心臓弁手術

弁形成術

【対象疾患】僧帽弁閉鎖不全症、三尖弁閉鎖不全症
【手  術】僧帽弁形成術、三尖弁形成術

僧帽弁閉鎖不全症に対しては組織の状態により、自己弁を温存し、修復を加える手術を行います。日本人においては決して人工弁の成績が悪いわけではありませんが、僧帽弁に関しては自己弁を温存できる方が心機能の温存につながる、ワーファリンを内服しなくて済む、というメリットがあります。

三尖弁閉鎖不全症に対しては基本的に弁形成術で修復が可能です。

胸骨を切らない小開胸心臓手術(MICS)も導入し、心機能、血管の性状、体型、併存疾患など適応を判断して行います。

弁置換術

【対象疾患】大動脈弁・僧帽弁の狭窄症、閉鎖不全症
【手  術】大動脈弁・僧帽弁人工弁置換術

生体弁の耐久性が改善され、機械弁に比べて生体弁の使用頻度が増えています。また、その種類も日進月歩で改良されており、年齢や運動耐容能、心機能、全身状態、併存疾患などに応じた人工弁の種類・大きさを選択することが重要です。

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