提供し、患者とコミュニケーションを取りながら治療を行うように心がけています。

診療の特徴

診療の特徴

昭和58年6月に国立病院では最初の形成外科として開設されました。

a.形成外科対象疾患

形成外科では主として体表の先天性及び後天性の変形、組織欠損に対して治療を行い、患者の形態的、機能的そして精神的な再建をお手伝いします。代表的対象疾患は皮膚腫瘍(専門医)、表在性の先天異常、眼瞼下垂、瘢痕・ケロイド、外傷、熱傷、難治性潰瘍、顔面神経麻痺、悪性腫瘍切除後や外傷後の再建、リンパ浮腫など幅広く多岐にわたっています。また、マイクロサージャリー、皮弁手術、組織移植術などの技術を生かして外科系他科の手術治療にチームとして参加します。創傷被覆材の工夫や陥入爪の治療など新しい方法を積極的に取り入れています。最近は眼瞼下垂症の患者が多く、治療内容や結果を学会などで積極的に報告しています。

b.難治性潰瘍に対する取り組み

院内外の難治性の創傷・潰瘍の治療に対しても積極的に取り組んでおり、皮膚科医、看護師、栄養士、薬剤師とチームを組み、定期的な診察・治療を行っています。毎週火曜日に褥瘡外来を開設し、院外患者の治療にも積極的に取り組んでいます。

c.乳房再建に対する取り組み

2013年より、乳房再建術においてシリコンインプラントの使用が保険適応となりました。当院は、エキスパンダー/シリコンインプラント使用の認定施設として認定され、外科と協力して手術を行っています。

*アメリカのFDAのリコール勧告により、2019年7月末よりアラガン社のテクスチャードタイプのエキスパンダー、インプラントが自主回収のため使用できなくなりました。

現在は10月8日に認可されたインプラント(アラガン社Inspiraシリーズ)が使用可能となり再建を再開しております。Inspiraシリーズは全てスムースタイプ、ラウンド型で、BIA-ALCLのリスクは格段に低くなります。また、シエントラ社のテクスチャードタイプ、アナトミカル型インプラントの使用も開始となり、当科での使用も可能です。詳細を知りたい方は、形成外科外来へお問い合わせください。

*当科は、人工物の他に筋皮弁や脂肪注入による乳房再建も取り入れており、他施設より選択肢が多いのが特徴です。外科と定期的にカンファレンスを行い、患者さんの治療方針を確認しています。

d.眼瞼下垂症に対する取り組み

先天性、後天性ともに対象として治療を行っています。侵襲を小さくするよう術式を工夫し、修正を含め、様々な変形に対して手術を行っています。最近では、他施設で手術実施後の変形に対する修正依頼も増えております。また、眼科との協力体制が整っており、術後の眼表面や視機能変化へも適切に対応いたします。当科の治療成績に関しては、定期的に学会や雑誌などで報告を行っています。

e.自費診療

炭酸ガスレーザーとQスイッチルビーレーザーを導入し、ほくろやしみの治療も行っています。皮膚科の医師と協力し、正しく適応を見極めて、最善の治療を安心して受けていただけるよう心がけています。レーザー治療は一部保険適応となりますが、原則自費診療となります。また、当科では赤あざ(血管腫)等に有効な色素レーザーの取り扱いはございません。赤あざの治療をご希望の患者さんは他院へご紹介させていただいております。

その他にもピアス挿入、しみの治療(軟膏療法)、ボトックス注射(しわ取り)と美容手術は自費診療となります。腋窩多汗症のボトックス注射に関しては条件を満たせば保険が適応されております。まずは診察が必要となりますので詳細は形成外科外来へお問い合わせください。

f.その他

「ヒト骨髄由来間葉系幹細胞を用いる事による、皮膚創傷治癒の瘢痕形成抑制」の臨床応用に関してご興味をお持ちの方は形成外科外来へお問い合わせください。(PEPARS.全日本病院出版会.2009;35;74-79.)

g.主な施設認定

日本形成外科学会認定施設
シリコンインプラント認定施設

外来担当医表

 
午前 的場 恵理
岡 愛子
落合 博子
佐野 里紗
八木 直子
(予約患者のみ)
落合 博子
的場 恵理
岡 愛子
石原 幸子
(レーザー)
午後   石原 幸子
(レーザー)
     

※形成外科週間予定表

 
8時30分     術後外来 皮膚科との合同
カンファレンス
外科との乳房
カンファレンス
(最終週)
外来
レーザー
外来
9時 外来 外来 入院 外来
13時 多職種
カンファレンス
外来手術
レーザー外来
褥瘡外来
創傷ケアチーム回診
手術 外来手術 総回診

*再建手術などの他科との合同手術は上記スケジュールに関わらず行っている。

(形成外科医長 落合 博子)

診療実績

※主な手術件数の推移(症例数)

区 分 2018年 2019年 2020年
外傷 86 141 102
先天異常 43 51 28
腫瘍 375 344 252
瘢痕、ケロイド 36 33 9
難治性潰瘍、褥瘡 21 47 24
炎症・変性疾患 55 59 49
美容(手術) 2 15 0
その他(レーザー治療を含む) 88 231 183
合 計 706 921 647

スタッフ紹介

落合博子

落合博子

職名

科長

資格

日本形成外科学会専門医
皮膚腫瘍外科指導専門医
日本創傷外科学会専門医
国際自然・森林医学認定医
日本再生医療学会認定医
日本抗加齢医学会専門医

専門分野

眼瞼疾患、顎顔面疾患

的場恵理

職名

医員

資格

日本形成外科学会専門医
皮膚腫瘍外科分野指導医
再建マイクロサージャリー分野指導医
日本頭蓋顎顔面外科学会専門医

専門分野

形成外科全般、マイクロサージャリー

岡愛子

職名

医員

資格

日本形成外科学会専門医
再建マイクロサージャリー分野指導医

専門分野

形成外科全般、乳房再建

佐野里紗

職名

レジデント

専門分野

形成外科全般

石原幸子

職名

非常勤

専門分野

皮膚科全般、レーザー

資格

日本皮膚科学会専門医

八木直子

職名

非常勤

専門分野

形成外科全般
皮膚腫瘍