産婦人科研修プログラム

理念

  • 産婦人科専門医制度は、産婦人科専門医として有すべき診療能力の水準と認定のプロセスを明示する制度である。そこには医師として必要な基本的診療能力(コアコンピテンシー)と産婦人科領域の専門的診療能力が含まれる。そして、産婦人科専門医制度は、患者に信頼され、標準的な医療を提供でき、プロフェッショナルとしての誇りを持ち、患者への責任を果たせる産婦人科専門医を育成して、国民の健康に資する事を目的とする

科長からの言葉

山下 博

産婦人科は、アットホームで明るく仲が良いのが取り柄です。当院の産婦人科は昔から悪性腫瘍を中心とした診療に力を注いできました。現在もその流れを受け継いでおり、悪性腫瘍の診療や婦人科疾患に対する手術、特に内視鏡手術を頑張っています。高度な産科的治療や不妊は行っていませんが、専門研修に必要な分娩を含めた産科診療については十分すぎるくらいの症例数があり、みんなで楽しく大忙しな毎日を送っています。忙しさにメリハリをつけるためにできるだけ仕事を分担してチームで診療することを目指しています。

レジデントからの言葉

2022年度採用 レジデントから

産婦人科研修プログラムを考えている人へのメッセージ

はじめまして。産婦人科専攻医としてスタートを切ってから早いもので1年が経とうとしています。目の前のことをこなすのでいっぱいいっぱいな毎日ですが、刺激がたくさんの充実した日々を送っています。

私は専攻医になるにあたり、「地元を出るなら今がチャンス!」と、本当に他愛もない理由でも縁もゆかりもないこの東京にやってきました。そして、「病院見学のときの医療センターのwelcomeな雰囲気が嬉しかった」という単純な理由で、ここを研修先として選びました。いざレジデントとして働きはじめるとなったときに同期がいないことが判明、絶望しました。そんな中で、失敗しても、怒られても、この病院を選んだことを後悔せず毎日たのしく働けているのは、嬉し泣きもボロ泣きも、全部受け止めてくれる素敵な先輩方のおかげです。

クスコのかけかたさえもわからず飛び込んできましたが、スタッフの先生方のご指導のおかげで、着実にレベルアップしていっているのを実感しています。医療センターは婦人科に力をいれている病院なので、4月から第1助手としての役割がまわってきます。はじめの頃は手術の度に戸惑いと不安を抱えながら手術室に向かっていましたが、先生方の根気強いご指導と先輩方からのミニレクチャーを重ねていくうちに、だんだんとおもしろくなり、これまで帝王切開2件、開腹手術4件、 腹腔鏡手術5件執刀しました(レジデント1年目10か月の時点)。周産期に関しては、ハイリスク症例は多くありませんが、だからこそ1年目でも助産師さんと悩みながら積極的関わることができています。この1年弱で70件以上の分娩に立ち会うことができていて、すこしずつ自分の自信に繋がっています。10月からは自分の外来もはじまり、悩みの種が増えた分、刺激的な日々を送ることができています。

さて、ここまで読んでいただけたということは、医療センターに興味を持っていただけたということなので、百聞は一見に如かず!是非一度見学にきてみてください!そして一緒に切磋琢磨しましょう♡

2023年度採用 レジデントから

産婦人科研修プログラムを考えている人へのメッセージ

はじめまして!東京医療センター産婦人科に興味を持っていただきありがとうございます。 私は当院での初期研修を終えた後、継続して当科にて後期研修を行っております。

当院はコンパクトながら、お産、婦人科手術、良性疾患から悪性疾患に至るまで、バランスよく学ぶことが出来る施設です。 後期研修は、日々新たな知識のアップデートがあり勉強の毎日ですが、医長から初期研修医まで良好なコミュニケーションの取れるアットホームな環境のおかげで、とても楽しく過ごしています。 笑顔の絶えない職場ですが、オンオフがはっきりしているため、もちろん楽しいだけではなく、有意義な研修を送ることが出来ます。 少人数のため、個々の進捗に合わせて、得意不得意を見極めながら、丁寧で温かなご指導をいただけることも大きな魅力のひとつです。 後期研修を開始して早半年以上が経過しましたが、”ここを選んでよかった!”と実感する瞬間が幾度とあり、そんな環境で研修出来ていることに感謝が尽きません。 信頼出来る指導医とかけがえのない大切な仲間たちと出逢うことが出来、互いにどんな小さなことも共有しながら高め合い、まだまだ未熟ではありますが日々着実に成長を感じることが出来ています。

