音声・言語コミュニケーション研究室

室長・部長併任 角田 晃一

目的

音声・言語コミュニケーションの生理学解明と臨床応用を行う。 言語を用いたコミュニケーションや言語発達においては、聴覚のinput情報による中枢へのフィードバックが必要である。 この言語コミュニケーションにおける「言葉の鎖」の研究は、聴覚と発声の関係が主体であった。 一方で、実際の言語コミュニケーションにおいては視覚他全ての感覚器の関与がある。 これら感覚器全般からの言語コミュニケーションを「感覚器input」としての視聴嗅味覚等と、その中枢である「脳」、さらに「感覚器output」としての音声言語を統合して生理学的に解明する。

わが国の音声外科は喉頭枠組み手術、声帯内自家筋膜移植など世界をリードしている。音声言語外科手術やその訓練法および医療機器を開発し、国内外に発信・普及させる。

研究内容

  1. 機能的MRI、赤外線トポ、脳波、その他、脳機能および、ストロボ、音響分析、筋電図など客観的機器を用いた感覚器と中枢の関係を生理学的に解明。
  2. 感覚器out-putとしての音声言語外科手術の開発を行なう。
  3. 医療機器の開発・応用など、研究手法、機器の開発、治療法の開発を行う。
  4. 感覚器input・outputを瞬時にして機能低下あるいは喪失せしめる脳血管障害を感覚器からのアプローチで、臨床疫学調査等を通じて研究し、脳梗塞の危険因子の解明、さらにその予防法を確立させる。

*これらの研究と乳幼児の言語発達や聴覚スクリーニング研究、中枢の発生・発達研究とリンクさせ、聴覚・音声言語と視覚も含めた、「新ことばの鎖」を解明し言語教育を含む新しい治療法を開発・普及し、国民生活のQOLを上昇させる。

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