各診療科との緊密な連携で良質なケアを提供
東京医療センターのリハビリテーション科では、入院患者さんを対象に、専門医2名を中心とした体制で幅広いケアを提供しています。その中身について、同科科長の武中基泰医師に話を聞きました。
嚥下リハビリやめまいリハビリも。多職種によるフォロー体制が充実
当センターのリハビリテーション科は、患者さんの生活意欲の向上と身体機能の改善に努めることを目的に、主に3つの部門に分かれています。患者さんの身体機能の向上を目指す「理学療法部門」、日常生活動作練習を中心とした「作業療法部門」、失語症や摂食嚥下障害などからの回復を支援する「言語聴覚部門」があり、いずれも専門性の高いチーム医療で患者さんの治療に取り組んでいます。
加えて当科の特長であり強みとなっているのが、リハビリテーションの“旗振り役”ともいえる専門医が2名在籍し、患者さんごとに適切なリハビリの方針の検討やリスク管理を行っている点です。患者さんの退院後の生活についても、個々の状態を評価しながらより良い生活が送れるよう支援を行っています。
当科では、集中治療室への入室中や、がんや脳卒中、心臓病の周術期など、院内のあらゆる入院患者さんに対するリハビリテーションを提供しています。また「嚥えん下げリハビリ」にも注力しており、言語聴覚士を中心に診療看護師や摂食嚥下認定看護師、摂食嚥下支援チームなどがフォローする体制が充実。その他、耳鼻咽喉科と取り組む「めまいリハビリ」など、各診療科との緊密な連携によって当センターならではの強みを発揮しています。
超高齢化社会を迎える今、リハビリテーションのニーズはいっそう高まりつつあります。診療科の垣根を超えた横断的な診療によって、これからも質の高いリハビリテーションの提供に努めてまいります。
広々としたリハビリテーションセンターで患者さんの治療に取り組む
患者さんに丁寧に向き合い、元気な姿で帰宅できるリハビリテーションを提供したい
リハビリテーション専門医としてやりがいを感じるのは、患者さんの良くなる姿が目に見えて実感できることです。私はリハビリテーション全般とともに義肢装具分野を専門にしていますが、たとえば、義肢や装具の使用や工夫によって、生活の質がぐっと向上する場面などは、特に喜ばしく感じます。またリハビリテーション医は、自身の工夫やアイデアによって、患者さんの動作や状態を大きく変えていくことができます。蓄積した知識や経験を自分の“引き出し”にして、患者さんの生活改善につなげていけるのはうれしいものです。これからも患者さんの状態を広く丁寧に診療しながら、十分なケアにつなげられるよう向き合っていきます。
「東京医療センターに入院した患者さんは、みんな元気になって帰ってくる」と紹介元の先生方に言ってもらえるよう、質の高いリハビリテーションを提供していきたいと思います。
リハビリテーション科 科長
武中 基泰 医師
日本リハビリテーション
医学会専門医ほか