耳鼻咽喉科プログラム
診療科の概要
教育カリキュラムや教育方針
「東京医療センター耳鼻咽喉科 後期臨床研修プログラム」に則って指導しています。
当院の耳鼻咽喉科では20名前後の入院患者がおり、手術は週に10件程度を行っています。 基本的な手術はレジデントが主体となり、上級医の医師の指導の下に行います。頭頸部悪性腫瘍の切除・再建術(主に月曜)や、人工内耳(金曜)などの手術も積極的に行っております。 積極性・責任感・熱意のある医師には、どんどん症例を受け持ってもらう教育方針です。
スタッフ
- スタッフ
- 6名
- レジデント
- 2名
- 診療科全体の医師数
- 8名(男性:5名、女性:3名)
うち専門指導医数:4名
- 8名(男性:5名、女性:3名)
専門研修プログラム名および全研修期間(うち東京医療センター以外での研修期間)
東京医療センター 耳鼻咽喉科 専門研修プログラム
全研修期間4年間(うち東京医療センター以外での研修期間2年)
全研修期間のスケジュール例
4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 1月 | 2月 | 3月 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1年 | 東京医療センター耳鼻咽喉科 | |||||||||||
2年 | 東京医療センター耳鼻咽喉科 | |||||||||||
3年 | 慶應義塾大学耳鼻咽喉科関連病院 |
プログラムの特徴
- 緩和ケアチーム、栄養サポートチーム、薬剤部、ST(言語聴覚士)など多職種によるチーム医療を積極的に行っている。
- 頭頸部癌症例が多く、放射線科、形成外科、口腔外科などと共にチーム医療を行い、機能温存を目指した集学的治療を実践している。
- 補聴器、人工内耳症例が多い。
- 学会発表、論文執筆を積極的に行っている。
- 頭頸部がん専門医制度の指定研修施設である。
- 労働基準法を遵守している。
- プログラムの定員 2名/年
- 令和3年度の採用者数: 1名
症例数一覧(2020年度実績)
症例 | 数(年間) | |
---|---|---|
1 | 耳科手術 | 137 |
2 | 鼻科手術(内視鏡下鼻副鼻腔手術) | 55 |
3 | 舌・口腔・咽喉腫瘍摘出術 | 78 |
4 | 喉頭微細手術+機能改善 | 11 |
5 | 頭頸部手術 | 122 |
6 | 気管切開術 | 18 |
7 | 頸部郭清術 | 21 |
8 | その他 | 20 |
施設認定
- 頭頸部がん専門医制度 指定研修施設
連携施設
- 慶應義塾大学病院
- 済生会宇都宮病院
- 東京都済生会中央病院
- けいゆう病院
- 済生会横浜市東部病院
- 新百合ヶ丘総合病院
- 足利赤十字病院
- 横浜市立市民病院
- さいたま市立病院
- 佐野厚生総合病院
- 永寿総合病院
- 埼玉メディカルセンター
- 東京都立大塚病院
当直業務等
週に1回耳鼻咽喉科感覚器当直、月に1回土曜日耳鼻咽喉科感覚器日直、月に1回日曜日オンコール
週間スケジュール
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | |
---|---|---|---|---|---|
午前 | 手術 | 手術 | 手術 | 外来 | 手術 |
午後 | 手術 回診 |
外来 腫瘍カンファ |
手術 手術カンファ |
病棟カンファ 外来 |
手術 抄読会 |
各カンファレンスの解説
頭頸部癌カンファレンス | 放射線科、薬剤部、口腔外科、形成外科との 合同カンファ |
---|---|
手術カンファレンス | 翌週の手術についてのカンファレンス |
病棟カンファレンス | 病棟看護師との合同カンファ |
研修修了後の進路
慶應義塾大学耳鼻咽喉科にてサブスペシャルティを学ぶ
研修中の専攻医の声
一年目という立場からお話ししますと、入局する直前まで、業務がきちんとこなせるようになるのか、分からないことをどのように教えてもらえるのだろうか、などと不安になることがしばしばありました。
しかし実際に入局して働き始めてみますと、充実した研修プログラムが整っており、毎日の処置、手術など業務全般に渡って細かく教えてもらえますし、 ミニレクチャーや講演会なども充実しているため、非常にレベルアップを図りやすい環境で、まったく不安などは感じていません。
また、上級医との距離が近く何でも相談でき、 ストレスもほとんどありません。サポート体制も充実しているのも良いところだと思います。
指導医の声
私たちは、お互いが切磋琢磨し、日本で最高レベルの医療を提供することを目指して日々努力しています。 専修医教育につきましても、責任を持って最高レベルの教育を提供できるよう努力しています。
私たちの教育目標は、「真の耳鼻咽喉科専門医を育てる」ことです。 具体的には、「医師力」「外来力」「病棟力」「手術力」「学術力」をバランスよく育てることを目指しています。資格的な意味だけでなく、どんな場面でも対応に困らないバランスのとれた専門職として、真の意味での耳鼻咽喉科専門医を、責任もって育てています。
後期研修(専門研修)
耳鼻咽喉科は卒後3年目から4年間の後期(レジデント)研修にも力を入れています。入院診療はスタッフ医師と後期研修医の2層体制で行います。
新専門医制度では多くの耳鼻咽喉科領域の症例、手技を経験し、一般病院の特徴を生かした専門研修プログラムを用意しています。4年間の研修終了後には耳鼻咽喉科専門医の資格が得られることが期待されます。
後期研修終了後は当院や連携施設病院へ就職し、頭頸部腫瘍や耳科手術などのサブスペシャリティをめざすことも可能となります。耳鼻咽喉科医として十分な臨床経験を積むのに当院の後期研修が非常に役立ちます。耳鼻咽喉科には2〜3名の後期研修医が在籍、毎年1〜2名の後期研修医採用を予定しています。後期研修ご希望の方は一度見学に来られて下さい。