一度見学に来ていただければ、きっと当院で研修をしたくなるはずです。ぜひ、私たちと一緒に実り多い後期研修を送りましょう!お待ちしています。

2023年度採用 レジデントから

産婦人科研修プログラムを考えている人へのメッセージ

はじめまして! 4月から産婦人科専攻医として働き始め、あっという間に半年以上が経ちました。毎日とても充実した日々を過ごしています。

医療センターの産婦人科はアットホームな雰囲気で、上級医の先生方にも質問や相談をしやすく、私もこんな風通しの良い職場で働きたいと思い、当院で働くことを決意しました。 最初はクスコの持ち方も内診のおこない方も分からない状況でしたが、先生方や助産師さんが一つ一つ丁寧に教えてくださいました。 4月の最初の手術からいきなり第一助手に入ることができ、5、6月からは帝王切開術や子宮鏡手術の執刀もできます!夏過ぎからは開腹手術や腹腔鏡手術の執刀も任せていただく機会があります。 周産期に関しては、ハイリスク症例はあまり多くありませんが、その分専攻医1年目から助産師さんたちと相談しながら積極的に関わることができます。 専攻医1年目の早い時期からこんなにもたくさんの経験を積むことができる点は医療センター産婦人科の大きな魅力だと思います。 また、各患者さんの細かな問題について主治医の先生方と一緒に考え決めていくことができる点も魅力だと思いました。 10月からは自分の外来も始まり、日々悩むことも増えましたが、その分勉強する機会も増え、毎日一歩ずつではありますが成長できているのではないかと実感しています。

さて、ここまで読んでいただきありがとうございます! きっとこれを読んだあなたも当院産婦人科に興味を持っていただけたのではないでしょうか? 是非一度見学にいらしてください! そして是非医療センターで一緒に働きましょう♡

指導医からのメッセージ

当院での産婦人科専門研修をお考えの皆さま。まずは産婦人科を選んでいただき、ありがとうございます。
産婦人科の魅力の1つは幅広い診療分野であり、当院のプログラムはそのどの分野にも触れられるバランスの良いものと考えています。皆さんの「何故?」に対し、産婦人科でありがちな「昔からそうなっているから」ではない答えを一緒に考えていきましょう。
当院は医長から初期研修医まで仲良く、大学病院にはない近い距離感で楽しく、成長していきましょう。

研修内容

研修一年目では、正常分娩の標準的な取り扱いができることを目標として内診、パルトグラム記載、胎児心拍モニターの判読、分娩時の会陰保護や会陰切開・縫合をまず習得してもらいます。また、最も基本的な産科手術手技として帝王切開の第一助手を行い、手術の手順を習得したと判断されれば執刀医として手術を遂行してもらいます。その他一年目での研修目標としは、術者として実施する手術として腹式子宮全摘術、子宮内容除去術、第一助手として実施する手術として腹腔鏡下付属器摘出術、腹腔鏡下卵巣嚢腫摘出術、腹腔鏡下異所性妊娠手術などを挙げています。また、手術以外の診療としては悪性腫瘍症例に対する集学的治療の一環として化学療法の理論と実際について習得することを目標としています。

当院での研修が2年目には、次のステップとして外来診療から手術・分娩までの一連の流れを主体的に実践してもらうことを基本とし、手術としては、さらに悪性腫瘍手術の第一助手、腹腔鏡下付属器摘出術や卵巣嚢腫摘出術の術者、腹腔鏡下子宮全摘術の第一助手、ロボット支援下手術の第一助手などを目標として研修を行います。

ただし、上記に示したのはあくまでも一例です。各々の専攻医が自分の進捗に合わせて着実に研修を行うことをめざしており、ゆっくり研修を進めることも早く進めることもできます。

研究活動としては、カンファレンスでの症例提示や抄読会に加えて、学会発表や論文執筆を積極的に行います。

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