生命維持管理装置の操作で患者さんを支える
東京医療センターには、ベテランから若手まで確かな技術をもつ臨床工学技士(CE)が在籍しています。CEの仕事について、副臨床工学技士長の右田久美子さんに話を聞きました。
機器の安全性の確保を重視し 医療の質の向上に貢献
当センターの医療機器中央管理室は現在、麻酔科科 長以下14名の常勤スタッフで構成されており、主に臨 床工学技士(CE)が生命維持管理装置の操作および 管理を行っています。生命維持管理装置とは、人工透析や人工心肺、人工呼吸器など、患者さんの生命に直結するような機器をいい、CEはこうした高度な医療機器を操作・管理する医療専門職といえます。
主な業務内容としては、機器を操作することによる血液浄化業務、人工心肺などの体外循環業務、人工呼吸管理業務、心臓カテーテル検査業務、ペースメーカー関連業務、手術室業務など多岐にわたります。
具体的には、人工透析の機器操作や、手術中の人工 心肺や手術用ロボット(ダビンチ)の操作・管理、またコロナ禍の際に注目されたECMO(エクモ:体外式膜型 人工肺)の操作などがあげられます。加えて高度医療 を支える様々な医療機器の保守点検を行い、安全性の 確保を重視して医療の質の向上に貢献しています。
また、あらゆる機器を扱うことのできるCEがそろっており、各々が高いスキルを有しているのも当センターの強みです。10年以上のキャリアをもつ指導的立場の CEが若い技士を教育しつつ、適材適所の配置によって それぞれの業務で力量を発揮。各技士は24時間365 日いつでも緊急の状況に対応できる体制を確立し、三 次救急機関ならではの陣容によって安心安全な医療の実現に努めています。
当センターはダビンチSP(シングルポート)をはじめ、最先端の医療機器を数多く導入しています。操作に携わるCEとしても、いっそうの研鑽に努めながら最良の医療を提供していきたいと思います。
人工透析室にて
患者さんの命に直結する責任の重い仕事 術後の状態をより良くしていけるのがやりがい
同じ国立病院機構の災害医療センターをはじめ多くの現場で経験を積んだあと、2026年4月に当センターに赴任しました。
臨床工学技士として人工心肺などの機器の操 作に長く携わってきたなかで、自分の技術によって患者さんの術後の状態をより良くしていけること にやりがいを感じてきました。同時に患者さんの 命に直結するような責任の重い仕事であり、緊張感や重圧を感じることも多くあります。それを払拭するためにも日々の研鑽は欠かせないと考えています。
当センターには若く有望なCEが数多く在籍しており、指導する側の立場になった今、教育や育成に力を注ぐのも仕事のモチベーションの一つになっています。
医療機器中央管理室はチームワークの良さも特 長の一つで、スタッフ同士が助け合う中で経験を 積んでいくことができるのも良い環境です。今後も若手の良い見本になれるよう日々の臨床に最善を尽くしていきます。
診療部麻酔科
副臨床工学技士長
右田 久美子さん