聴覚障害研究室

聴覚障害室の紹介

聴覚障害とは? 認知症との関連は?

聴覚障害とは、いわゆる“きこえない”という症状です。内耳に問題がでてしまうことが多いですが、中耳炎など中耳の病気や聴神経から脳までの病気も含まれます。
「きこえない」という症状は耳の問題だけでなく、脳や身体機能への影響、特に認知症の最大のリスクであったり、運動機能にも影響を及ぼすことがわかってきました。

難聴に対する治療法は限られておりますが、手術で聴力を取り戻せる方もおられます。特に鼓膜に穴があいてしまう慢性中耳炎の場合は、外来で簡便に治せる治療の選択肢も増えてまいりました。上記の慢性中耳炎以外にも難聴の原因はさまざまな疾患があります。まだ原因不明の難聴が数多く残されており、その原因を解明し治療法を探ることが必須です。

現在取り組んでいる主な課題

  1. 補聴器を装用すると認知機能が改善するか? (臨床研究)
  2. 中耳炎や耳硬化症などの中耳手術を適正に行うための術中測定装置の開発(臨床研究)
  3. 突発性難聴など難治である内耳障害の原因の解明(臨床研究)
  4. 埋め込み骨導補聴器など人工聴覚器の開発(開発中)
  5. 中耳炎になるとなぜきこえなくなるのか?
    ―中耳炎で、骨が溶けて聞こえなくなる機序の解明―(基礎研究)
  6. 内耳に対する薬物動態の解析(基礎研究)
  7. 難聴の診断・治療のための極細内視鏡の開発(開発中)
  8. 超高音域難聴(臨床研究;神奈川工科大学、富山大学と共同研究)

室長の紹介

独立行政法人国立病院機構 東京医療センター 臨床研究センター
聴覚・平衡覚研究部 聴覚障害研究室 神崎 晶

Sho Kanzaki MD, PhD
Director, Laboratory of auditory disorders, National Institute of Sensory Organs, National Hospital Organization Tokyo Medical Center.

神崎 晶は1994年慶應義塾大学医学部卒業、静岡赤十字病院、静岡市立清水病院を経て慶應義塾大学医学部大学院に入学し、2002年大学院医学研究科修了(医学博士)した。大学院在籍中にミシガン大学クレスゲ覚研究所研究員(内耳への遺伝子治療、人工内耳と遺伝子治療に関する基礎研究に従事)、慶應義塾大学耳鼻咽喉科専任講師(慶應義塾大学アレルギーセンター副センター長併任)を経て、2022年4月より現職。

突発性難聴などの予後因子の発見などの内耳障害を中心とした感音難聴に対する研究、内耳への薬物動態の解析(内耳にどうやって薬がとどくか)、難聴、補聴器と認知機能の関係、耳硬化症の病態発見と予防法の解明、中耳手術をより適切に行うための術中検査装置の開発、埋め込み補聴器の開発、耳鳴の重症化を引き起こす遺伝子多型の発見、耳鳴診療ガイドライン作成、患者向け耳鳴診療のQ&A、専門医として鼻アレルギーの臨床、などに従事してきました。

神崎晶の主な業績(2022年4月 22日時点)や英文履歴書(CV)は下記になります。

専門医など

  • 耳鼻咽喉科専門医・指導医(日本耳鼻咽喉科学会)
  • 耳科手術暫定指導医(日本耳科学会)
  • 補聴器適合判定医、補聴器相談医、騒音性難聴担当医(日本耳鼻咽喉科学会)
  • めまい相談医(日本平衡めまい学会)
  • アレルギー専門医(社団法人日本アレルギー学会)
  • 気管食道科専門医(日本気管食道科学会)
  • The International Working Group on Endoscopic Ear Surgery (IWGEES) member (耳内視鏡手術国際メンバー)
  • The Japanese Working Group on Endoscopic Ear Surgery (JWGEES) member
  • 鼓膜再生療法研究会(世話人)

ほか下記学会に所属
日本聴覚医学会、耳鼻咽喉科臨床学会、日本鼻科学会、日本頭頚部外科学会、日本頭頚部癌学会、日本顔面神経学会、日本再生医療学会、耳鼻咽喉科コレギウムソサエティ、Association for Research in Otolaryngology

手術コース修了(海外)

House Ear Institute Skullbase surgery course (USA,2003), Fisch Advanced Neurotology surgery course (Zurich university,Switerland,2005), English course in Microsurgery in Otology and Otoneurosurgery (Institut George Portmann,France,2006),Hands on cadaver workshop Otology and Skullbase, Nicola’s Foundation, Genrmany 2014;人工聴覚器手術研修), Cochlear implant surgery course (Singapore 2019)

英文誌 編集委員 JOURNAL EDITORIAL BOARD MEMBER

  • Associate Editor of Frontiers in Neurology (Otology)
  • Associate Editor of Frontiers in Pharmacology (Neuropharmacology section)
  • Chief Editor of Research Topic (Frontiers in Pharmacology) : Identifying Novel Drug Delivery Systems and Treatments for Hearing Loss and Related Ear Disorders 1st and 2nd edition

表彰

  • AAO-HNS Scientific Award (アメリカ耳鼻咽喉科学会賞)(2019年)「内耳薬物動態に関する基礎的研究」
  • 1st Global Otology Research Forum (GLORF) Award (第1回世界耳科研究フォーラム賞) (2013年) 「内耳薬物動態に関する基礎的研究」
  • 25th Politzer award (2005年) 耳硬化症の発生機序に関する研究
  • 平成26年度日本医師会医学研究奨励賞「内耳再生医療をめざした内耳薬物動態の解明」
  • 平成21年度東京都医師会医学研究賞奨励賞「耳硬化症モデルに対する新しい治療の開発」
  • 財団法人長寿科学振興財団 会長賞(平成19年度) 「内耳性難聴に対する細胞移植システムの構築」
  • 慶應義塾大学医学部三四会奨励賞(平成16年度)「高度感音難聴の治療法開発に関する基礎的研究」
    AAO-HNS Scientific Award (アメリカ耳鼻咽喉科学会賞) 、第25回(2019年)日本耳科学会奨励賞 、日本聴覚医学会奨励賞(2019年)、日本聴覚医学会奨励賞(2013年)など

連絡先

独立行政法人国立病院機構 東京医療センター 感覚器センター
聴覚・平衡覚研究部 聴覚障害研究室 神崎 晶
〒152-8902 東京都目黒区東が丘2-5-1
電話番号: 03-3411-0111 Fax: 03-3412-9811

Chief, Laboratory of auditory disorders, National Institute of Sensory Organs, National Hospital Organization Tokyo Medical Center.
Sho Kanzaki MD. PhD
Address: 2-5-1 Higashigaoka, Meguro, Tokyo 152-8902, Japan
Phone: +81-3-3411-0111
sho.kanzaki@kankakuki.jp

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