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健康教室
言語聴覚士が教える 誤嚥を防ぐためのリハビリテーション
歯磨きの際や食事の前に 普段からできる嚥下(えんげ)体操
「飲み込み」に必要な筋肉がタイミングよく連動することが大切
皆さんは「飲み込む」ことを意識していますか?普段から何気なく飲むことを続けているので意識することはなかなか難しいと思います。実際に飲み込む力が衰えると、窒息したり、食事量が減り低栄養になったり、免疫力が下がったりします。また食べ物が誤って気管に入り誤嚥を繰り返すことで肺炎を引き起こすこともあります。それらを防ぎ、できるだけ長く食事が続けられるように、噛みやすく飲み込みやすい食品や飲料を選んで誤嚥や窒息をしないように次のことを意識しましょう。
- 姿勢を正して(前かがみにならず)
- しっかり歯や義歯で咀嚼して(噛んで)
- 喉が動くまで飲み込む(ごっくん)
食べ物や水を飲み込むためにはたくさんの筋肉を使います。普段から意識して飲み込むだけで、筋肉がタイミングよく連動し誤嚥を防ぐことにつながります。
ここでは、日ごろからできる嚥下体操をご紹介します。歯磨きの際や食事の前に各5〜10回程度反復して行いましょう。
主任言語聴覚士 中島 美雪(摂食嚥下リハビリテーション学会認定士)
