専門研修プログラムの詳細等
理念
深い学識と高い臨床実践力を備えた、未来の医療を先導する専門医を育成する。
当科では、新専門医制度に基づき「内科専門医」と「膠原病・リウマチ内科専門医」の双方を連動して取得できる4年間のプログラムを提供しています。
国立病院機構の基幹病院という恵まれた環境を活かした4つの強み
- 卓越した指導・連携体制:充実した指導層を擁しています。院内他科との緊密な連携により、高度な全身管理能力が身につきます。
- 充実の臨床・自習環境:圧倒的な症例数を誇り、関節超音波検査技術の習練も納得がいくまで行える環境です。
- 安心の労務環境:平日の時間内終了への配慮に加え、深夜当直翌日の帰宅調整、柔軟な休暇や多様な働き方支援を行っています。
- 世界に広がる研鑽の場:日常の疑問から出発する臨床研究指導により、初めての国際学会発表や英語論文執筆まで万全にサポートします。
少数精鋭の手厚い教育体制のもと、どこでも通用する高い実践力を最短距離で習得可能です。
研修カリキュラムの特徴
「深い学識と高い臨床実践力を備えた専門医の育成」に最適化されたカリキュラム
専攻医としての期間をどのような環境で過ごすかは、一人前の医師、そして未来の医療リーダーへと成長する上で極めて重要です。本プログラムでは、4年間の専門研修を通じて「内科専門医」および「膠原病・リウマチ内科専門医」の取得を確実なものとし、将来のキャリアを見据えた強固な基盤を築きます。
リウマチ・膠原病は全身性疾患であるため、内科全般の幅広い知識と専門疾患の深い理解が必要です。本プログラムでは、以下のタイムラインに沿って段階的に高い実践力を習得します。
研修とキャリアのタイムライン
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1年目:当院での研修(基礎構築)
基幹施設である当院において、内科全般、救急、およびリウマチ・膠原病内科の基礎固めを行います。 -
2年目:内科連携施設での研修(幅広い内科臨床の習得)
内科連携施設において研修を行い、幅広い内科疾患の知識と実践経験を積みます。 -
3年目:リウマチ連携施設での研修(専門性の深掘り)
国内トップクラスの「リウマチ連携施設」において、半年〜1年間の専門研修を実施。異なる臨床環境で多様な症例に触れ、専門医としての高い実践力を磨きます。 -
4年目:当院での研修(総仕上げと内科専門医試験)
再び当院に戻り、専門外来や初診外来の実践、臨床研究のまとめなど、自立した専門医としての総仕上げを行います。この年に内科専門医試験を受験します。 -
5年目(研修修了後):当科での継続研修とサブスペシャリティ専門医取得
研修修了後の5年目には、膠原病・リウマチ内科専門医試験を受験します。また、当院の規定要件や研修成績に応じて、引き続き当科で研鑽を積む道が拓かれています。- レジデント(期間職員): 要件を満たした場合、期間職員としてさらに1年間研修を継続し、専門医取得に向けた確実なサポートを受けられます。
- フェロー(期間職員): 研修成績が極めて良好な場合、期間職員(フェロー)として1年間在籍し、次世代の指導医を目指すための高度なトレーニングを受けることができます。
修了時の目標
本プログラムは「専門医取得」のその先にある、「将来のリーダーとしての活躍」を目標としています。プログラムを修了した暁には、一人前のリウマチ・膠原病内科医として、絶対的な自信を持って臨床・研究の第一線に立てるよう、全力で指導・支援します。
研修の実際
充実した症例経験と専門知識の習得
病棟診療:徹底したディスカッションとフィードバック
当科は9階B病棟を拠点とし、主治医の適切な指導のもと、担当医として主導的に診療にあたります。病棟では、内科ローテーター専攻医や初期研修医に加え、院内他科(呼吸器内科、腎臓・内分泌・代謝内科等)との垣根も非常に低く、薬剤師、看護師等の多職種が密に連携する高度のチーム医療を展開しています。
- 毎朝のチームカンファレンス:病棟診療医チーム内で迅速な患者情報の共有を行い、全員で病棟ラウンドを実施します。
- 指導医との直接対話:日々の臨床実践のなかで指導医と直接ディスカッションを行い、課題解決へのアプローチについてリアルタイムにフィードバックを受けられます。
- 週1回の臨床カンファレンス:毎週火曜日の午後に開催し、診療科全体で多角的な視点から治療方針の評価・確認を行います。
外来診療:段階的なステップアップと実践
外来診療では、専攻医の習熟度に応じた段階的なトレーニングプログラムを用意しています。
