2026年度より広域連携型プログラムが加わります!
心豊かな志高いプロフェッショナルをめざす
病院基本理念
東京医療センターは患者の皆様とともに健康を考える医療を実践します。
研修理念
心豊かな志高いプロフェッショナルをめざす
研修方針・4つの柱
- プライマリケア診療に重点を置いた研修
- チーム医療の推進
- 全人的な医療の提供
- 将来への継続性を踏まえた研修
教育研修部長からのメッセージ
当院の初期臨床研修では、1987年からスーパーローテート方式で幅広い診療科を順次研修するスタイルを取っており、その方略には一日の長があると自負しています。「心豊かな志高いプロフェッショナルをめざす」を研修理念にかかげ、患者を身体的のみならず精神的、社会的観点からも診ることのできる臨床医の育成に取り組んでいます。
2024年4月より開始となった医師の働き方改革により時間外労働の上限が厳格化され、不確実性の高い医療の現場においても、より効率的な業務のあり方が求められています。オンとオフを明確にし、十分な休養を取ることは、心身を健康に保ちながら働くうえでとても大切なことです。当院の目の前は駒沢オリンピック公園であり、都内にありながらも緑に恵まれた環境にあり、自由が丘、三軒茶屋等の食事やお酒を楽しめる場所も近隣にあるので充実したオフも過ごしやすいと思います。一方で、勤務時間が限られるということは、実際の医療現場でいろいろな経験を積む時間も制限されるということを意味します。当院の初期臨床研修の特徴は、選択研修を含め、いろいろな科で研修を受けられることですが、その利点も意識の持ちようによっては、単なる“細切れ”の研修になりかねません。質の高い研修を送れるかどうかは、皆さん自身の積極性ならびに向上心にかかってきます。高い目的意識とそれを維持する強い精神力をもって自ら学ぶ姿勢を大事にし、オフ時間においても自己研鑽に励んでいただくことを期待しています。
医師である前に一人の社会人であり、常日頃から一般社会の行動規範に照らし合わせて自らを律する意識を持つことが大切です。これに加えて医療者として、感染予防等に関しては一般の方々よりも高い意識を持つことが要求され、それに応じた社会生活を営む必要があります。また、医師には、患者・家族のみならず他の医療職の多様な価値観に耳を傾ける寛容性と、診療方針における合意を形成するためのコミュニケーション能力が要求されます。これらは社会人としても重要な素養であり、当院での研修を通じてその素養も磨いてほしいと願っています。
当院は、新専門医制度のもとで、総合診療科を含む19の基本領域のうち13の分野で基幹施設としての役割を果たしています。院内感染、医療倫理、医療安全に関する講習会も定期開催され、初期研修修了後引き続き当院で専門研修を受けていただければ、専門医取得の要件を満たすことできます。さらに慶應義塾大学、東邦大学との連携大学院制度もあり、当院で後期専門研修を受けながら大学から学位を授与されるキャリア・パスも選択できます。多数の経験豊かなスタッフによる専門的な指導を約束しますので、初期から後期にかけて切れ目のない臨床研修を当院で受けてくれることを心から願っています。
部長 上野 博則
初期臨床研修プログラム
2026年度の初期臨床研修プログラムは、一般プログラム、小児医療プログラム、産科・婦人科医療プログラム、外科プログラム、救急科プログラムに加え、広域連携型プログラムが新設されます 。募集人員は一般コース14名、小児医療コース2名、産科・婦人科医療コース2名、外科コース2名、救急科コース2名、広域連携型プログラム2名の計24名(予定)です。それぞれのプログラムにおける必須ローテーション科とローテーション週数を以下に示します。
各プログラムのアピールポイント
一般プログラム
ガイドライン上の必修科のみならず当院独自の必修科を設定しています。3ヶ月の選択期間とあわせて幅広い研修が可能です。
小児医療プログラム
小児科研修は院内10週、国立成育医療研究センター8週間の計18週です。院内では一般的な疾患や新生児の対応を、国立成育医療研究センターでは稀な疾患もみられます。小児科専攻医プログラムもあるので小児科専攻医と共に楽しく研修できます。
産科・婦人科医療プログラム
産婦人科コースは当院で産婦人科後期研修を希望される方に向けた初期研修プログラムです。産婦人科のローテーションが24週間と長く、また産婦人科診療と密接な関係にある泌尿器科ローテーションが特徴となっています。
外科プログラム
将来、一般消化器外科、心臓血管外科、呼吸器外科に進むことを考えている研修医が対象です。1年目の後半に上記3診療科を、さらに2年目の選択期間を利用して希望する外科を集中的に研修できるので外科医としての知識や基本手技習得が可能です。
救急科プログラム
救急医療は限られた時間で診断と治療を同時に進め、あらゆる事態への対応が必要です。救急医育成に最低限必要な主要科で研修を行います。半年の救急科研修で多くの症例をもとに知識と技術を修得し、後期研修へスムーズに移行できます。
