文字サイズ

腹部大動脈瘤、腸骨動脈瘤

腹部大動脈瘤とは

腹部大動脈がコブ状に膨らむ病気です。大きく膨らむと破裂することがあり、破裂した場合は高率で生命に関わります。腹部大動脈瘤は① 最大短径5.5cm以上 (5cm以上で治療を考慮)、② 嚢状瘤 (いびつな形の動脈瘤)、③ 急速に拡大する動脈瘤が治療適応となります。総腸骨動脈瘤は3.5cm以上、内腸骨動脈瘤は3cm以上を治療適応としています。

腹部大動脈瘤の治療

症例に応じて、開腹動脈瘤切除術 (人工血管置換術)、カテーテル治療 (ステントグラフト治療)のいずれかを行います。近年は体に負担の少ないステントグラフト治療 (EVAR)を多く行っています。現在、EVARは経皮的治療 (皮膚切開を行わずに治療)で行っています。当院にはステントグラフト指導医が常勤しております。現在本邦で使用できるステントグラフトは6種類ありますが、全6種類のステントグラフト指導医資格を有しており、それぞれの症例に最適なステントグラフトを選択しています。治療後のエンドリーク (血液のわき漏れ)を予防するための分枝塞栓術 (動脈瘤から分岐する下腸間膜動脈や腰動脈の予防的塞栓術)を積極的に行っており、ステントグラフト治療後の遠隔期成績向上を目指しています。一方でステントグラフト治療が困難な症例で、手術に耐えられる全身状態であれば全身麻酔での開腹動脈瘤切除術 (人工血管置換術)を行なっています。

腹部大動脈瘤に対するAorfixを用いたEVAR
内腸骨動脈の血流を温存し治療可能なゴアエクスクルーダーIBE
腹部大動脈瘤に対するAorfixを用いたEVAR
腹部大動脈瘤に対するAorfixを用いたEVAR
内腸骨動脈の血流を温存し治療可能なゴアエクスクルーダーIBE
内腸骨動脈の血流を温存し治療可能なゴアエクスクルーダーIBE
内腸骨動脈の血流を温存し治療可能なゴアエクスクルーダーIBE
内腸骨動脈の血流を温存し治療可能なゴアエクスクルーダーIBE
傍腎動脈腹部大動脈瘤に対する   チムニーEVAR (AFX2を使用,両側 腎動脈にバイアバーンVBXを使用)
傍腎動脈腹部大動脈瘤に対する   チムニーEVAR (AFX2を使用,両側 腎動脈にバイアバーンVBXを使用)
傍腎動脈腹部大動脈瘤に対する チムニーEVAR (AFX2を使用,両側 腎動脈にバイアバーンVBXを使用)
皮膚を切開しないため術後の創部はほとんどわかりません。
皮膚を切開しないため術後の創部はほとんどわかりません。

治療実績

  2020年 2021年 2022年 2023年 2024年
ステントグラフト治療 37 42 22 29 27
開腹手術 3 1 9 5 0
腹部大動脈瘤破裂 5 3 1 2 1
expand_less