- 1年目(導入期): 週1回、初診患者のファーストタッチを担当します。その後、指導医の診療に陪席し、きめ細かなフィードバックを受けることで、外来診療の基礎を固めます。また、緊急外来受診が必要となった患者の初期対応・治療を担当することもあります。
- 4年目(実践期): 入院担当患者の継続診療を中心とした専門外来をはじめ、初診外来、関節超音波検査外来を定期的に担当します。随時指導医にコンサルトできる安心のバックアップ体制のもと、専門外来診療の確かな実践経験を積むことができます。
週間スケジュール(専攻医4年目の例)
| 時間帯 | 月曜日 | 火曜日 | 水曜日 | 木曜日 | 金曜日 |
|---|---|---|---|---|---|
| 朝 | 病棟ラウンド | 病棟ラウンド | 病棟ラウンド | 病棟ラウンド | |
| 午前 | 病棟業務 | 院外研修 | 病棟業務 | 病棟業務 | 病棟業務 |
| 午後 | 関節超音波 検査外来 |
臨床カンファレンス/ 抄読会/学会予演会/ 医薬品情報説明会 |
初診・再診 専門外来 |
病棟業務 | 病棟業務 院内研修会 |
※臨床病理カンファレンス(CPC)は不定期で午後に開催されます。
※平日は時間内に業務が完了できるよう、チーム全体で配慮と業務調整を行っています。
豊富な学習機会
専門性を高める多彩な実践と資格取得のサポート
検査・診察技法の習得および最新医学情報の学習環境
当科の診療に不可欠な、専門性の高い検査・診察技法や最新の医学情報を網羅的に学べる環境を整えています。
- 関節超音波検査:指導医の監督のもとで検査者として豊富な症例を経験し、「日本リウマチ学会登録ソノグラファー」の資格取得を目指します。なお、超音波検査外来で使用する以外の時間帯は装置を自由に活用することが可能です。納得がいくまで検査技術の習練や患者様の評価を行える、恵まれた実践環境を用意しています。
- 専門検査:偏光顕微鏡による関節液の結晶観察、ダーモスコピーによる毛細血管の観察、唾液分泌量測定など、専門性の高い検査技術を実践的に学びます。
- 充実した学習環境:専門分野の教科書、検査技術書、最新ガイドライン等を網羅した当科独自のライブラリーを整備しており、いつでも参照可能です。また、院内にはNHOの医学図書館があり、医学書籍・雑誌の閲覧や貸出に加え、オンラインジャーナルの閲覧環境も完備されています。さらに、動画教材を用いた身体診察法の学習も取り入れ、効率的なスキルアップをサポートします。
学会活動・多角的な研修プログラム
専門医資格の取得はもちろん、将来を見据えた多様な研製の場を提供しています。
- 専門医取得への必須要件:整形外科の手術見学、病理解剖、および臨床病理カンファレンス(CPC)への参加体制を院内で完備しています。
- 多彩な学習機会:NHOおよび院内のオンライン学習を含む研修や、各種学会・研究会への積極的な参加を支援します。
- 社会・地域とのつながり:医薬品情報説明会や地域連携会などを通じて、最新のエビデンスや地域医療の動向に触れる機会も豊富です。
安心して働ける環境
ワークライフバランスの尊重と万全のバックアップ体制
- 平日の業務管理:平日は時間内に業務が完了できるよう、チーム全体で配慮と業務調整を行っています。
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明確なオン・オフ(夜間・休日体制)
- 夜間および休日は、内科全体として月に3回程度の当直業務を担当します。
- 内科入院患者の平日夜間および休日時間帯は、内科当直医がファーストコールに対応します。
- 休日の当科の専門性を要する緊急対応はオンコール当番制としており、オン・オフのめりはりをつけた勤務が可能です。
- 休暇の取得推進(リフレッシュ環境): チーム内で柔軟に業務を調整・カバーし合える体制を整えており、年次有給休暇もしっかりと取得してリフレッシュできます。
- ライフイベントとの両立(多様な働き方への配慮): 産休・育休の取得はもちろん、育児や介護など個々のライフステージに応じた時短勤務や業務軽減の相談にも柔軟に応じます。女性医師をはじめ、すべての専攻医がキャリアを途切れさせることなく安心して輝ける環境です。
- 多職種バックアップ: 上級医をはじめ、救急科、麻酔科、放射線科、診療看護師(NP)など、院内の多様な専門職種による強力なバックアップ体制が充実しています。
- 深夜当直翌日の勤務配慮:深夜当直の翌日は速やかに帰宅して休息を取れるよう、チーム内で徹底した業務調整を行っています。
本専門研修プログラムのあらまし
新専門医制度に基づく確かなキャリアパスと研修規約
