【看護部・病床管理室】患者さんの気持ちに寄り添い支援する
治療に専念できるよう入院前に患者さんの不安を解消
640床(うち救命救急病床28床)のベッドをもつ東京医療センターには、4人部屋から2人部屋、個室、眺望が良く家具などが配置された特別個室まで、さまざまなタイプの病室があります。
病床管理とは、入院が必要な患者さんの病状やご希望などに合わせて、最適なベッドを提供するための病室の調整を行うこと。それを担う病床管理室の看護師長である浅子さんにお話を伺いました。
「病床管理室は入院支援、退院支援、ベッドコントロールを行う部門で、17名体制で対応しています。配属されているのは全員5年以上の経験がある看護師で、入院に至る前から退院までの一連の流れを支援しています」。入院前から患者さんの状態を確認し情報を収集することでスムーズな治療・看護につなげ、薬剤師、栄養士、検査部門、事務職など多職種が関わっているのも特徴です。
「個別に困り事や心配事がないかを伺って、必要であれば医師や専門の部門につなぎ、入院前に不安を解消できるようにしています。予定入院のほか緊急入院の場合もありますし、退院困難な方などは早めに介入するようにしています」
各病棟に配属された専任の退院支援看護師をはじめ、地域や施設、行政とも連携を取りつつ、速やかな入退院支援につなげているということです。

入退院支援センターでは、患者さんやご家族と面談し、要望をお聞きするほか不安の解消に努める対応を行っています。
(写真は患者さん対応のスタッフをサポートする浅子看護師)
【Interview】患者さんが安心して治療を受け快適に過ごせる環境を整えたい
患者さんが安心して治療を受けられるよう、スタッフと知識や情報を共有し高め合いながら、業務に関わっています。空いている部屋を用意するだけでなく、治療に専念しやすい最適なベッドを選択することが大事です。「連絡が来たら断らない」ことをモットーに、入院を必要としている患者さんを一人でも多く受け入れ、最適な病室に入っていただけるようにしています。
患者さんの病気や社会的背景はさまざまで、不安や心配事を抱えている方も多いです。患者さんのペースに合わせてお話しすること、わかりやすく丁寧にご説明することを心がけ、寄り添った支援ができるようにしています。
入院中は病院が患者さんにとって生活の場となりますから、快適に過ごせる環境づくりにも力を入れています。

病床管理室 看護師長
(摂食・嚥下障害看護認定看護師)
浅子 久美子 看護師