NEW 広域連携型プログラム
東京医療センターと連携した医師少数県の臨床研修病院(連携先病院)での24週間の研修を含むプログラムであり、東京医療センター伝統のスーパーローテートと連携先病院での実践的な研修を融合させた内容となっています。連携先病院での研修は2年目に予定しています。1年目は東京医療センターでのスーパーローテートでしっかり医師としての基礎力を身につけます。2年目の連携先病院での24週間の研修では、さらに実践的で裁量権のある研修を積むことによって高い臨床的な総合力を身につけることができ、医師としての視野も大きく広がります。また、4週間の地域医療研修も連携先病院での研修期間中に行います。
各プログラム週数一覧
ローテーション診療科 | 一般 | 小児医療 | 産科婦人科 | 外科 | 救急科 | 広域連携 |
---|---|---|---|---|---|---|
1. 内科 | 32 | 26 | 24 | 24 | 30 | 24 |
総合内科 | 6 | 6 | 6 | 6 | 6 | 4 |
循環器科 | 6 | 4 | 4 | 6 | 4 | 4 |
消化器内科 | 6 | 4 | 4 | 6 | 4 | 4 |
呼吸器内科・アレルギー科 | 6 | 4 | 4 | 6 | 4 | 4 |
脳神経内科 | 4 | 4 | 4 | 選択 | 4 | 4 |
血液内科 | 4 | 4 | 選択 | 選択 | 選択 | 4 |
腎臓内科 | 4 | 4 | 2 | 選択 | 4 | 4 |
選択 | 選択 | 選択 | ||||
リウマチ膠原病内科 | 選択 | 選択 | 選択 | |||
感染症内科 | 選択 | 選択 | 選択 | 選択 | 4 | 選択 |
2. 外科 | 14 | 4 | 6 | 24 | 12 | 4 |
一般・消化器外科 | 6 | 4 | 6 | 12 | 8 | 4 |
心臓血管外科 | 4 | 選択 | 選択 | 4 | 選択 | 選択 |
脳神経外科 | 4 | 選択 | 選択 | 選択 | 4 | 選択 |
呼吸器外科 | 選択 | 選択 | 選択 | 4 | 選択 | 選択 |
外科選択:一般・消化器外科、心臓血管外科、呼吸器外科のいずれか) | - | - | - | 4 | - | - |
3. 救急科 | 12 | 12 | 12 | 12 | 32 | 12 |
救急救命センター | 8 | 8 | 8 | 8 | 24 | 8 |
救急外来 | 4 | 4 | 4 | 4 | 8 | 4 |
4. 小児科 | 4 | 18 | 4 | 4 | 4 | 4 |
院内 | 4 | 10 | 4 | 4 | 4 | 4 |
国立成育医療研究センター | - | 8 | - | - | - | - |
5. 産婦人科 | 4 | 6 | 24 | 4 | 4 | 4 |
6. 精神科 | 4 | 4 | 4 | 4 | 4 | 4 |
7. 地域医療 | 4 | 4 | 4 | 4 | 4 | 4 |
8. 一般外来(並行研修) | 4 | 4 | 4 | 4 | 4 | 4 |
9. 放射線科 | 4 | 4 | 4 | 4 | 選択 | 4 |
10. 整形外科 | 4 | 4 | 4 | 選択 | 選択 | 選択 |
11. 麻酔科 | 6 | 6 | 6 | 6 | 8 | 6 |
12. 泌尿器科 | 選択 | 選択 | 4 | 選択 | 選択 | 選択 |
13. 広域連携 | - | - | - | - | - | 24 |
14. 選択科目(夏休み2週間および最終学年度末休み1週間を含む) | 15 | 15 | 7 | 17 | 5 | 17 |
15. オリエンテーション | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 |
広域連携型プログラム 連携先病院
市立大町総合病院(長野県大町市)
連携先病院からのメッセージ
当院は、長野県の北西部に位置する大町市にあり、大北地域と呼ばれる人口5万人ほどの二次医療圏の基幹病院です。一年を通じて24時間体制で救急疾患に対応するとともに、療養病棟、訪問看護ステーション及び居宅介護支援事業所を有し、介護老人保健施設 (虹の家)を併設するなどして地域に密着した医療を提供しています。
また、信州大学医学部附属病院 総合診療科と連携し、臨床研修医及び専攻医の受け入れを行いながら、プライマリ・ケアの充実を図り、あらゆる疾患に幅広く対応することに努めています。
加えて、災害拠点病院として指定されており、東日本大震災や能登半島地震等でDMATを派遣し神城断層地震の際には患者の受入れを行いました。
このほか、地域住民有志により「大町病院サポーターの会」 が結成されるなど、 地域からも応援されている病院です。

