内科プログラム
診療科の概要
東京医療センターの内科専門研修プログラムでは、A.将来のサブスペシャルティを意識した内科トレーニングを行うコース、とB.ジェネラルに内科専門医取得のためのトレーニングを行うコース、の二種類を用意しています。
Aのコースを指向される方は各サブスペシャルティ内科が提供する「サブスペシャルティ重点コース(診療科別)」を選択することを、Bを指向される方は、この「内科全般コース」あるいは「サブスペシャルティ重点コース(総合内科)」を選択することをお勧めします。
「内科全般コース」と「サブスペシャルティ重点コース(総合内科)」の違いは、「サブスペシャルティ重点コース(総合内科)」が、プログラム期間中「総合内科」に所属しながら「General Internist」として研修を行うスタイルになります。一方「内科全般コース」では、主要な内科サブスペシャルティ診療科を2カ月単位のユニットでローテーションしながら研修を行うスタイルとなります。
スタッフ
サブスペシャルティ内科を含むすべての内科系スタッフの数となります。
- スタッフ
- 約50名(医長、常勤、非常勤の合計)
- レジデント
- 約35名
- 診療科全体の医師数
- 約85名
うち専門指導医数:約40名
- 約85名
専門研修プログラム名および全研修期間(うち東京医療センター以外での研修期間)
国立病院機構東京医療センター内科専門医育成プログラム “内科全般コース”
3年または4年(原則として1年間、地域連携枠での採用者はシーリング地域外での研修が1年半必要になります)
全研修期間のスケジュール例
4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 1月 | 2月 | 3月 | |
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1年次 | 総合内科 | 消化器 | 救急外来研修 | 腎臓内分泌内科 | ||||||||
2年次 | 連携施設研修 | 血液内科 | 脳神経内科 | 消化器科 | ||||||||
3年次 | 連携施設研修 | 呼吸器科 | リウマチ膠原病内科 | 選択科 | ||||||||
4年次 | 内科専門医試験受験 (⇒内科サブスペシャルティなど) |
プログラムの特徴
- サブスペシャリティ重点コースは、将来の専門サブスペシャルティとなる分野の基礎を初期研修終了直後から時をおかずに内科全般と共に研修出来ることが大きな特徴である。選択したサブスペシャリティ科での研修を中心に、必要に応じて他の内科系サブスペシャリティ科をローテーションする。
- 2ヶ月を1コマとして、内科各科(脳神経内科・循環器内科・血液内科・消化器内科・総合内科・腎臓内分泌内科・リウマチ膠原病内科・呼吸器内科)をローテート研修する。
- 研修では重複なく、9つの内科サブスペシャルティ分野をローテートし、他のコースと同様2ヶ月の救急外来研修も必修となる。残る4ヶ月が選択研修期間となる(スケジュール例参照)が、この期間には上記9つのうちどの内科分野も自己のニーズに合わせて選択できる。
- 東京医療センターでの2年間の研修で内科専門医の受験資格を得られる十分な症例数を経験し、連携施設でも内科全般の経験を深める。
- 3年間の内科専門研修終了後、内科専門医試験の受験と共に,希望により内科サブスペシャルティ研修へ進むことが出来る。
- 研修4年目については、希望するサブスペシャルティ内科で研鑽を積みつつ、その期間中に内科専門医取得のための試験を受けることができる。
連携施設
研修施設は専攻医と相談の上協議決定します。
当直業務等
- 当院では、循環器科当直(CCU当直)を除き、当直はサブスペシャルティ別に当直を行うのではなく、「内科当直」として、すべての内科系患者への対応を行っています。病棟当直と外来当直がおり、外来当直では1次救急を主体に、2次救急に関しては救急科がファーストタッチのもと必要な対応を行っています。東京医療センター内での勤務中は、病棟と外来をあわせて当直は月3回程度です。
- また、別途緊急内視鏡や透析、超急性期脳梗塞はオンコール体制があります。
研修修了後の進路
- 3年間の内科全般コースを修了することが予定された専攻医は、その後原則一年間さらに東京医療センター期間職員として勤務を続けつつ、当該期間中に内科専門医の受験を行うことができます。
- また、過去の実績からは、さらに当院常勤内科スタッフとして勤務の継続を続けるチャンスがあります。その際、特定の大学医局に属することは必要条件ではありません。
- また、慶応義塾大学医学部、東邦大学医学部と連携大学院制度を提携しており、当院の勤務を続けながら博士の学位を取得することも視野に入れられます。
過去3年の採用状況
2025年度 | 2024年度 | 2023年度 | |||
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総合内科 | 2名 | 総合内科 | 5名 | 総合内科 | 2名 |
腎臓内科 | 2名 | 循環器内科 | 2名 | 循環器内科 | 3名 |
呼吸器内科 | 2名 | 呼吸器内科 | 1名 | 呼吸器内科 | 1名 |
消化器内科 | 3名 | 消化器内科 | 2名 | 消化器内科 | 3名 |
腎臓内科 | 1名 |
指導医の声
東京医療センターは、若い医師が無理をせず研鑽をし、自己実現することが可能な多くの環境を整えています。何よりも、初期研修医も含め若い医師たちみんなが協力し合いながら、高いモチベーションをもって業務と研修に励んでいるカルチャーが最大の特徴です。その雰囲気を是非見学体験してください。
病院見学について
内科全般コースを想定しての見学については、お申込みいただいた後に見学対象診療科についてあなたと相談の上決定したいと思います。