消化器外科:食道がん/胃がん

はじめに

上部消化管外科では、主に4人の外科スタッフを中心に、年間約100例の新規がん治療を行なっています。関連する他科とも連携し、症例によっては、手術治療以外に放射線治療、化学療法、内視鏡治療という複数の治療方法を組み合わせた「集学的治療」により最大の治療効果を目指しています。

診療の特徴

  1. 診断から治療、術後のフォローアップまで、担当スタッフが責任をもって担当します。
  2. 手術支援ロボット(da Vinci)をはじめ、腹腔鏡や胸腔鏡を用いた低侵襲治療を以前より導入しています。
  3. 集学的治療による治療成績の向上を目指しています。
  4. 高齢者や重複癌・併存疾患のある患者様にも幅広く対応しています。

当科で実施している先進医療

  • 手術支援ロボット(da Vinci)による胃がん手術

臨床試験

  • JCOG1314(切除不能または再発食道癌に対するCF療法とbDCF療法のランダム化比較第3相試験)
  • JCOG1510(切除不能局所進行胸部食道扁平上皮癌に対する根治的化学放射線療法と導入DCF療法後のConversion Surgeryを比較するランダム化第3相試験)
  • JCOG1904(Clinical-T1bN0M0食道癌に対する総線量低減と予防照射の意義を検証するランダム化比較試験)

多様な治療選択肢、組み合わせをご提供いたします

外科手術の適応かどうか迷う患者様もご遠慮なくご紹介ください。
治療前の精密検査を最新の各種検査器械を用いて迅速に行い、関係各診療科とも連携して最適な治療をご提供出来るように心がけています。手術は患者様の身体への負担が出来るだけ少なくなるよう、適応がある場合は各種鏡視下手術、ロボット支援手術をご提供いたします。

診療実績

手術支援ロボット(da Vinci)による手術風景)
手術支援ロボット(da Vinci)による手術風景)
進行胸部食道癌に対する術前化学療法
進行胸部食道癌に対する術前化学療法
進行胸部食道癌に対する導入化学療法
進行胸部食道癌に対する導入化学療法
胸腔鏡・腹腔鏡併用食道亜全摘術後の創部
胸腔鏡・腹腔鏡併用食道亜全摘術後の創部
腹腔鏡下胃全摘術後の創部
腹腔鏡下胃全摘術後の創部

2022年度治療実績

  手術件数 鏡視下手術
 食道(手術) 16 14
  食道癌(食道胃接合部領域) 14 (4) 12
  食道粘膜下腫瘍 1 1
  治療件数  
 食道(集学的治療) 23  
  化学放射線療法 6  
  放射線療法 3  
  化学療法(薬物療法) 14  
  手術件数 鏡視下手術(da Vinci手術)
 胃(手術) 55 48 (9)
  胃癌 41 38 (9)
  胃粘膜下腫瘍 5 4
  他癌腫 4 2

スタッフ紹介

石 志紘
氏名
石 志紘 (せき しこう)
役職
科長
専門医・認定資格
外科学会専門医・指導医、がん治療認定医機構、がん治療暫定教育医・認定医、食道学会食道科認定医、米国臨床腫瘍学会アクティブメンバー
専門分野
食道外科、食道がん集学的治療、胃外科
外来日
浦上 秀次郎
氏名
浦上 秀次郎 (うらかみ ひでじろう)
役職
医長
専門医・認定資格
外科専門医・指導医、消化器外科専門医・指導医、消化器がん外科治療認定医、内視鏡外科学会技術認定取得
専門分野
胃外科、胃外科(da Vinci手術)
外来日
月・金
川口 義樹
氏名
川口 義樹 (かわぐち よしき)
役職
医長
専門医・認定資格
外科学会専門医、がん治療認定医機構、内視鏡外科学会技術認定取得
専門分野
胃外科
外来日
松井 一晃
氏名
松井 一晃 (まつい かずあき)
職名
医員
専門医・認定資格
医学博士、外科専門医、消化器外科専門医、消化器がん外科治療認定医、日本食道学会食道科認定医
専門分野
食道外科、胃外科、内視鏡検査・治療
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