大町総合病院
高木 哲 先生

研修プログラムの一例

★内科(12週以上)、 外科 (4週)、泌尿器科(4週) 整形外科(4週) 脳神経外科(4/8/12週)を選択できます。
★地域医療研修 (4週)を期間中に行います。
★一般外来研修 (4週) を内科・外科・地域医療研修の並行研修で行います。
Point
- 患者の受入れ、診断、治療の一連の流れを研修し、 自分自身で診断治療ができる能力を習得できます。
- 訪問看護、在宅医療などの体験を通じて、福祉の分野との連携を学習し、医師として初期段階での総合的な診断能力を身に付けることができます。
- 信州大学医学部附属病院総合診療科のサポートを受け、あらゆる疾患に幅広く対応できる能力を身に付けることのできる医師を育成しています。




岩手県立千厩病院(岩手県一関市)
連携先病院からのメッセージ
当院は岩手県南部の高齢化率45%をこえる人口約41,000人の東磐井地域の地域基幹病院であります。稼働病床数は120床 (10:1 病床97床+ 地域包括ケア 病床23床)で内訳は一般116床、感染床4床となっています。1日平均入院患者数は約90名、1日平均外来患者数は約220人、血液透析20床で稼働しています。
総合診療内科、総合診療外科、又は泌尿器科を中心に研修を行います。総合診療内科は、外来診療及び入院診療を担当し、さらに訪問診療患者の診療と、平日時間内の救急患者対応を行っています。総合診療外科では、外来・入院診療の他に、手術、救急患者対応を行っています。
泌尿器科では外来・入院診療の他に、手術、透析治療を行っています。 脳梗塞、心不全、肺炎、尿路感染症などの高齢者に多い疾患は、診療科の垣根を越えて協力し合って診療しています。

千厩病院
院長 佐藤 一先生

研修プログラムの一例

★内科(8週以上)、一般消化器外科 (8週以上)を選択できます。
★地域医療研修(4週)を期間中に行います。
★一般外来研修 (4週) を内科・外科・地域医療研修の並行研修で行います。
Point
- common diseaseを中心とした診療
- 超高齢者医療
- 地域救急医療 (二次救急)
- リハビリ医療
- 地域連携
- 訪問診療
- 地域健康づくりへの参加
当院での研修を通じて地域に根ざした"総合診療マインド"を醸成します。 さらに、東日本大震災において重要な後方病院として当院が果たした役割と現在の状況についても理解します。




