MRI検査

MRI検査とは?

MRIとは、Magnetic Resonance Imagingの略で磁気共鳴画像を意味し、強力な磁場と電波を用いて人体の内部を画像化する検査なので放射線による被曝はありません。 MRI画像の最大の特長はコントラスト分解能が高いことで、脳の白質と灰白質のようなわずかな違いを判別できる画像が得られ、血管や胆嚢、胆管、膵管や尿管などは造影剤なしで描出することができます。また、任意断面で画像が得られ、再構成することにより立体的な観察が可能です。血流や分子レベルの拡散情報の画像化など形態的観察に加え機能的観察も容易です。特に脳や子宮・卵巣、前立腺等の下腹部、脊椎、四肢などの疾患に対する診断に有用な検査です。

当施設のMRI

Philips社製 Ingenia1.5T
Philips社製 Ingenia1.5T
Philips社製 Ingenia1.5T
Philips社製 Ingenia1.5T
SIMENS社製 MAGNETOM Avanto1.5T
SIMENS社製 MAGNETOM Avanto1.5T

Siemens社製MRI装置1台とPhilips社製MRI装置2台の計3台で検査をおこなっております。装置の特徴を生かし、検査時間短縮・画質向上に努めてまいります。
MRI検査は強い磁場内で行う検査ですので、安全に検査を受けていただくために下記のMRI検査の注意事項!を十分にご確認下さい。

検査の種類

頭部MRI検査

頭部MRI検査ではT1強調画像、T2強調画像、FLAIR画像をルーチンとして撮像し、必要に応じて他の様々な撮像方法も追加しております。これら撮像画像を組み合わせることで、脳梗塞や脳出血、その他の変性疾患の診断を行っております。また、通常の撮像法では異常所見が得られない超急性期の脳梗塞の診断には拡散強調画像(diffusion WI)が有用であり、高信号域として描出されます。

T1強調画像
T1強調画像
T2強調画像
T2強調画像
拡散強調画像(DWI)
拡散強調画像(DWI)

MRA検査

MRA(MR Angiography)は造影剤を使わずに脳血管、頚動脈などの血管描出を行うことができ、これら血管の狭窄・閉塞性疾患、動脈瘤、動静脈奇形などの診断に優れています。

頭部MRA画像
頭部MRA画像
頚部MRA画像
頚部MRA画像

また呼吸や心臓の動き(心拍数)に同期させることにより、体幹部の血管も造影剤を使用せずに画像化することができます。

腎動脈MRA画像
腎動脈MRA画像
下肢MRA画像
下肢MRA画像

MRCP検査

強いT2強調画像で造影剤を使用することなく胆嚢・胆管・膵管などを高信号で描出します。胆嚢の病気(胆石)・胆管の病気(胆管癌)・膵臓の病気(膵癌、慢性膵炎)などの画像診断に有用です。

MRCP画像

整形分野画像

整形分野のMRI検査では骨はもちろん軟部組織(筋肉や靭帯)の観察に適しており、さらに任意の断層面の撮像ができるため非常に多くの情報を得ることができます。
椎体部の撮像は主にヘルニアの診察に有用で、椎間板の後ろを通る脊髄の様子を観察することができます。また、膝関節・肩関節などの四肢の撮像では靭帯や筋肉の状態把握に有用です。

腰椎MRI画像
腰椎MRI画像
肩関節MRI画像
肩関節MRI画像
膝関節MRI画像
膝関節MRI画像

骨盤部画像

骨盤部にある膀胱、子宮、卵巣、前立腺などの大きさや形状、病変の診断に用いられます。特に婦人科領域ではMRIの特徴である組織コントラストの良好性が子宮筋腫と内膜の識別や卵巣腫瘍の鑑別診断などに有用であり、多断面の画像解析が可能であることも利点となっています。

婦人科MRI画像

MRI検査の注意事項!

