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ロボット支援腎部分切除術が計100例を突破
2022年06月03日
2016年にロボット支援腹腔鏡下腎部分切除術が保険収載となり、当院でも2016年より同術式を開始しております。
2021年末までで当院での合計の手術症例数が100例を超えました。
腎部分切除術は比較的小さな(~4cm、部位によっては~7cmまで)腎細胞がんに対しての治療になります。
腎臓がんは単発で生じる事が多く、がんの部位だけを部分的に切除し、正常な部分を残して治療することが可能です。
がんをくり抜いて切除する際に、ロボット制御の鉗子(手にあたる部位)は関節があり角度を調整できるので、腫瘍をその輪郭にそって切除するのに適しています(従来の腹腔鏡手術では関節がありませんので、どうしても正常な腎実質を大きめに切除しなければならないケースが多いです)。また、腫瘍をくり抜いた後を縫合する際にも、ロボットの手であればより精密に縫い合わせることが可能です。当院では腫瘍を核出することで、より多くの正常な腎実質を温存し、腎臓の機能をなるべく保てるように工夫して手術を行っております。