東京医療センター
病床数 640床
- 外来患者
- 1.351名/日
- 救急車搬送数
- 20名/日
- 入院患者数
- 489名/日
- 救急外来患者
- 33名/日
- 心肺停止状態搬送患者
- 290名/年
医師
- 常勤医師数
- 156名
- レジデント・専攻医
- 99名
- 指導医数
- 105名
- 初期研修医
- 48名
研修医出身大学
研修医2年目
愛知医科大学 慶應義塾大学 聖マリアンナ医科大学 旭川医科大学 長崎大学 山口大学 日本大学 帝京大学 杏林大学 東京慈恵会医科大学 広島大学 筑波大学 東京医科大学 千葉大学 東邦大学 奈良県立医科大学 長崎大学 金沢医科大学研修医1年目
横浜市立大学 岩手医科大学 弘前大学 埼玉医科大学 山梨大学 順天堂大学 神戸大学 聖マリアンナ医科大学 千葉大学 大阪大学 大分大学 長崎大学 東海大学 東京科学大学 東京医科大学 東京慈恵会医科大学 東京女子医科大学 日本医科大学 日本大学 獨協医科大学処遇
2025年3月現在
- 身分:期間職員 (任期2年 初期臨床研修修了後に、 専門研修医として採用の場合は更新)
- 給与:基本給 239,100円 別途、 実績に応じて日当直手当 (20,000円/回) 他諸手当あり
- 賞与:あり
- 休暇:年次有給休暇:20日/年 リフレッシュ休暇:3日/年 病気休暇 慶弔休暇 産前産後休暇
教育環境・福利厚生
様々な勉強会が開催されています。



平日は毎日2台のキッチンカーが来ています。
曜日毎に出店店舗は異なります!



寮
研修医は基本的に宿舎に入居します。 破格の家賃であるため全員寮生活を 希望することが多いです。


- 清明寮・清雅寮:看護師さんも住んでいる寮。
5階建てアパート。 - 東二寮:世帯者を含めて17部屋。
いずれもキッチン、バス付きの1Kで、家賃は月10,000円程度です。 - 駐車場 月10,000円未満
プライベートも充実!
バスケットボール部・フットサル部
NTMCの隣には東京医療保健大学(THCU) という大学があるのですが、ここの体育館を週1回お借りして院内の職員が球技を楽しんでいます。 研修医やレジデントはもちろん、看護師や医長の先生が参加することもしばしば。汗を流しながら人脈も作ることができて一石"n"鳥って感じです。 かつては球技大会としてチームを作ってリーグ戦やトーナメント戦もしていたそうな。
研修医独自のイベント
研修医同士で独自にイベントを企画し、共に休日を過ごすのも良いリフレッシュになっています。例えば、ハロウィンやクリスマスのパーティーをしたり、花火を見たり、旅行に行ったり。 2年間の研修生活に花を添える思い出をたくさん作ることができます!




総合運動場 駒沢オリンピック公園のとなりです!



〒152-8902
東京都目黒区東が丘2-5-1 TEL: 03-3411-0111 (代表)
募集要項、プログラム詳細、 病院見学情報はこちらのQRコードよりご確認ください。

アクセス
公共交通機関期間によるアクセス
- 東急田園都市線 駒沢大学駅下車 徒歩15分
- 東急自由が丘駅下車、 自12東急バス (東京医療センター行)
当院下車


病院概要
敷地面積 113,781㎡
敷地建面積 22,261㎡
建物延面積 96,893㎡
診療科名
総合内科、腎臓内科、血液内科、リウマチ膠原病内科、糖尿病内分泌科、循環器内科、脳神経内科、消化器内科、呼吸器内科、腫瘍内科、緩和ケア内科、小児科、呼吸器外科、感染症内科、アレルギー科、メンタルケア科、一般・消化器外科、乳腺外科、整形外科、リハビリテーション科、形成外科、脳神経外科、心臓血管外科、皮膚科、泌尿器科、産婦人科、眼科、耳鼻咽喉科、救急科、麻酔科、歯科口腔外科、放射線治療科、放射線診断科、病理診断科
以上35診療科
特色
救命救急センター
がん治療センター
通院治療センター
内視鏡センター
脊椎脊髄センター
健診センター
臨床研究センター
エイズ治療拠点病院
東京都災害医療拠点病院
管理型臨床研修指定病院
臓器提供施設
地域医療研修センター
心血管・不整脈センター
がんゲノム医療センター
人工関節・再生医療センター
外来手術センター
地域がん診療連携拠点病院
東京都脳卒中急性期医療機関
周産期連携病院
高度専門医療施設:感覚器
基幹医療施設:がん
専門医療施設:循環器 腎疾患 内分泌・代謝性疾患 免疫疾患 成育医療 精神疾患