検査前について

当院のMRI検査は予約制の検査となっております。検査当日は予約時間10分前までに予約検査票を持ち検査棟1階放射線総合受付までお越しください。 MRI検査室には常に非常に強い磁場が発生しています。安全に検査を行うために以下に該当する物は検査室に持ち込むことは出来ませんので検査前にとりはずしていただきます。金属がついている洋服を着ている場合には検査着に着替えていただくことがあります。また、更衣室には鍵のあるロッカーがありますのでご利用下さい。

金属物 時計、メガネ、鍵、ライター、アクセサリー、ヘアピンなど
磁気カード キャッシュカード、クレジットカード、駐車券、テレホンカード、定期券など
貼布薬 ニトロダームTTS、ニコチネルTTSまたはノバスパンテープを貼っている方
(貼り換え用の薬剤をご持参ください)
その他 補聴器、携帯電話、取り外し可能な義歯、湿布、カイロ、コンタクトレンズ、
DIBキャップ(磁石式のバルーンカテーテル用キャップ)を身に付けている方など

また、安全に検査を行うために次に該当する方は検査が出来ない場合がありますので事前に必ず医師、診療放射線技師にお知らせください。

  • 心臓ペースメーカーを使用している
  • 手術の既往があり、体内に金属性の物を埋め込んでいる
  • 人工内耳を使用している
  • 義眼で磁石を固定に使用している
  • 閉所恐怖症である
  • 刺青、アートメイクをしている
  • 妊娠しているまたはその可能性がある

※MRI対応心臓ペースメーカーについて
近年、心臓ペースメーカーでもMRI検査が受けられる機種ができました。しかしMRI撮影にあたって一定の条件があり、MRI対応の機種であってもそのままMRI検査を受けることはできません。MRI検査前にペースメーカーのチェックが必要です。MRI対応ペースメーカーを埋め込まれている患者様においては、MRI検査を受ける前にかならず医師にお知らせください。

検査中について

MRIの検査時間は平均約20~30分です。寝台に寝ていただき円柱状のMRI装置に入って検査します。検査中は非常に大きな音が続いていきます。検査前にあらかじめ非常用のブザーをお渡しして検査いたしますので、検査途中で検査が続けられないときなどはそのブザーでお知らせ下さい。また、MRIの検査は非常に動きに弱い検査ですので、お身体は検査中動かさないようにして下さい。また、撮影部位によっては、呼吸の合図に合わせて息止めをしていただく場合もございます。

飲食・排尿の制限について

撮影部位(特に腹部、骨盤)や造影剤を使用するMRI検査を受けられる患者様によっては、検査数時間前から飲食・排尿制限がありますので、MRI検査予約票をよくお読みください。

※鉄サプリメント・鉄剤について
腹部MRI検査、骨盤MRI検査を受診される方は、検査当日、鉄サプリメント及び鉄剤を服用されないようお願い申し上げます。

※※お薬について
常用薬を飲んでいらっしゃる患者様は、主治医の指示に従ってください。

造影剤使用について

より詳しい検査を行うためにMRI用造影剤を使用する場合があります。検査の途中で静脈より造影剤を体内に入れて検査する場合と検査前に経口で造影剤を飲んでいただいて検査する場合もあります。次に該当する方は造影剤の使用ができない場合がありますので事前にお知らせください。

  • 喘息がある方、または以前にかかったことがある方
  • 過去に造影剤を使用して気分が悪くなったことがある方
  • アレルギー体質の方
  • 現在、妊娠中
  • 授乳中の方

乳児の撮影について

MRIは非常に動きに弱い検査ですので、検査中に動いてしまうときれいに撮影することができません。また、MRIは検査時間が長く、検査中に大きな音が発生します。そのため、特に低年齢のお子様の検査を行う場合には少量の睡眠導入剤を検査依頼外来にて使用することがあります。
また、睡眠薬導入剤の効果次第によっては検査開始時間が変わる場合があります。ご了承下さい。

expand_less