育成目標と対象・期間
- 目指す資格: 日本専門医機構が定める新専門医制度に基づき、「内科専門医」および「膠原病・リウマチ内科専門医」の双方の取得を目指す医師を育成します。
- 研修対象: 初期臨床研修を修了した(または修了見込みの)医師。
- 研修期間: 内科専門医研修とサブスペシャリティ研修を連動させた「連動研修(並行研修)」を行った場合、計4年間となります。
連携施設での研修およびシーリング制度について
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連携施設での研修期間: 内科専門医研修(3年間)のうち、枠組みに応じて以下の期間、当院の連携施設での研修が必要です。
- 通常枠:1年間
- 地域枠:1.5年間
※今後「特別地域枠」等が新設された場合は、その規定に準じます。
- シーリング地域への対応: 当院はシーリング対象地域にあるため、選択する採用枠の定員枠ルールに基づき、一定期間はシーリング対象外(または医師少数区域)の連携施設で研修を行います。
- ※詳細は、別途「専門研修プログラム内科プログラム紹介」をご参照ください。
専門医試験の受験と修了後のキャリア(5年目以降のステップ)
- 試験スケジュール: 研修4年目に内科専門医試験、研修修了後の5年目に膠原病・リウマチ内科専門医試験を受験し、合格することで各専門医資格を取得できます。
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修了後の身分保障とステップアップ(5年目の選択肢):
- レジデント(期間職員): 研修状況等を考慮し、当院が規定する要件を満たした場合には、当科の期間職員(レジデント)として引き続き1年間研修を継続する機会が与えられます。
- フェロー(期間職員): 研修成績が極めて良好な場合には、5年目に期間職員(フェロー)として1年間在籍し、次世代の指導医を目指すための高度な研修を受ける道も拓かれています。
特記事項
- 本プログラムの内容は、厚生労働省、日本専門医機構、関連学会、国立病院機構(NHO)、各連携施設および当院の方針改定等により、将来的に変更される可能性があります。
指導体制
経験豊かな専門医と多職種チーム、強固なネットワークによる国内トップクラスの研修環境
充実した指導医陣と多職種チーム体制
当科は高い専門性を誇る指導体制を構築し、強固な連携のもとで高度専門医療を提供しています。
- 医師スタッフ(2026年10月現在): 科長1名、副医長1名、医師1名、非常勤医師1名、フェロー1名、専攻医3名、招聘医師3名、その他2名の計13名の医師が在籍。そのうち「日本リウマチ学会リウマチ指導医」8名、「リウマチ専門医」9名を擁しています。
- 強固な多職種チーム医療: 専任の医師事務作業補助者1名をはじめ、リウマチ自己注射指導を担当する薬剤師、専門外来や病棟の看護師らによる強固なチームを編成し、専攻医をサポートしています。
認定施設・連携施設
当院は「日本専門医機構リウマチ専門研修施設」および「日本リウマチ学会認定リウマチ教育施設」に認定されています。リウマチ・膠原病研修の連携施設として、施設要件を満たした以下の5施設とネットワークを構築しています。
- 慶應義塾大学病院(東京都新宿区)
- 東邦大学医療センター大橋病院(東京都目黒区)
- 川崎市立川崎病院(神奈川県川崎市)
- 北里大学病院(神奈川県相模原市)
- 国立病院機構相模原病院(神奈川県相模原市)
※連携研修を行う施設や時期については、専攻医の希望やキャリアプランを考慮し、連携先と協議の上で決定します。
取得可能な専門医資格について
取得可能な専門医資格
本プログラムを修了することで、以下の専門医資格の取得を目指すことができます。
- 日本専門医機構 内科専門医
- 日本専門医機構 膠原病・リウマチ領域専門医
病院見学・お問い合わせについて
(専門研修をお考えの初期研修医・医学部生の皆様へ)
当科では、専門研修(専攻医プログラム)への参加を検討されている先生方の病院見学を随時受け付けています。
- 見学のお申し込み:病院見学を希望される方は、教育研修部へお気軽にご連絡ください。
- プログラムに関するご質問:本プログラムの詳細や日々の研修内容についてさらにお知りになりたい方は、教育研修部あるいは当科(リウマチ・膠原病内科)まで遠慮なくお問い合わせください。
指導医・スタッフ一同、皆様からのご連絡を心よりお待ちしております。実際の診療の雰囲気や手厚いサポート体制を、ぜひ直接体感しに来てください。オンライン面談も行っています。