救急科プログラム

当科での後期研修をお考えの方へ

救急科は救命救急センターと救急外来を中心に救急診療と重症集中治療を主に行っている診療科です。当科の一年間の症例数は専門医機構が求める3年分の症例数の数倍あり、豊富な症例をもとに現在6名の専攻医が当院の救急科専門研修プログラムで救急科専門医取得を目指しています。毎朝のカンファレンスと回診で指導医からの助言・指導を受けながら専攻医が主体的に診療をおこなっています。救命救急センターでは毎日のようにCV挿入、気管挿管、Aライン挿入、気管切開などの手技・手術が行われており、各専攻医が1年間で100件近い処置を経験することが出来ます。

当直は週1回程度で、指導医が一緒に当直します。救急科には外科学会、内科学会、中毒学会などの専門医・指導医が在籍しており、専門的な指導を受けることができます。また、院内には合計100名近い他科レジデントが勤務しお互いに切磋琢磨しながら研修しています。病院敷地内に専攻医専用の宿舎・駐車場が完備されており、希望者は入居が可能です。
当院の後期研修修了者は、そのまま当院や連携施設での救急科スタッフとしての勤務や、他専門領域の専門医資格取得などのキャリアプランがあります。また、連携施設に大学病院も加わっており、博士号取得のために大学での研修継続や大学院進学も可能です。

スタッフ

  • スタッフ
    • 8名(うち専門医機構の定める指導医:5名)
  • レジデント
    • 10名

専門研修プログラム

  • プログラム名:国立病院機構東京医療センター救急科専門医養成プログラム
  • 研修期間:3年間
  • プログラムの定員:3名/年(令和4年度の採用者数:4名、令和4年度は増枠して採用)
  • 本研修プログラムの目的:「地域住民に救急医療へのアクセスを保障し、良質で安心な標準的医療を提供できる」救急科専門医を育成すること
  • 本研修プログラムの到達目標:
    1. 急病や外傷の種類や重症度に応じた総合的判断に基づき、必要に応じて他科専門医と連携し、迅速かつ安全に急性期患者の診断と治療を進めることができるようになる。
    2. 急病で複数臓器の機能が急速に重篤化する場合、あるいは外傷や中毒など外因性疾患の場合は、初期治療から継続して根本治療や集中治療においても中心的役割を担うことができる。
    3. 地域ベースの救急医療体制、特に救急搬送(プレホスピタル)と医療機関との連携の維持・発展、加えて災害時の対応にも関与し、地域全体の安全を維持する仕事を担うことができる。
  • 連携施設(全11施設)
    1. 独立行政法人 国立病院機構仙台医療センター
    2. 独立行政法人 国立病院機構水戸医療センター
    3. 独立行政法人 国立病院機構高崎総合医療センター
    4. 独立行政法人 国立病院機構熊本医療センター
    5. 東京慈恵医科大学附属病院
    6. 日本赤十字医療センター
    7. 東京都立小児総合医療センター
    8. 鹿児島市立病院
    9. うえむら病院
    10. 慶應義塾大学病院
    11. 東京都済生会中央病院
  • 関連施設(全1施設)
    • 東京労災病院

全研修期間のスケジュール例

3年間の研修は、基幹施設である東京医療センターでの12か月以上の研修と連携施設での合計6か月以上の研修からなり、専攻医の志望と達成度に応じて研修コースを選択することができます。以下にその代表例を示しますが、最初の1年間は東京医療センターでの研修を基本としています。

救急科専門医養成一般研修コース

東京医療センター
(24-30 か月)
連携・関連施設
(6-12か月)
救急診療+集中治療 救急診療+集中治療

東京医療センター研修:合計24か月以上となるように選択
連携施設研修:合計6か月以上となるように選択
選択の時期は、研修期間中に偏りのないように設定

連携施設重点研修コース

東京医療センター
(12 か月)
連携施設選択
(24か月)
救急診療+集中治療 救急診+集中治療

東京医療センター研修:合計12か月以上となるように選択
連携施設研修:合計24か月以内となるように選択
選択の時期は、研修期間中に偏りのないように設定

施設認定

  • 日本救急医学会認定施設
  • 日本救急医学会指導医認定施設
  • 日本集中治療医学会専門医・研修施設
  • その他、当院は多くの基本領域で基幹プログラムを有しており、同じ院内でダブルボード取得の研修継続が可能です。

週間スケジュール

 
8時30分- 朝カンファレンス
9時45分- EICU回診
  二次救急患者診療、入院患者診療 入院患者診療
16時30分- 夕カンファレンス

三次患者診療は24時間365日対応
上記に加え週1回の抄読会、月1回の症例検討会
水曜日には夕カンファ後に一般病棟カンファレンス

各カンファレンスの内容

朝 カンファレンス 夜間の報告、ICUおよびHCUに入院中の患者さんについて診療方針決定
夕 カンファレンス 日中の報告、当直者への申し送り
一般病棟カンファレンス 一般病棟に入院中の患者について報告・方針決定

研修修了後の進路

そのまま当院や連携施設での救急科スタッフとしての勤務や、他専門領域の専門医資格取得などのキャリアプランがあります。基本領域専門医として救急科専門医取得後には、当院は集中治療医学会の専門医指定施設なのでサブスペシャリティー取得も可能です。また、連携施設に大学病院も加わっており、博士号取得のために大学での研修継続や大学院進学も可能です。当科で研修を修了した専攻医は、救急医として働く選択肢だけではなく、外科医、小児科医、整形外科医、集中治療医など様々な領域で救急医としての経験を活かし活躍しています。その他、当院は多くの基本領域で基幹プログラムを有しており、同じ院内でダブルボード取得の研修継続が可能です。

病院見学について

当科での後期研修に興味をお持ちの方は、随時見学、面談を受け付けておりますので、遠慮なくお問い合わせください。

研修プログラム冊子について

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