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消化器外科:肝胆膵がん

はじめに

肝胆膵外科グループでは、主に2人の外科スタッフを中心に、年間約40例の新規がん手術治療を行なっています。大学の臓器グループとも連携し、症例によっては手術治療前に化学療法、放射線療法を組み合わせた「集学的治療」を導入し、最大の治療効果を目指しています。

3次元画像解析システムSynapse Vincent®を用いた詳細な術前シミュレーション
3次元画像解析システムSynapse Vincent®を用いた詳細な術前シミュレーション
腹腔鏡下肝切除術風景。視野が限定される開腹術と異なり、術者、助手、内視鏡医、看護師が同一モニターで術野情報を共有できます。
腹腔鏡下肝切除術風景。視野が限定される開腹術と異なり、術者、助手、内視鏡医、看護師が同一モニターで術野情報を共有できます。
肝切除後の術創(腹腔鏡)
肝切除後の術創(腹腔鏡)
肝切除後の術創(開腹)
肝切除後の術創(開腹)

診療の特徴

  1. 診断から治療、術後のフォローアップまで、担当スタッフが責任をもって対応します。
  2. 術前画像システムを駆使し、腹腔鏡を用いた低侵襲治療を積極的に導入しています。
  3. 肝胆膵内視鏡を用い、検査のみならず治療内視鏡も幅広く対応します。
  4. 集学的治療による治療成績の向上を目指しています。
  5. 高齢者や重複癌・併存疾患のある患者様にも幅広く対応しています。
  6. 2022年より保険収載されたロボット支援下膵体尾部切除術を2023年より導入開始しました。

当科で実施している臨床試験

  • TOSPAC03(切除可能境界浸潤性膵管癌症例に対する導入化学療法および放射線化学療法の有効性の検討-第2相試験)
  • TOSBIC03(胆道癌切除例に対するS-1術後補助化学療法の至適投与期間を検討するランダム化比較第2相試験)
  • 急性胆道炎における自動多項目同時遺伝子検出システムの有用性に関する検討-多施設共同前向き研究-

地域医療連携

2024年度治療実績

症例数 鏡視下手術(RPS)
肝腫瘍切除手術
  肝臓原発悪性腫瘍 3 3
  転移性肝腫瘍 7 7
膵腫瘍切除手術 12 7
胆道(胆嚢、胆管)腫瘍切除手術 7 4
合計 29 21

スタッフ紹介

浦上 秀次郎
氏名
浦上 秀次郎 (うらかみ ひでじろう)
役職
医長
専門医・認定資格
外科専門医・指導医、消化器外科専門医・指導医、消化器がん外科治療認定医、肝胆膵外科学会評議員、肝胆膵外科学会高度技能指導医、内視鏡外科学会技術認定取得、胆道学会認定指導医
専門分野
肝胆膵外科、肝胆膵内視鏡検査・治療、胃外科(da Vinci手術)
外来日
月・金
メッセージ
2023年よりロボット支援下膵体尾部切除術を、2025年よりロボット支援下肝切除術を導入し、帯壁破壊を最小限にすることで患者さんに優しい治療を心掛けております。
上村 翔
氏名
上村 翔 (うえむら しょう)
役職
医員
専門医・認定資格
医学博士、外科専門医、消化器外科専門医、消化器がん外科治療認定医
専門分野
肝胆膵外科、肝胆膵内視鏡検査・治療
卒業年
2016年
メッセージ
肝胆膵外科手術は侵襲の高い手術が多く、術式のバリエーションも豊富ですので、各患者さんの病気の状態を正確に把握して適切な外科治療を提供したいと思っております。
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